「矯正治療を受けるなら専門医がいるクリニックを選ぶべき?」
歯列矯正を受けるにあたって、上記のように悩んでいませんか??「専門医」と「認定医」の違いや、その意味をしっかり理解している方は意外と少ないでしょう。この記事では、矯正歯科の専門医や認定医の違いを解説します。また、矯正歯科を選ぶときに重要視したい8つのポイントも紹介するので、「信頼できる矯正歯科を見つけたい!」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
矯正歯科とは
矯正歯科は矯正治療に特化していて、歯並びや噛み合わせを整える治療を行っている歯科を指します。そのぶん、虫歯の治療や親知らずの抜歯などは対応していない場合もあり、治療内容は限られています。矯正治療を受けるなら、専門の知識や経験が豊富な矯正歯科を選ぶのがおすすめです。
矯正歯科と他の分野の違いについて
矯正歯科について理解を深めるには、まず他の歯科との違いや、矯正治療に関わる資格制度について知っておくことが大切です。こちらでは、一般歯科・審美歯科との違い、そして認定医や専門医といった資格の内容について解説していきます。
一般歯科と審美歯科との違い
一般歯科と審美歯科は、それぞれ治療内容に違いがあります。矯正歯科・一般歯科・審美歯科との違いは、以下のとおりです。
歯科の分野 治療内容
・矯正歯科 歯並びや噛み合わせを整える
・一般歯科 虫歯・歯周病の治療
・親知らずの抜歯
・入れ歯、ブリッジの治療
・審美歯科 セラミックやホワイトニングなど審美に特化した治療
矯正を始める前に虫歯や歯周病の治療、または抜歯が必要になる場合は、一般歯科での治療が必要になることが一般的です。また、短期間で見た目を整える方法として「セラミック治療」があります。ただしセラミック治療はあくまで見た目を整えるための審美治療であり、歯並びや噛み合わせを根本から改善する矯正治療とは異なります。
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認定医と専門医の違い
日本矯正歯科学会では、矯正治療に関する深い知識や、多くの臨床経験、一定数以上の症例実績などをもとに、認定医・臨床指導医(旧・専門医)・指導医の資格制度を設けています。それぞれの違いは、以下のとおりです。
認定医 5年以上にわたって臨床経験を積み、学会発表などの審査に合格した歯科医師
臨床指導医(専門医) 高度な技術と豊富な治療経験が求められ、認定医よりもさらに高い基準をクリアする必要がある
指導医 若手の歯科医師に矯正歯科の知識を教える立場にある資格
基本的に、矯正治療を受ける際は臨床指導医を選ぶのが望ましいとされていますが、臨床指導医の資格を持つ歯科医師は限られています。その背景には、日本矯正歯科学会に7年以上継続して所属していることや、臨床実績に基づいた報告の提出など、取得にあたってのハードルが高いことが挙げられます。
認定医を選ぶと良い理由
矯正治療を受けるなら、認定医が在籍する歯科クリニックを選ぶのがおすすめです。認定医は、矯正に関する高度な専門知識を持ち、豊富な経験と技術を備えています。複雑な症例にも対応してきた実績があり、お一人おひとりの状態に合わせた最適な治療プランを提案してくれます。万が一トラブルが起きた場合にも、的確に対応してもらえるため、安心して治療を進めることができるでしょう。
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矯正歯科を選ぶときに重要視したい8つのポイント
矯正治療は短期間で終わるものではなく、数ヶ月から数年にわたって通院することになるため、クリニック選びはとても大切です。ここからは、矯正歯科を選ぶ際にぜひチェックしておきたい8つのポイントをご紹介します。後悔しない治療のために、事前にしっかり見極めておきましょう。
1.認定医が在籍しているか
矯正歯科を選ぶ場合は、先ほど述べた日本矯正歯科学会の「認定医」が在籍しているかを確認することが大切です。認定を得るには、少なくとも5年以上にわたって矯正歯科の研修を積んだうえで、学会による厳しい試験に合格する必要があります。つまり、認定医は矯正治療に関する専門知識と技術をしっかりと備えている証です。どのクリニックを選ぶか迷った場合は、認定医の有無を一つの判断材料にするとよいでしょう。日本矯正歯科学会の公式サイトから、認定医が所属しているかどうかを確認できます。
2.症例を数多くこなしているクリニックか
矯正歯科を選ぶ際、どれだけ多くの症例を扱ってきたかは、重要な判断材料のひとつです。特にチェックしておきたいのは、歯科医師個人がどれだけの症例を経験してきたかという点です。クリニック全体の症例数だけでは、担当医がどれほど実績を積んでいるのかが見えにくいこともあります。また、WEBサイトやSNSなどで実際の症例写真を公開している矯正歯科であれば、自分と似たケースがあるか確認でき、治療を受ける際の安心感にもつながるでしょう。
3.コミュニケーションがとりやすいか
矯正歯科を選ぶうえで、歯科医師とのコミュニケーションがしっかり取れるかどうかを見極めることも大切です。どれだけ知識や経験が豊富な歯科医師でも、患者さまとの対話が不十分であれば、不安が残ったまま治療が進んでしまいます。たとえば治療の流れが説明されない、仕上がりの希望を伝えても対応が曖昧な場合は、満足のいく治療結果にはなりにくいかもしれません。歯列矯正では、噛み合わせの改善だけでなく、見た目の美しさも大切です。
たとえ機能的に整っていても、見た目に違和感を覚えてしまう方もいます。信頼できる歯科医師であれば、カウンセリングの段階で丁寧に話を聞き、希望に寄り添った対応をしてくれるはずです。
4.費用設定を明確にしているか
費用がきちんと明示されているかどうかも、矯正歯科を選ぶうえでとても大切なことです。矯正治療の料金はクリニックごとに差があり、治療にかかる総額や通院ごとの費用もさまざまです。多くのクリニックでは、あらかじめ治療費の目安や調整料などを説明してくれます。しかし、中には治療にかかる期間や費用についての情報が曖昧なままの医院も存在します。費用面がはっきりしないクリニックでは、後々トラブルが発生する可能性もあるため、注意が必要です。
5.治療計画をしっかり明瞭にしているか
矯正歯科を選ぶ際は、治療計画がしっかり示されるかどうかもしっかり確認しておきましょう。信頼できる歯科医院であれば、以下のような点について丁寧に説明してくれるでしょう。
● 治療によるメリットだけでなく、考えられるデメリットについても伝えてくれる
● 治療にかかる期間を具体的に教えてくれる
どんな治療にも良い面とリスクの両方があるものです。患者さまにとって不利益になる情報もきちんと伝えてくれるクリニックは、信頼性が高いといえるでしょう。
6.治療プランをいくつか提示してくれるか
複数の治療法を提案してくれるかどうかも、クリニック選びの大切なポイントです。歯並びや噛み合わせの状態は人それぞれ異なるため、画一的な治療では対応できないケースもあります。たとえば、マウスピース矯正が合わない方もいれば、ワイヤー矯正と組み合わせたほうがより効果的に歯を動かせる場合もあります。
治療方法をいくつか提示してくれるクリニックであれば、多様な症例への対応経験がある証といえるでしょう。患者さまの希望にも柔軟に応えてくれるため、自分に合った治療を受けやすく、万が一のトラブルにも迅速に対処してもらえます。
7.設備が整い清潔に保たれているクリニックか
矯正歯科を選ぶときは、院内の設備と清潔さもチェックしておきましょう。充実した設備が整っている歯科医院では、精密な検査や分析が可能となり、それに基づいた適切な治療方法を提案してもらえる可能性が高まります。一方で、設備が不十分な場合は正確な診断が難しく、満足のいく治療計画が立てられないこともあります。さらに、院内の清潔さもとても大切です。衛生管理が行き届いていない環境では、口腔内に細菌が繁殖しやすく、感染症のリスクが高まります。安心して治療を受けるためにも、設備が整い、清潔感のあるクリニックを選ぶことが大切です。
8.通いやすいか
矯正歯科を選ぶ際には、通院のしやすさも忘れてはいけないポイントです。特に都市部では選択肢が豊富にありますが、通うのが負担になるような場所だと、継続して通院するのが難しくなり、治療の進行が滞る恐れがあります。とくにワイヤー矯正の場合は、月に1回ほどの定期的な通院が必要です。また、万が一装置が外れるなどのトラブルが起きた際には、すぐに対応できないと治療が長引いてしまうこともあります。そのため、自宅や職場・学校から無理なく通える距離にあるクリニックを選ぶことが大切です。
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まとめ
矯正歯科を選ぶときは、認定医の有無や症例数、費用の明確さ、設備の清潔さなどを総合的にチェックしておきましょう。矯正を始めるなら、まずは信頼できるクリニックで相談してみることをおすすめします。当院では認定医が在籍しており、お一人おひとりに合った治療プランをご提案します。「痛みは?」「費用や期間は?」といった不安や疑問も、どうぞお気軽にご相談ください。理想の歯並びと笑顔を、一緒に目指していきましょう。