「痛みに対処した矯正治療」とはどのようなものですか?痛みが全く無いのでしょうか?
「虫歯が痛い」とは異なる矯正治療の痛み
一般歯科治療の範囲では、「痛い」という際、虫歯などが原因で歯や神経が侵食され、痛みを感じています。また、治療時に器具が触れたり、振動することによっても痛みを感じてしまうので、麻酔を利用する事で治療中の痛みを抑えます。
近年では「無痛治療」といい、麻酔の注射時から痛みを感じさせない、笑気ガスの吸引によりリラックス効果も狙う、といった「痛くない治療」を掲げる歯科が増えています。
一方、矯正歯科の「痛み」は一般歯科が対処する「痛み」とは異なり、矯正治療の「痛みに対処した治療」というのも、歯科治療で言われる「痛くない治療(無痛治療)」とは少し意味合いが違います。
矯正治療は歯に力を加えることで歯を理想的な位置に移動します。硬い歯槽骨と呼ばれる骨に支えられている歯が動くというのはどうにも不思議に感じますが、この歯槽骨は歯が押し付けられて圧力がかかるとその部分が溶け、逆に歯が離れた反対側には新しい骨が作られるという特徴を持っています。この作用を造骨作用と呼びますが、実は、矯正治療の痛みの原因、この「造骨作用」にあります。
矯正治療はこのような人間のもともと持っている仕組みを利用して行われるので、歯を動かす際に「痛み」は伴うものの、身体に害のある痛みではありません。とはいえ、治療のために痛みを我慢してもらう、というのはクリニックとして見過ごせません。
矯正治療中に感じる2つの痛み
矯正の痛みは「歯の移動に伴う痛み」と、「矯正装置がお口に当たることで感じる違和感や痛み」の大きく2つの痛みに分けられます。梅田キュア矯正歯科では、「歯の移動に伴う痛み」に対しては、歯の移動がスムーズに行える矯正装置や一度に動かす歯の動きを無理なくコントロールする治療計画で対応しています。また、「矯正装置が原因の痛み」に対しては、当院独自の「痛み止めケアセット」で対応。矯正装置がお口に当たる痛みや口内炎を防ぐワックスやシート、そして痛み止めのお薬をセットにしています。
ただ、痛みの感じ方は個人差が大きいため、特に痛みに敏感な方は事前にご相談ください。
(詳しくは「矯正治療の痛みについて」をご覧ください。)