ブログ

歯並びがそんなに悪くなくても矯正できますか?


歯並び 矯正歯科 歯列矯正

「歯並びはいいけど、ほかに気になるところがあって悩んでる…」「矯正できる症例って決まっているのかな?」みなさんは、歯列矯正が歯並びだけを治す治療だと思っていませんか?たしかに「矯正=歯並びを正しい位置に並べる治療」という概念は合っていますが、みなさんが想像する以上に歯列矯正で改善できる症例は多々あるのが現状です。今回は歯並びに支障がない症例でも矯正することが可能なのか、そしてどんな症例が治療可能なのかについても紹介していきたいと思います。歯並び以外で口元の悩みを抱える方は、自分の症状が矯正治療できるか確認してみるといいでしょう。


矯正治療は何のためにするの?


いきなりですが、みなさんは矯正治療が何のためにあるか考えたことはありますか?人はどうして矯正をする必要があるのか、一度考えてみてください。おそらくですが、このような答えが浮かんでくると思います。

● 美しい歯並びに整えるため
● 見た目改善を図るため
● 食べ物をよく噛めるようにするため

どれもハッキリとした目的ですし、正解といえるでしょう。歯列矯正の定義は、やはり審美的・機能的な改善が目的なので、みなさんがイメージする通りです。では、なぜ歯並びを治す必要があるかですが、その答えは歯並びの悪さを放置することで口内環境が悪化しやすいからだと言われています。歯並びや噛み合わせが乱れると、以下のような可能性が出現しやすいのです。

● 口のなかが乾きやすい
● 細菌が増殖して、口腔疾患にかかりやすい

歯並びが良くないと口腔疾患に罹患しやすくなり、歯の寿命が短くなる可能性すら出てきてしまいます。機能しなくなった歯は、いずれ抜歯する道を辿り、ついには歯がない生活を余儀なくされるのです。以上のことから、矯正治療は〈歯の寿命を守るためにある〉といえるでしょう。

矯正治療で治せるのは歯並びだけじゃない

歯の症例 矯正するべき歯並び 歯列矯正
では、本題に入りましょう。冒頭でもお話したように、矯正は歯並びを治すだけが治療対象ではありません。さきほど矯正の目的についても触れましたが、最終的には「歯の寿命を延ばす」ことが最終着地点です。そのため歯並びだけではなく、あらゆる症状を矯正で治療することができます。

こんな症状に当てはまる方はいませんか?

● 奥歯で噛めるけど前歯に隙間ができる→開咬(オープンバイト)
● 歯と歯のあいだの隙間が開いている→(空隙歯列・正中離開)
● あごの位置がズレている(顎変形症)
● 笑うと上の歯ぐきが目立つ(ガミースマイル)

1つずつ症例をみながら、どんな治療法を進めていくかみていきましょう。

症例①「開咬(オープンバイト)」の症状と治療方法

開咬は、上下を噛み合わせた際に奥歯は噛んでいるのに前歯だけが噛み合わずに隙間が出ている状態をいいます。(前歯が噛んでいて奥歯が当たらないケースも含む)歯並びは特に問題ないのに、噛み合わせに支障がある症例です。

〈原因〉

開咬になる原因は、先天的異常というより後天的な問題でなるケースが多いといわれています。たとえば幼少期に指しゃぶりの癖が抜けなかったり、舌を前へ押し出す癖を持っていたりと、何らかの悪癖が関係しています。

〈放置するリスク〉

開咬の放置は、口内環境の悪化につながります。口呼吸になりやすいだけではなく、乾燥によって細菌数が増殖して歯周病やむし歯を引き起こす可能性もあるのです。また、噛み合わせがおかしいと、いずれ顎関節症になる可能性も出てきます。前歯、奥歯、どちらか一方に負担がかかると歯や顎にダメージを与えやすいのです。

〈治療法〉

開咬を治すためには、まず考えられる原因から考慮して「口まわりの筋力トレーニング」を開始します。そして、歯を正しい位置に移動させるために矯正治療を進めていくことが多いでしょう。方法としては、マウスピース型矯正やワイヤー矯正です。開咬が悪化している場合は、外科手術を視野に入れる必要があります。

症例②「空隙歯列(正中離開)」の症状と治療法

空隙歯列や正中離開は、歯と歯のあいだに距離(隙間)が開いた状態をいいます。よく「隙っ歯」と呼ばれている症状ですね。正中離開は空隙歯列のなかの1つであり、上前歯の中央が離開している症状のときに使う表現です。

〈原因〉

空隙歯列の原因は、遺伝的な要素が強い傾向にあります。もともと顎のサイズに対して歯が小さかったり、歯数が少なかったりすると空隙歯列を引き起こしやすいです。一方で正中離開は、歯ぐきと唇を結んだ中央部にある上唇小帯が異常を起こすとなりやすいといわれています。ただ、すべて遺伝が原因ではなく舌癖や口呼吸といった後天的な理由からも空隙歯列になるリスクが考えられるでしょう。

〈放置するリスク〉

空隙歯列の大きなリスクとして挙げられるのは、やはり見た目が良くないことだと思います。機能的な弊害はそこまでないものの、食べ物が挟まりやすい点や滑舌の悪さも空隙歯列のリスクです。

〈治療法〉

もし後天的な原因で空隙歯列になっている場合は、開咬と同じく口周りの筋力トレーニングで悪癖を治す必要があります。矯正治療では軽度のケースならマウスピース型矯正も可能ですが、ワイヤー矯正を中心に治していくことが多いでしょう。矯正以外にも、歯に直接詰め物を詰めて隙間を埋めるダイレクトボンディングや、上から人工物を被せるラミネートべニアという方法もあります。

症例③「顎変形症」の症状と治療法

顎変形症 顎ゆがみ 顎痛い
顎変形症の症状は、顎の形に異常があってうまく噛めなかったり口を自然に閉じられなかったりするなど、さまざまです。歯並びはキレイでも顎のズレが気になる場合は、顎変形症の可能性が高いでしょう。

〈原因〉

原因はあらゆる面で考えられますが、多くは遺伝的要素が大きいと考えられています。後天的だと事故によって顎の変形が起こると特定しやすいですが、多くの場合明白な原因を特定することが難しい症例です。

〈放置するリスク〉

顎変形症の放置は大変危険です。というのも見た目の支障だけではなく、普段の生活に大きな不具合が出るからです。たとえば食事ができない、話すことができない、さらには呼吸がしづらいといった生きるために必要な動作が当てはまります。

〈治療法〉

顎変形症の治療は、程度によって内容が異なります。比較的軽い状態なら矯正治療だけで進められますが、症状が重ければ顎の骨を手術する外科的治療をする可能性が高いでしょう。

症例④「ガミースマイル」の症状と治療法

ガミースマイル 歯茎が見える 矯正治療
ガミースマイルは、口を開いたり笑ったりしたときに上の歯ぐきが大きく剥き出しになる状態のことをいいます。歯並びや噛み合わせも美しいのに、歯ぐきの露呈が気になることから悩みを抱える方が近年急増中です。

〈原因〉

ガミースマイルの原因で多いのは、上顎骨が発達しすぎることです。骨の発達が進むと前に出やすく、同時に歯ぐきや歯も前に出てしまうことからガミースマイルがつくられやすくなります。また、上唇の筋力が発達していたり歯の萌出位置が低かったりするケースもガミースマイルの原因に当てはまるでしょう。

〈放置するリスク〉

ガミースマイルは口のなかが乾きやすいことから、放置することで細菌繁殖しやすい傾向にあります。放置したままだと、むし歯や口臭、歯周病が悪化しやすい側面があり早めの改善が見込まれるでしょう。

〈治療法〉

ガミースマイルの治療法はたくさんあります。マウスピース型矯正やワイヤー矯正などといった矯正治療のほかにも注射による治療も適用しています。また、歯ぐきの形を整える歯肉整形という治療で歯ぐきの一部を切除する治療もあり、程度に合わせた治療が可能です。

まとめ

歯並びが良くても気になる部分がある方は当院のカウンセリングを受けてみませんか?今回紹介した症例のなかに、当てはまる症状はありましたか?歯並びが良いのに矯正歯科に行くことは勇気がいる行為です。もし、あなたが口元の悩みを少しでも抱えているなら、もう我慢する必要はありません。あなたが抱える悩みに対し、原因を突き止めながら適切な治療法をご提案いたします。そのためにも一度、当院のカウンセリングを受けてみませんか?まずは気軽に相談程度でも構いませんので、ぜひお越しくださいね。当院では、どんな症状でもまずはご相談という形から対応しております。歯科医院が苦手な方でも親切丁寧な対応を心掛けておりますので、まずはご予約をいただけると幸いです。

【梅田キュア矯正歯科カウンセリング予約はこちらから★】

0120-067-600 24時間受付
WEB予約