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歯並びを悪くする八重歯は他の病気の原因にもなる?


八重歯 叢生 歯科矯正

八重歯はチャーミングな印象と捉えられる場合もありますが、不正な歯並びの1つです。噛み合わせのバランスも悪くなりますし、海外では悪魔の歯など印象が良くない傾向があります。
八重歯にはいくつかデメリットがあり、そのまま放置しておくと口の中の健康維持に影響を及ぼします。そこで今回は、歯並びを悪くする八重歯について詳しくご紹介します。


八重歯とは?

八重歯 歯並び 悪い
八重歯は、上顎の前歯から3番目の歯が唇側に出ており、隣の歯と重なり合っている状態をいいます。犬歯は、整った歯並びでも3番目の歯のことを指すため、八重歯は歯の状態のことをいい、犬歯は歯の場所のことを意味します。

八重歯にもいくつか生え方がある

八重歯 原因 歯列矯正

・ほかの歯より唇側に出ている場合

犬歯が唇側に出ており、隣の歯と重なり合っている状態です。2番目の歯が引っ込んでいるため、半分以上重なり合っていることもあります。これは、歯が生えるスペースが少なかったり、一番前の歯が大きかったりするため、歯並びが凸凹になっていることが多いでしょう。

・八重歯以外の不正もある場合

歯並びが凸凹している叢生だけでなく、出っ歯や受け口の方が八重歯もともなっている場合があります。気になる部分が出っ歯や受け口の場合、八重歯は気にならないこともありますが、噛み合わせのバランスが崩れているため、改善が必要な状態です。

八重歯になる原因

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原因1 永久歯の生え変わりの順番

乳歯から永久歯に生え変わる順番が八重歯と関係していると考えられています。八重歯は、スペースが足りないことで唇側に傾いてしまうことが多いですが、八重歯になりやすい犬歯は両隣の歯が生え変わった後に生え変わるため、スペース不足で八重歯になりやすいです。生え変わりの順番は個人差があるため、前後するケースもありますが、多くの方は犬歯が生え変わるタイミングが遅いため、生え変わりの順番が影響する場合があります。

原因2 過剰歯がある場合

永久歯は、親知らずを除いて上下で28本ですが、それより歯が多い場合を「過剰歯」といいます。過剰歯は生えている場合と、生えずに他の歯に悪影響を及ぼすことがあります。

過剰歯の原因ははっきり分かっていませんが、過剰歯ができやすい場所は上の前歯の辺りにできることが多いでしょう。そのため、その部分に過剰歯があると、前歯が生えるスペースを奪ってしまう場合や犬歯や前歯の位置がずれてしまうことがあります。過剰歯でデメリットが生じている場合、対策が必要です。レントゲン撮影をすると、歯の本数や今後生えてくる歯が確認できますので、早めに対応しましょう。

原因3 顎と歯の大きさのバランス

日本人は顎が小さい傾向にあるため、歯並びが凸凹しやすいといわれています。歯の大きさに対して、顎の大きさが小さいと歯が並ぶスペースが足りずに八重歯の可能性が高くなります。顎や歯の大きさはある程度遺伝的な要因があるため、親御さんの歯並びを受け継ぐ場合があります。ただし、顎の大きさは成長期のお子様の時期に決まりますが、しっかり噛む習慣があると顎の成長が促されやすいです。歯ごたえのある食品をしっかり噛む習慣がついていると、顎の発達を促します。

八重歯による悪影響

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・噛み合わせの負担がほかの歯にかかる

全ての歯には役割があり、バランス良く噛んでいることが大切です。しかし、八重歯の場合、唇側に傾いているため、歯列からはみ出ている状態です。そうすると、その部分の噛み合わせのバランスが崩れてしまい、ほかの歯に負担がかかります。犬歯には、食べ物を噛み切る役割がありますが、上下でかみ合っていないとその役割を果たすことができません。犬歯は前歯と比較するとしっかりしているため、前歯と大きさが違い、前歯に負担がかかりやすくなります。

・むし歯や歯周病のリスクが高くなる

八重歯は前歯が重なり合っていることが多く、歯ブラシが当てにくく、磨き残しが出やすい部分です。汚れが残っていると、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。八重歯の場合は、歯ブラシを縦に当てたり、毛束は1つになっているタフトブラシを使用したりすると汚れが落ちやすくなりますが、歯並びの不正を改善して、歯ブラシを当てやすくした方が健康維持しやすいといえます。

・口呼吸になりやすい

八重歯の方は、唇側に歯が出ているケースが多く、唇が閉じにくいことも多いため、口呼吸になりやすいです。また、上顎が小さく、鼻で十分な酸素を取り込みにくいため、口呼吸になっている場合もあります。

口呼吸になると、口の中が乾燥しやすく、細菌が増えて口臭の原因につながります。また、口をぽかんと開けていることが多くなるため、口周りに筋力が低下してしっかり噛みにくくなります。そのほかには、ほうれい線やたるみなどの原因にもなるため、改善が必要です。

・海外での印象が良くない

日本では、八重歯をチャーミングと捉える場合もありますが、海外では矯正に積極的で歯並びの不正があると健康管理の甘い人という印象を持たれてしまうことがあります。八重歯は、ドラキュラを連想させるイメージがあり、改善した方が良い歯並びとされています。また、機能的にもデメリットが多い歯並びです。

歯並びを整える矯正方法

矯正装置 歯列矯正 歯科矯正

・ワイヤー矯正

表側矯正

歯の表面にブラケットとワイヤーの矯正装置をつける方法で、大幅に歯を動かす症例にも対応しています。歴史のある方法で、多くの矯正歯科医院で治療ができます。以前は、金属の装置が多かったため、矯正中の装置の見た目が気になってしまうことがありましたが、白や透明の審美ワイヤーやブラケットも選択できるようになり、目立ちにくくすることも可能です。

裏側矯正(舌側矯正)

歯の裏側に矯正装置をつける方法で、周りの方から矯正装置がほとんど見えません。矯正中の装置の見た目が気になる場合におすすめの矯正方法です。また、内側から矯正力をかけるため、前歯が出ている場合や受け口の場合など歯を内側に動かしたい歯並びは効率的に歯を動かすことができます。歯の裏側に装置をつける分、歯科医師の経験や難易度は上がりますが、当院では裏側矯正の症例が数多くありますので、お気軽にご相談ください。

・マウスピース型矯正

薄い透明のマウスピースを使用して、段階的に形の違うマウスピースに交換しながら歯を動かす方法です。取り外しができるため、食事や歯磨きを矯正前と同様にすることができます。ただし、その分自己管理が必要な方法で、1日20~22時間の装着が必要です。食事の後など、マウスピースを外している時間が長くなってしまうと治療計画通りに歯が動かなかったり、マウスピースが合わなくなってしまったりすることがあります。マウスピース型矯正は、1度に多くのマウスピースを作製するため、そのマウスピースが使えなくなってしまいます。

【まとめ】

八重歯 歯並び 歯科矯正

八重歯を放置していると、審美的な見た目はもちろん、機能的にも多くのデメリットがあります。むし歯や歯周病のリスクや口呼吸になりやすいなどお口の中の環境が悪くなります。そのため、早めに改善が必要です。八重歯は自然に整うことは無いため、矯正治療が必要です。当院では、表側矯正、裏側矯正、マウスピース型矯正など多くの矯正に対応していますので、患者様のご希望と歯並びに合わせて矯正方法をご提案いたします。歯並びの不正が気になる場合は、お気軽にご相談ください。

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