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矯正治療で正中を整える重要性とその効果


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「前歯の中心が合っていない」「上下の歯並びがゆがんで見える…」と感じたことはありませんか?歯科では、前歯の中心線を「正中」と呼びます。正中がずれていると、歯並びの左右バランスが崩れ、見た目の印象が変わるだけでなく、噛み合わせにも影響を及ぼすことがあります。今回は、この「正中」について詳しく解説し、ずれが生じる原因や問題点、改善方法についてご紹介します。


歯の「正中」とは?

歯科や矯正治療における「歯の正中」とは、上下の前歯の中心のラインを指します。理想的な状態は、上下の前歯(中切歯)の中心が垂直に一直線となり、さらに顔の正中(左右対称の基準線)とも一致することです。正中が上下の歯でピッタリ合っているのが理想的ですが、わずかにずれている程度で噛み合わせに影響がない場合は特に問題ありません。しかし、大きくずれている状態を放置していると歯並びや顎に問題が生じるリスクがあります。矯正治療では、正中をできる限り整えることも目標の一つとされます。また、「人中」と「正中」は混同されがちですが、それぞれ異なる意味を持ちます。「人中」は鼻の下から上唇にかけての溝を指し、「正中」は上下の前歯の中心線を指します。一般的に、人中は顔の正中線とされるため、人中と正中が一直線にそろっていると、顔全体の左右バランスが整った理想的な状態とされています。下図の中心にある線が、前歯の正中線です。
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正中がずれる原因とは?

①歯の大きさや本数が左右で違う

歯の大きさや本数には個人差があり、遺伝的な要因によって左右対称でない場合があります。この左右差によって、歯並びがずれることがあります。特に、通常よりも小さい「矮小歯」は、前歯の中でも側切歯(前から2番目の歯)に発生しやすく、その影響で前歯の位置がずれる原因となることがあります。さらに、上下の歯の本数が一致しない先天的に歯の本数が少ない「先天性欠如歯」や、歯の本数が通常より多い「過剰歯」があると正中がずれることがあります。

②歯の位置や向きの異常

歯が斜めに傾斜して生えている場合、歯列全体のバランスが崩れ、正中が乱れることがあります。また、歯の成長時期や隣接する歯の押し合いによって、本来の位置から移動してしまうケースも少なくありません。

③顎の骨格の問題

下顎や上顎が片側だけ成長しすぎたり、逆に成長が不十分だったりすると、顎全体のバランスが崩れ、正中が左右非対称になることがあります。

正中がずれていることで起こる問題

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①歯並びにコンプレックス抱く

歯の正中が一致しない場合、歯並び全体にゆがみが生じ、笑顔や口元の表情が不自然になることがあります。特に前歯の歯並びのずれは、口を開けた際に目立ちやすく、笑顔に自信を持てなくなることがあります。

②噛み合わせの異常

中心がずれることで噛み合わせがずれてしまうことがあります。噛み合わせに異常が生じると、特定の歯や顎に過剰な負担がかかり、顎関節症や歯の咬耗(すり減り)、歯周病などのリスクが高まります。

③全身の健康への影響

正中のずれが大きい場合、顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こすことがあります。その影響で、頭痛や肩こり、首の痛みといった全身の不調につながることも少なくありません。また、噛み合わせの乱れにより食べ物を十分に咀嚼できず、消化器系に負担がかかる可能性もあります。

正中を改善することで得られるメリット

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①審美的な効果

正中が整うことで、顔全体のゆがみが目立ちにくくなります。笑顔や口元の調和が取れることで、より自然で美しい印象を与えることができます。また、正中が整うことで左右対称のバランスが改善され、見た目の印象が良くなるだけでなく、精神的な面でもコンプレックスが軽減し、自信を持って笑えるようになります。

②噛み合わせの改善

正中が整うことで上下の歯が均等に噛み合い、噛み合わせのバランスが向上します。これにより、特定の歯に過度な負担がかかるのを防ぎ、歯のすり減り(咬耗)や破折のリスクを軽減できます。また、噛み合わせが安定することで顎の筋肉や関節への負担も軽減され、顎関節症の予防や症状の緩和にもつながります。結果的に歯の寿命を延ばすことにつながります。

③健康的な口腔環境の維持

正中が整い、歯並びや噛み合わせが改善されることで、歯磨きがしやすくなり、口腔内の清掃効率が向上します。歯と歯の間に食べかすやプラークが溜まりにくくなるため、虫歯や歯周病のリスクが低減し、長期的に健康な歯を維持しやすくなります。また、口臭の原因となる細菌の繁殖も抑えられ、爽やかな息を保つことができます。

④全身の健康改善

顎や口腔内のバランスが取れることで、顎関節症による頭痛や肩こり、首の痛みが改善する可能性があります。また、正中が整うことで食べ物を効率的に噛むことができ、消化や栄養吸収の向上も期待できます。

正中の位置を改善する方法

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正中をそろえるための治療法として、主に歯列矯正が挙げられますが、患者様の口腔内の状態やご希望によって適した治療法は異なります。そのため、専門医と十分に相談しながら、最適な治療計画を立てることが重要です。主に、以下のような方法が考えられます。

①矯正治療

ワイヤー矯正やマウスピース型矯正(インビザライン)などの矯正装置を用いて、歯の位置や向きを正しい位置に動かし、前歯の正中線を含めた全体の噛み合わせを改善する方法です。歯列全体のバランスを考慮しながら、噛み合わせの調整も並行して行うことで、より自然で機能的な歯並びへと導きます。また、顎の成長が盛んな成長期に歯並びの乱れが見られる場合、早めに矯正治療を開始することで、顎の発達に合わせた治療が可能になります。その結果、将来的に抜歯や外科手術を回避できる可能性もあります。

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②外科的矯正(外科手術)

成人で顎の骨格が原因で正中がずれている場合、外科的矯正が必要になることがあります。顎の骨を切開・修正し、噛み合わせや歯並びを改善することで、正中のズレも改善します。

③口腔筋機能療法(MFT)

舌や唇などの口周りの筋力の低下が見られる場合には、専門的に舌や唇の筋肉をトレーニングする口腔筋機能療法(MFT)を受けることが効果的です。舌や唇、頬の筋肉のバランスを整え、正しい舌の位置や飲み込みの動作を習得することで、歯並びや正中のズレを改善するトレーニング方法です。舌のクセや口呼吸、頬の筋力不足などが原因で正中がずれることがあるため、MFTを継続的に行うことで、歯並びが安定しやすくなります。特に矯正治療と併用することで、より良い治療効果が期待できます。

正中のずれを予防する方法
正中 ずれている 改善

①癖や習慣の改善

幼少期の指しゃぶりや舌癖、頬杖をつく習慣、片側だけで噛む癖などは、顎や歯並びに影響を与え、正中のずれを引き起こす原因となることがあります。これらの癖を改善することで、歯並びの悪化を予防し、矯正治療後の後戻りを防ぐことが期待できます。

②歯科検診を定期的に受ける

定期的にかかりつけの歯科医院で歯科検診を受けることで、歯並びや噛み合わせの変化を早期に発見し、必要に応じて適切な対応を取ることができます。特に成長期のお子様は、顎の発達や乳歯から永久歯への生え替わりに伴い、正中がずれる可能性があります。早期に問題を見つけることで、矯正治療が必要になった場合でも、より負担の少ない方法で改善できる可能性が高まります。

矯正治療で目指す正中の調整のポイント

矯正治療における上下の前歯の中心線(正中)の調整は、見た目の美しさだけでなく、噛み合わせのバランスも考慮して行われます。正中が大きくずれている場合、矯正治療によって可能な範囲で調整しますが、最終的に正中が完全に揃う場合もあれば、理想的な噛み合わせを優先するために、正中がわずかにずれた状態で治療を終えることもあります。したがって、正中を完璧に合わせることが難しいケースもあり、特に抜歯を伴わない治療では、その限界があることを理解することが重要です。

まとめ

矯正治療で歯列の正中を改善することは、美しい歯並びを実現するだけでなく、噛み合わせのバランスを整え、口腔内の長期的な健康を守る上でも非常に重要です。正中が整うことで、噛み合わせが均等になり、歯や顎にかかる負担が軽減され、長期的なお口の健康を維持することができます。当院では、抜歯を伴う治療や非抜歯で進める治療など、患者様のご希望や状態に応じたさまざまな治療法に対応しております。複数のシミュレーションを作成し、最終的な歯並びや正中の位置を患者様と一緒に確認しながら、最適な治療計画をご提案いたします。前歯の正中のずれや歯並びに関するお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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