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受け口のデメリットはどのようなものがあるの?


「下の歯が出ていて気になる…」
受け口の方は、見た目だけではなくお口や身体にも悪影響を及ぼすことがあります。
今回は、受け口の原因やデメリット、受け口の治療方法を解説します。


受け口とは?

受け口とは、下の歯が前方に出ている状態をいいます。
通常は、上の歯が下の歯よりも唇側にあり、噛んだときに下の歯は上の歯に3分の1くらい覆われています。しかし、上下の歯の噛み合わせが反対になり、下の歯が上の歯に覆いかぶさるように見えるため、受け口を「反対咬合」とも呼びます。

他にも、専門的な呼び方では、下顎前突(かがくぜんとつ)といいます。
受け口は大きくわけて「骨格的な問題」と「歯の生え方」によって引き起こされます。

骨格的な問題

骨格的な問題とは、上下の顎の大きさに問題があるケースです。たとえば、以下のような理由で受け口になる可能性があります。
・上の顎が小さすぎる

・下の顎が大きすぎる

上の顎が小さすぎると、上下の噛み合わせが反対になりやすいです。また、下の顎が大きすぎても噛み合わせが逆になってしまうことも。
上の顎は頭の骨と一緒に成長して、下の顎は体と一緒に成長するため、成長速度や成長期間は異なります。そのため、背が大きく育つにつれて、下顎が成長して徐々に受け口になる方もいらっしゃいます。
特に顎の成長は、小学校・中学校くらいが旺盛とわかっていますので、そのころに受け口がわかることも。
上の顎は12歳くらいで成長を終えても、下の顎は18歳くらいまで成長を続けることもありますよ。受け口の治療をはじめても、顎の成長の様子をみる必要があるため、骨格的な問題がある方は治療が長引く可能性もあります。

歯の生え方

受け口は、骨格的な問題がなくても、歯並びが乱れているとなる可能性があります。上下の顎の大きさは平均的であっても、以下のような歯の生え方であれば受け口に注意しましょう。
・上の歯が舌側に傾斜している
・下の歯が唇側に傾斜している
・歯が大きい

などが挙げられます。
上の歯が舌側に傾斜している、もしくは下の歯が唇側に傾斜していると上下の噛み合わせが反対になります。
その結果、反対咬合いわゆる受け口が引き起ります。
また、歯が傾斜して生えるだけではなく、下の歯が生える位置が唇側にずれていても受け口になる可能性が高まります。
歯の生え方は、癖や生活習慣によって左右されることがありますので、後ほど詳しく説明します。さらに、歯の大きさは個人差があり、大きい方もいらっしゃいます。
骨格は問題がなくても、歯が生えるU字型の顎の土台に対して歯が大きいと、きれいに整列できませんよね。
歯が重なり合ってガタガタに並ぶだけではなく、唇側に歯が押されてしまうことも。そうなると、結果的に受け口になりかねません。

受け口としゃくれは違うの?

なかには、「しゃくれ」と呼ぶこともありますが、厳密には受け口とは異なります。
受け口とは、上下の噛み合わせが反対になっている状態で下の歯が唇側にあることをいいますが、しゃくれは噛み合わせが正常であっても下の顎が前方に出ているように見えることです。つまり、しゃくれは輪郭に対しての呼び方で、受け口は噛み合わせや歯並びに対しての呼び方を指します。

受け口の原因

受け口の原因は、遺伝と考えられる方も多いですが、じつは癖や生活習慣によって後天的に受け口になることもあります。ここからは、「遺伝」と「癖や生活習慣」にわけて受け口の原因を解説します。

遺伝

受け口の原因のひとつは、遺伝です。
両親が受け口であれば、お子さまも受け口になる可能性が高いということです。歯の生え方が遺伝するわけではなく、骨格や歯の大きさが似ることで結果的に受け口になる傾向にあります。
たとえば、下顎が大きく成長している両親であれば、お子さまも下顎が大きくなる可能性が高く、受け口になりやすいのです。そのため、下顎が出ている方や背が高い方は、お子さまも下顎が大きく成長して受け口になることも。ただし、遺伝によって受け口になる可能性は、2割くらいといわれていますので、必ずしも両親が受け口だからといってお子さまが受け口になるとは限りません。

癖や生活習慣

後天的な理由で受け口になるケースでは、癖や生活習慣が挙げられます。
両親が受け口でなくても、癖や生活習慣が原因で受け口になる可能性がありますので、早めに癖を改善することが大切です。以下のような癖や生活習慣があれば、早めに見直しましょう。

・舌癖

・やわらかいものばかり好んで食べる

・口呼吸

・顎をずらして噛む癖

まず、舌で下の歯を押す癖がある方は、徐々に下の歯が唇側に傾斜する可能性があります。1回行っただけでは受け口になる心配はありませんが、習慣化すると歯並びが乱れますので早めに改善しましょう。次に、やわらかいものばかりを好んで食べるお子さまは、顎の成長に悪影響を及ぼして受け口になる可能性があります。
特にコンビニ食やファーストフードなどは、誰でも食べやすいようにやわらかく作られています。

そのため、噛む回数が減り、顎の筋肉などに噛む力が十分に伝わらずに健全に顎が成長し図に、受け口になることも。
他にも、「お口をポカン」と開けている経験はありませんか?
しらない間に口呼吸になっていると、上下の顎の位置関係がずれ、歯を表側から押す力がかからないため、結果的に受け口につながることがあります。さらに、小さいお子さまに多いのですが、顎をずらして噛む癖がある場合は、受け口になる可能性があります。
歯がはえそろっていないと、噛み合わせが安定しないため上下反対に噛むことがありますが、歯が生えそろうまでは歯科医師の判断で治療するかどうか決めましょう。乳歯のうちの受け口であれば、永久歯に生え変わるとともに改善されることもありますよ。

受け口のデメリット

受け口を放置すると、見た目だけではなく身体にも悪影響を及ぼします。

見た目がコンプレックスになる

受け口は、噛み合わせたときに上下反対になるため、見た目がコンプレックスになる方が多いです。
そのため、笑顔が減ったり、口元を隠したりして、自分に自信が持てなくなることも。

滑舌や発音が悪くなる

受け口の場合は、滑舌や発音が悪くなり、会話に支障が出やすいです。
特に、「サ行」は上下の歯の間から空気が漏れやすいため、言いにくいでしょう。

むし歯や歯周病になりやすい

受け口は、唇が閉じにくいため口が乾燥します。すると、唾液の分泌が減り、「抗菌作用」や「自浄作用」などの効果が得られません。
その結果、お口の環境が悪くなり、むし歯や歯周病なりやすい傾向があります。

肩こりや腰痛

噛み合わせが反対になっているため、しっかり噛み合えずに身体のバランスが崩れます。
食べものをよく噛めないだけではなく、肩こりや腰痛の原因にもなるのです。

受け口の治療方法

受け口は、放置しておいても自然に改善することはほとんどありません。
歯並びや嚙み合わせを改善するためには、矯正治療がおすすめです。
受け口を改善できる治療方法は、
①表側矯正
②裏側矯正
③マウスピース型矯正
④外科手術
です。

梅田キュア矯正歯科では、①~③の治療方法をご用意しており、患者さまの受け口の状態やライフスタイルに合わせてご提案させていただきます。
歯の生え方に問題があれば、表側矯正や裏側矯正、マウスピース型矯正で改善が可能です。骨格的な問題があれば、外科手術で顎の骨を切除した後に矯正装置を用いた治療を進められます。受け口が気になる方は、梅田キュア矯正歯科無料カウンセリングにぜひお越しください✨
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