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出っ歯だと口呼吸になりやすいって本当?


ご自身やご家族の「出っ歯」を気にされている方はいらっしゃいますか?「出っ歯」とは、横からお顔を見たときに、上顎や上の前歯が前方に突出した状態です。専門的にいうと「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」とよばれる歯並びで、治療が必要な不正咬合のひとつです。平成23年(2011年)の歯科疾患実態調査によると、12歳~20歳の男女の前歯の不正咬合のうち12.9%が「上顎前突」とされていて、「叢生(そうせい)」に次いで2番目に多い不正咬合です。

参考:厚生労働省eヘルスネット「不正咬合の種類と実態」より

不正咬合の種類と実態

「出っ歯」をそのままにしていると、見た目のお悩みだけでなく、お口や全身の健康にさまざまな影響をおよぼす恐れがあります。口呼吸になりやすいというのも、そのひとつです。ここでは、「出っ歯」が原因となっている「口呼吸」についてお話しします。


出っ歯だと口呼吸になりやすい理由


出っ歯とは、上の顎や上の前歯が前に突き出している状態です。前に出た歯や舌が上唇を押し出してしまうため、自然と口が開き無意識のうちに口呼吸となってしまうのです。出っ歯以外にも、受け口、叢生(そうせい)、すきっ歯の方も程度によっては口呼吸になりやすいとされています。

口呼吸をそのままにしているとどうなる?


私たちは無意識のうちに呼吸をしていますが、呼吸は鼻で行うのが本来の姿です。それに反して口呼吸を続けていると、次のような問題が生じ、お口や全身の健康に影響をおよぼします。

風邪をひきやすくなる


鼻呼吸では、鼻から入った空気が鼻腔を通っている間に加温・加湿されて、のどに入り込みます。しかし、口呼吸の場合は、外の空気が直接のどに入り込むことで乾燥しやすくなるのです。また、鼻呼吸のように鼻毛が異物やウイルスをキャッチすることがもないので、細菌やウイルスが直接体内に入ってしまうため、風邪を引きやすくなります。風邪以外にも、アレルギー喘息などの呼吸器系疾患や、花粉症などのアレルギー疾患、いびき、睡眠時無呼吸症候群のリスクも高くなるといわれています。

むし歯や歯周病の重症化


口呼吸をすることで、乾燥した空気が直接お口の中に入ります。普段お口の中は唾液によって潤っている状態ですが、乾燥した空気が入ることでお口の中が乾燥しやすくなるのです。

唾液には、

・むし歯や歯周病の原因となる細菌や食べかすを流す
・歯の表面から溶け出したミネラル分を元に戻す
・細菌の動きを弱らせる

といった働きがあります。

むし歯や歯周病を予防して健康なお口をキープするためには、唾液がしっかりと分泌されていることが大切です。そのため、お口の中が乾燥していると、むし歯や歯周病にかかりやすくなったり、すでに症状がある場合は悪化させたりすることになります。

口臭の悪化


唾液には口の中に残っている食べかす、外から入った異物、細菌を洗い流す役割があると同時に、細菌の増殖を防ぐ役割もあります。お口が乾燥している状態では、唾液が本来の役割を果たすことができず、異物や細菌がお口の中に留まって増殖し、口臭の原因となるのです。

歯の着色


食べものや飲みものに含まれている色素が、歯の表面のタンパク質と結びつくことで「ステイン」とよばれる着色汚れとなります。ステインは歯の表面に沈着し、歯の黄ばみの原因となるのです。お口の中が乾燥することで唾液による洗浄力が低下し、その結果着色しやすい状態となるのです。

顔のたるみ


口が開いた状態で行う「口呼吸」をしているときは、舌の位置が通常よりも下の方に落ちています。口呼吸が習慣になっていると、舌を適切な位置でキープするのに必要な顎まわりの筋肉が衰
えることになり、フェイスラインやお口周りがたるみやすくなるのです。

歯並びの悪化


歯並びは生まれ持った骨格や歯の大きさだけでなく、指しゃぶりや頬杖、舌のクセや生活習慣などによって悪くなることがあります。

口呼吸も歯並びを悪くする原因のひとつです。

舌は上顎の先端に触れる位置におさまるのが適切とされています。

しかし、口呼吸の状態が続くと、常に口が開いているため、正常な位置よりも下がったところに舌が置かれるようになります。その結果、上顎の成長が妨げられて上顎に歯が並ぶスペースがなくなるのです。スペースがなくなったことで、前歯がキレイに並ばずに前に突出して、出っ歯になります。また、常に口が開いているため、下顎は下へ下へと成長していくことになり、下顎と上顎の成長のバランスが崩れて、上顎が前に出てしまいます。口呼吸で舌が下がって出っ歯になると、口が閉じにくくなり、さらに口呼吸の割合が増えるといった悪循環になる恐れがあり、口呼吸と出っ歯はお互いに影響を与え合う関係性です。

出っ歯の治療法

出っ歯が原因で口呼吸になっている場合は、矯正治療で改善できる可能性があります。当院では、患者さんの歯並びの状態や治療のご要望などを考慮して、適切な治療法をご提案します。

マウスピース矯正


軽度から中程度の出っ歯であれば、マウスピース矯正で治すことができます。マウスピース矯正では透明なマウスピース型矯正装置をお口に装着して、少しずつ歯を動かします。マウスピース型矯正装置は薄くて透明な素材でできているため、装着していても周りの方に気付かれることはほとんどないため、治療中の見た目を気にされる方に選ばれている治療法です。ご自身で簡単に取り外すことができるため、食事や歯磨きは治療前と同じように行っていただけます。ただし、出っ歯の程度によってはマウスピース矯正が適用できないケースがあります。症状によってはワイヤー矯正と組み合わせた治療をご提案することがありますので、まずはご相談ください。

裏側矯正


歯の裏側(舌側)にブラケット(金属製の矯正装置)を取り付けて、ワイヤーを通して歯に力をかける方法です。出っ歯の裏側矯正では奥歯を固定源とできるので、前歯を引き込みやすく出っ歯の治療に適しています。裏側に取り付けることで、お口を開けたときに目立ちにくく治療中の見た目が気になる方にもおすすめです。ただし、固定式の装置のため、食事の際に「食べにくさ」を感じる方もいらっしゃいます。また、装置があることで歯を磨きにくく、むし歯や歯周病のリスクが高くなるため注意が必要です。ワイヤーを使った矯正治療は、適用できる歯並びが多いとされていますが、骨格的な問題で出っ歯となっている場合は、外科手術を伴う外科矯正をご提案することがあります。

出っ歯でお悩みの方は「梅田キュア矯正歯科」にご相談ください

出っ歯は見た目の問題だけでなく、お口や全身の健康とも深く関係します。口呼吸の原因になる可能性がありますので、できるだけ早く治療を行いましょう。梅田キュア矯正歯科は、「大阪梅田駅茶屋町出口」から徒歩3分と駅から近く、平日夜間・土曜も診療しています。患者さんのご要望をおうかがいした上でお一人おひとりに適した治療をご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。
歯列矯正に興味がある方、気になっている方もぜひ一度梅田キュア矯正歯科の無料カウンセリングにお越しください。梅田キュア矯正歯科では、患者さまの悩みに寄り添いながら、お一人お一人に合った治療方法を提案させていただきます。無料カウンセリングはWEBまたはお電話にてご予約お承りしております(^O^)心よりご来院お待ちしております!!

※マウスピース型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。
※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。

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