「最近、歯並びが悪くなった」と感じている方の中には、「昔より歯が大きくなったみたい……」と、お口の変化が気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に、目立ちやすい前歯が大きくなったように感じるようです。けれども、歯は生えたあとに大きく成長することはほとんどありません。「歯が大きくなった」と感じる場合のほとんどが、歯が大きくなったように見えているだけなのです。それでは、なぜ歯が大きくなったように見えるのでしょうか。
目次
歯が大きくなったように見えるのはなぜ
もともと、遺伝的な影響で歯が大きい方がいらっしゃいます。また、歯の大きさが一般的でも顎の大きさとくらべて歯の方が大きい方もいらっしゃいます。どちらの場合も、歯並びが乱れる原因になりがちですが、歯科矯正でキレイに整えることが可能です。それとは違い、以前とくらべて歯が大きくなったように見えるという方のケースでは、いろいろな原因が考えられますが、その一つに「前歯が前に出てきた」というものが考えられます。
前歯が出てきたから
前歯は人から見られやすく目立ちやすいため、前歯が出てくると歯が大きくなったように見えて、「歯並びが悪くなった」と感じやすくなります。前歯が前に出過ぎる歯並びを「上顎前突」といいます。一般的には、「出っ歯」といわれている歯並びです。前歯が出てくる原因はさまざまですが、大人になってから歯並びが変化することはめずらしいことではありません。
大人になってから前歯が出てくる5つの理由
前歯が出てくると、歯が大きくなったように見えます。大人になってから歯並びが変化し、前歯が出てくる理由は以下の5つが考えられます。
【理由1】親知らずが生えてきた
親知らずとは、10代後半から一番奥に生えてくる歯のことです。「第三大臼歯」が正式名称で、「智歯」ともいわれます。永久歯は、一般的に15歳前後で生え揃うため、その頃はキレイな歯並びだったのに、親知らずが生えることで、歯並びが乱れることがあります。特に、影響を受けやすいのが前歯です。顎が小さく、親知らずが生えるスペースがないと、他の歯を押しながら生えることで順番に歯を前方に動かし、出っ歯になる恐れがあるのです。また、出っ歯以外にも、「叢生」といわれる歯並びになるケースもあります。「叢生」とは、歯が部分的に重なり合う状態の歯並びです。歯並びや、かみ合わせのよくないお口の状態を「不正咬合」といいますが、日本人の不正咬合の中でも一番多いのが「叢生」です。
参照:厚生労働省e-ヘルスネット「不正咬合の種類と実態」
このように、歯並びがキレイだったのに、徐々に出っ歯になってきた方の中には、親知らずが原因である可能性があります。
【理由2】歯が抜けた
むし歯や歯周病、ケガなどで歯が抜けたにもかかわらず、義歯などで補わずに放置していると、歯並びが乱れることがあります。抜けたことであいたスペースを埋めようと、歯が動く場合があるからです。歯は1本でも失うと、他の歯に影響をあたえる恐れがあるため、歯が抜けたときはできるだけ早く歯科を受診してください。
【理由3】歯周病が悪化した
歯周病とは、細菌による感染で歯ぐきに炎症を起こし、歯ぐきや歯を支えている歯槽骨といわれる骨を溶かす病気です。歯周病が悪化し、歯槽骨が溶ける範囲が大きくなると、歯がグラグラして前歯が前に傾き、歯と歯の間のすき間があいたり出っ歯になったりすることがあります。歯周病は、初期の段階では自覚症状が少ないといわれています。特に気になる症状がなくても、定期的に歯科で歯周病チェックを受けるようにしましょう。
【理由4】爪を噛むクセがある
歯並びは、毎日繰り返される日常のクセで動くことがあります。爪を噛むといったクセは子どもから大人までみられ、歯並びを悪くする原因の一つといわれています。上の前歯を後ろから押しながら爪を噛むようなクセがある場合は、大人になってからでも出っ歯になるリスクが高くなるでしょう。
【理由5】歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは、歯や顎に大きな負担をかけています。歯ぎしりは、無意識のうちに歯に100kg以上の圧力をかけているのです。
参照:J-STAGE「認知症の歯ぎしりとめまいの関係」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsdtc/7/2/7_77/_pdf
就寝中にこれだけの力が歯にかかることで、歯が欠けたり割れたりすることがあります。また、歯が傾いたり歯が移動したりすることで、歯並びが悪くなる恐れもあります。
前歯が出てきたのを放置するとどうなるの?
前歯が出てきたのをそのままにしていると、どういったリスクが考えられるでしょうか。
むし歯・歯周病になりやすくなる
前歯が出てきて歯並びが悪くなると、歯と歯の間に段差が生じ、そこに食べかすが溜まりやすくなったり、歯磨きの毛先が届きにくくなったりします。その結果、汚れをキレイに除去することができずに、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
口臭がひどくなる
上の前歯が前に出て出っ歯になると、お口が閉じにくくなり、口呼吸がクセになってしまうことがあります。口呼吸になると、お口の中が乾燥し、唾液の分泌量が減って口臭がひどくなる恐れがあります。
発音がしにくくなる
上下の歯の間にすき間ができてしまう出っ歯は、話すときに空気が漏れ出し、発音がしにくくなるケースがあります。特に、「サ行」は舌を歯の裏側にあてて発音するため、発音しにくいといわれています。
胃腸に負担がかかってくる
前歯がかみ合わないと、うまく咀嚼(そしゃく)できないため、細かく噛み砕く前に飲み込んでしまい、胃腸に負担をかけることがあります。
コンプレックスにつながる
歯並びの悪さは、「歯を見せたくないから大きな口で笑えない」「口元を手で隠してしまう」などのコンプレックスにつながることもあります。
前歯が出てきたときの治療法
「歯が大きく見えるようになってきた」「前歯が出てきた」という場合の治療法は、どのようなものがあるのでしょうか。歯並びの乱れにはさまざまな原因があるため、むし歯や歯周病の治療、親知らずの抜歯などの根本的な治療を行いながら、矯正治療を検討しましょう。
渋谷矯正歯科で行う矯正治療
当院で行うワイヤー矯正は、裏側矯正がスタンダードです。裏側矯正とは、歯の裏側にワイヤーを使った矯正装置を装着する治療法です。他の人から矯正装置が見えないので、矯正中であることが気づかれにくく、お仕事などのご都合で装置を見られたくない方に適しています。奥から歯を引っ張ることから、出っ歯の治療に効果が期待できる治療法です。また、マウスピース型矯正装置を使用した矯正治療方法もご用意しており、患者さんお一人お一人のお口に合わせた治療法をご提案いたします。
歯並びのお悩みは「梅田キュア矯正歯科」までご相談ください
大人になっても歯並びは固定されるものではなく、ずっと変化し続けるものです。「以前と違って歯並びが悪くなった」「歯が大きくなった」と感じる方は、「梅田キュア矯正歯科」までご相談ください。矯正専門の歯科医院である当院が、患者さんのお悩みに寄り添い、親身になって治療を行います。大阪梅田駅から徒歩3分と通いやすい歯科医院です。ご予約はWEB予約をご利用いただけます。
※マウスピース型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。
※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。
そして、歯列矯正に興味がある方、気になっている方もぜひ一度梅田キュア矯正歯科の無料カウンセリングにお越しください。梅田キュア矯正歯科では、患者さまの悩みに寄り添いながら、お一人お一人に合った治療方法を提案させていただきます。無料カウンセリングはWEBまたはお電話にてご予約お承りしております(^○^)
心よりご来院お待ちしております!!
pdVFnAxvubN