ワイヤー矯正と聞くと銀色のワイヤーがギラギラと目立ち人目につく印象を持たれることが多いのではないでしょうか?ワイヤー矯正治療は、幅広い歯並びに対してマルチな活躍ができる特徴がメリットでもあるのですが銀色のワイヤーが審美性を下げてしまうことがネックでもあります。しかし、歯の色味と似ているホワイトワイヤーを使用することで、ワイヤー矯正治療でも人目につきにくい状態で治療をすることが可能になっています。そこで今回は、ホワイトワイヤー矯正のメリットや銀色のワイヤーとの違いなどについて詳しくご説明していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、今後の矯正治療の参考にお役立てください。
目次
<ホワイトワイヤー矯正って何?>
ホワイトワイヤー矯正とは、銀色のワイヤーのようにギラギラとした光沢感がなく、白く塗装したワイヤーを使って行う審美性を高めた矯正治療です。ワイヤー矯正の治療方法としてはこれまでと変わりません。ホワイトワイヤーにすることで、歯と馴染みがよく、パッと見ただけではワイヤーが装着されているのか分かりません。
<ホワイトワイヤーの材料>
ホワイトワイヤーに使用している材料は、様々なものがあります。ロジウムという白い金属でコーティングされたワイヤーは、金属塗装のため通常の塗料とは違い、色落ちしたり剥げたりしにくく耐久性が強い材質になっています。銀色のワイヤーに塗装したホワイトワイヤーもあり、主にニッケルやステンレス、チタンの材質からできています。この材料に白く塗装しホワイトワイヤーに加工して使用することもあります。
塗料は体にやさしい素材を使用しているので害はありませんが、歯磨きや食事を繰り返す中で塗料が落ちてきてしまうこともあります。
<ホワイトワイヤー矯正のメリット>
ホワイトワイヤー矯正ではどのようなメリットがあるのでしょう。
1.【審美性に優れている】
ワイヤー矯正でも、銀色のワイヤーに比べると圧倒的に人目につきにくいのがホワイトワイヤーの特徴です!透明なブラケットと歯に馴染みやすく、ギラギラとワイヤーが目立つことなく矯正治療が進められるのは大きなメリットと言えるでしょう。
2.【幅広い歯並びに対応ができる】
ワイヤー矯正治療自体が幅広い歯並びに対応ができる方法なので、ホワイトワイヤーでも難しい歯並びへのアプローチが可能です!難易度の高い歯並びのケースであれば治療期間も長期になりがちですが、ホワイトワイヤーにすることで治療期間も口元の審美性を保ちながら矯正をすることができます。
<ホワイトワイヤー矯正のデメリット>
ホワイトワイヤーを使用するメリットを先にご説明しましたが、デメリットについてもお話します。
1.【塗装が落ちてしまうことがある】
銀色のワイヤーに白く塗装したホワイトワイヤーの場合、歯磨きや食事の影響で塗装が落ちてしまうことがあります。こうなると、元々の金属色のワイヤーが見えてしまいせっかくの審美性も下がってしまうことになります。
2.【治療のスピードが遅くなる】ホワイトワイヤーの塗料の厚み分、歯にかける矯正力が小さくなってしまい治療期間に影響が出ることも考えられます。矯正治療期間が銀色のワイヤーに比べると長くかかってしまうこともあります。
<ホワイトワイヤーを選ぶときの注意点>
【歯の色に合わないこともある】
ホワイトワイヤーは歯に馴染みやすいよう白く加工してあるワイヤーですが、歯の黄ばみが強い方は逆にホワイトワイヤーの白さが浮き出てしまうこともあります。これでは、せっかくコストをかけた意味がなくなってしまいます、、。事前にどのくらいの白さなのか、自分の歯に馴染むのか実際のホワイトワイヤーを見せてもらうのがいいでしょう。
【塗装がはげるとまだら模様になる】
塗装したホワイトワイヤーの場合、白い色が落ちてしまうと部分的に銀色の金属部分が見えてしまい、まだらになってしまうことがあります。次回のワイヤー交換時に新しく替えてもらえば問題ありませんが、それまでの間は少し審美面が気になるかもしれません。
【コスト面を確認しておく】
ワイヤー矯正治療の中でも、ホワイトワイヤーを使った治療は高額になりがちですので、事前にどのくらいの費用がかかるのか把握しておく方が安心でしょう。
【他の矯正治療方法と比べる】
たくさんある矯正治療方法の中で、どのような治療が自分の希望にあっているのか知っておくことは矯正を始める前にとても大事なことです!審美性を高めたまま矯正治療をしたいのなら、マウスピース型矯正も検討にいれるといいかもしれません。マウスピース型矯正に比べると、ホワイトワイヤーでもやはり矯正器具が目立ってしまいます。何を優先にして矯正治療をするのかはよく考えて選択しましょう!
<ホワイトワイヤーと銀色のワイヤーどちらを選ぶのがいい?>
ホワイトワイヤーと銀色のワイヤーではそれぞれの特徴があるので、そちらを踏まえて判断するのがいいでしょう。
ワイヤー矯正治療を検討するときにはこちらも考えて選びましょう。
1.【治療期間のスピードが違う】
ホワイトワイヤーは銀色のワイヤーに比べると摩擦の抵抗が大きくなるので、歯を動かすスピードが遅くなりがちです。銀色のワイヤーを使用することで、矯正の治療期間を短くできるメリットがあります。
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2.【かかるコストに差がある】
矯正治療は高額になりがちですので、料金を抑えるメリットは大きいと言えるでしょう!その面を考えると、ホワイトワイヤー矯正は追加料金がかかることが多く、銀色のワイヤーを使った矯正治療よりも高額になる傾向があります。銀色のワイヤーを使用した場合とホワイトワイヤーで矯正をした場合のコストは先に把握しておくのがいいでしょう。
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<ホワイトワイヤー矯正がおすすめな人>
ここでは、ホワイトワイヤー矯正が向いている人はどのような人なのかについてご説明していきます。当てはまる方はホワイトワイヤー矯正を検討してみるのもいいでしょう。
【費用を抑えたい】
銀色のワイヤー矯正よりもコストがかかってしまうことはお話しましたが、審美性の高い裏側矯正やハーフリンガル矯正などの治療方法よりもコストを抑えることができます。価格はクリニックごとで異なるので、それぞれの価格帯を確認してから決めるのもいいでしょう。
【自己管理が苦手】
マウスピース型矯正治療は、自分でマウスピースを付けたり外したり、装着時間を守ったりと自己管理が必要になります。もちろん紛失の可能性もあるので、ケースに保管するなどしっかりとルールを守りながら矯正治療を進めていかなければなりません。
このように自分で管理するのが苦手な方は、ワイヤー矯正が向いているかもしれません。
【審美性とコストのバランスを取りたい】
銀色のワイヤー矯正よりは目立つことなく、裏側矯正など審美性が高くても高額になりがちな矯正治療は難しい、、。という方は、審美性とコスト面でのバランスを取った方法がホワイトワイヤー矯正でもあります。あまり器具が目立たず、コストもできるだけ抑えた矯正治療とも言えるでしょう。
<まとめ>
今回はホワイトワイヤー矯正のメリットやデメリット、銀色のワイヤーとの違いなどについてお話しました。矯正治療では、使用する器具によっても口元のイメージが全く違って見えます。できるだけ見た目がよく、費用も抑えて矯正治療をしたいというのが一般的な希望でしょう。矯正治療期間中はできるだけ快適に過ごせるよう、どのような治療方法があり自分の希望に合っているのか、そしてコストに見合っているのか確認しておくことで後悔のない治療につながります。まずは、カウンセリングで悩みを話すところから始めてみるのはいかがでしょう。