ブログ

マウスピース着脱時の痛みの対処法


マウスピース矯正

マウスピース型矯正は、その快適さと目立たないデザインから多くの人々に選ばれている矯正治療の一つです。矯正治療を始めると、マウスピースの着脱時に痛みを感じることがあります。特に初めての装着や新しいマウスピースに交換した直後は、痛みや違和感が強くなることが多いです。ここでは主に、マウスピース着脱時の痛みを軽減し、快適に矯正治療を続けるための対処法をご紹介します。


マウスピースの種類

まず、矯正歯科治療で使用されるマウスピースは、治療の範囲や目的に応じて以下のように分類されます。

1.部分矯正用マウスピース

部分矯正は、歯並び全体ではなく、特定の部分のみを矯正する方法です。

● 特徴:前歯の歯並びの乱れや軽度な不正咬合など、比較的簡単な症例に適しています。
● メリット:
○ 短期間での治療:治療期間が短く、数ヶ月から1年程度で完了することが多いです。
○ コストの低減:治療範囲が限られているため、全顎矯正に比べて費用が抑えられます。
○ 快適さ:トータルの装着時間が短いため、負担が少ないです。

2.全顎矯正用マウスピース

全顎矯正は、口全体の歯並びを改善する方法です。

● 特徴:上下の歯全体を対象にして、複雑な不正咬合や大きな歯の移動が必要な症例に適していま
す。
● メリット:
○ 包括的な治療:全体的な噛み合わせの改善ができます。
○ 長期的な効果:歯並び全体を矯正するため、治療後の安定性が高いです。
○ 健康の向上:口腔機能の向上や、歯磨きのしやすさからくる口腔衛生の改善が期待できます。

3.保定装置(リテーナー)

保定装置は、矯正治療後に歯並びを固定し、元に戻らないようにするための装置です。

● 特徴:矯正治療後に使用され、治療結果を維持する装置です。

● メリット:
○ 歯並びの維持:矯正治療で整えられた歯並びを長期間維持し保ちます。
○ 目立たないデザイン:透明な素材で作られているため、装着していても目立ちません。
○ 取り外し可能:取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際に便利です。

これらのマウスピースは、それぞれの治療段階や目的に応じて使用されます。

マウスピース型矯正のメリット

マウスピース型矯正には、従来のワイヤー矯正と比較して多くのメリットがあります。以下に、その主な利点を紹介します。

1.見た目の良さ

マウスピース型矯正の最大の魅力は、透明で目立たないことです。特に、見た目が気になる人や社会人の方にとって、矯正装置が目立たないことは大きなメリットでしょう。装着していてもほとんど気づかれることがなく、自然な笑顔を維持できます。

2.取り外し可能

マウスピース型矯正は、食事や歯磨きの時に取り外しができるため、口腔内の清潔さを保ちやすいです。これにより、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。また、食事制限が少ないため、好きなものを楽しむことができるでしょう。

3.快適な装着感

ワイヤー矯正に比べて、マウスピースは口腔内の異物感が少なく、装着中の不快感や痛みが軽減されます。金属を使用しないため、口の中で擦れて痛むこともなく、アレルギーの心配もありません。

4.治療の計画が明確

マウスピース型矯正は、コンピュータで作成した治療計画に基づいて進められます。治療開始前に最終的な歯並びをシミュレーションで確認できるため、治療の進行状況や最終結果をイメージしやすいです。

5.時間の節約


マウスピース型矯正は、通院回数が少なく済むことが多いです。ワイヤー矯正に比べて調整の必要が少ないため、忙しい方にも適しています。

これらのメリットから、マウスピース型矯正を選んでいる方が多いです。

痛みの原因を理解する


まず、マウスピース着脱時の痛みを軽減するために、痛みの原因を理解することが重要です。矯正治療では、歯を徐々に正しい位置に移動させるために力を加えます。この力が歯ぐきや歯の周囲の組織に刺激を与えるため、マウスピースを着けると痛みや不快感が生じるのです。痛みは一時的なものであり、通常は数日以内に和らぎます。

マウスピース着脱時の痛みを軽減する方法

1. 痛み止めの使用


痛みが強い場合は、市販の鎮痛薬を使用することが効果的です。アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの鎮痛薬は、歯の痛みや炎症を抑えるのに役立ちます。矯正医に相談し、適切な薬を選びましょう。

2. 冷却療法

冷たい飲み物や氷を口に含むことで、痛みを一時的に和らげることが可能です。冷却療法は、炎症を抑え、痛みを軽減する効果があります。外側からであれば、氷を直接歯に当てるのではなく、布やタオルで包んで使用することをおすすめします。

3. マウスピースの着脱テクニック

マウスピースの着脱時に痛みを感じる場合は、着脱の方法を工夫してみましょう。マウスピースをゆっくりと均等に押し込むことで、痛みを最小限に抑えることができます。また、外すときは、片側からではなく、両側から均等に力をかけるようにしましょう。

4. 矯正ワックスの使用

マウスピースが歯ぐきや頬の内側に擦れて痛みを感じる場合は、矯正ワックスを使用することが有効です。ワックスをマウスピースの痛みを感じる部分に少量塗ることで、摩擦を軽減し、痛みを和らげます。

5. 軟らかい食事

矯正治療中は、硬い食べ物を避け、軟らかい食事を摂るようにしましょう。硬い食べ物は歯に余分な力を加え、痛みを増加させる可能性があります。スープやヨーグルト、果物のピューレなど、消化しやすい食事を選びましょう。

6. 綿密な口腔ケア

口腔内を清潔に保つことも、痛みの軽減に役立ちます。矯正中は、食べ物のカスや歯垢がマウスピースの下に停滞しやすく、炎症や痛みを引き起こすこともあるのです。毎日の歯磨きとフロスを徹底し、定期的にマウスピースを清潔に保ちましょう。

マウスピースの交換時期に注意

マウスピースは通常、2週間ごとに新しいものに交換しますが、この交換時期に特に痛みを感じることがあるでしょう。新しいマウスピースに慣れるまでの数日間は、痛みが強くなることがありますが、次第に和らぎます。痛みが長引く場合や耐えられない場合は、矯正医に相談してください。

専門医への相談

痛みが続いたり耐え難い場合は、すぐに矯正医に相談しましょう。専門医は、痛みの原因を詳しく調べ、適切な対処をしてくれます。また、マウスピースが適切にフィットしているか確認し、必要に応じて調整を行うことが大切です。

マウスピースの正しい着脱方法

1. 着脱前の準備


マウスピースを着脱する前に、必ず手を洗いましょう。手が清潔でないと、マウスピースに細菌が付着し、口内の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

2. 着脱のタイミング

マウスピースの着脱は、食事や歯磨きの前後に行うことが一般的です。特に食事の際には、マウスピースを外すことで、食べ物のカスがマウスピースに付着するのを防ぎます。

3. 正しい着脱の手順


● 着脱のコツ: マウスピースを装着する際は、まず上顎から均等に力をかけて押し込んでください。外すときは、片側からではなく、両側から均等に力をかけることで、歯や歯ぐきに余計な負担をかけずに取り外すことができます。

● 着脱用ツールの使用: マウスピースを外す際に指だけで取り外すのが難しい場合は、専用の着脱ツールを使用すると便利です。ツールを使うことで、簡単に安全にマウスピースを取り外すことができます。

矯正歯科でのアドバイス

矯正歯科では、マウスピースの正しい着脱方法について詳細な指導を受けることができます。専門医のアドバイスに従い、正しい方法を身につけることで、着脱時の痛みを最小限に抑えることができるでしょう。矯正歯科での定期的なチェックも忘れずに行い、適切なフィット感を保つことが大切です。

まとめ


マウスピースの着脱時に痛みを感じることは、矯正治療中に避けられないことかもしれません。しかし、適切な対処法を知ることで、痛みを軽減し、快適に治療を続けることができます。痛み止めの使用、冷却療法、着脱テクニックの工夫、矯正ワックスの使用、軟らかい食事、綿密な口腔ケアなどを実践し、必要に応じて専門医に相談することで、矯正治療をスムーズに進めましょう。

0120-067-600 24時間受付
WEB予約