皆様、「チンキャップ」といわれる矯正装置はご存じでしょうか。
小児矯正で用いられる装置の為、あまりご存じない方が多いかと思います。
今回はこのチンキャップについてお話いたします✨
チンキャップ
顎外固定装置と言われるもので、下顎が過成長によって反対咬合(うけぐち)になる場合、
下顎の前方への成長を抑制させるためにヘルメットのような装置をかぶります。
その装置をチンキャップと呼びます。
かなり大げさなビジュアルの装置の為、外出時にはつける必要がありませんが、
在宅時には装着の必要があり、1日12時間以上つけておく必要があります。
成人矯正で、受け口の為、外科矯正を勧められている方にはかなり魅力的な装置かもしれませんが、
この装置の適応年齢は下顎の成長が盛んな9歳~15歳くらいです👦🌸
受け口にも関わらず、この装置を付けず、下顎が過成長を起こしてしまい、その後に矯正治療をした場合、
外科矯正しか方法がなくなってしまうということになってしまいます。
矯正治療において、顎骨の異常が少ない場合は、外科矯正無しで矯正治療が可能です。
例えば、叢生(がたがた)を治す、出っ歯を治すなどは外科矯正無しで進められるケースが多いです。
しかし、受け口改善の場合、外科矯正無しですすめられるケースもありますが、外科矯正が必要なケースが多くみまれます。
もし、現在、小学生から中学生くらいの方で、受け口傾向にあるなら、外科矯正を回避させるために、早めに矯正治療をお考え下さい。