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虫歯があっても歯列矯正できるの?


カウンセリングで「虫歯があるけど歯科矯正はできるの?」とよく質問がございます。「虫歯」と言いましても、虫歯の疑いがある方、現在虫歯の治療中の方、虫歯治療後の銀歯など補綴した歯がある方、虫歯が原因で抜歯した方、虫歯関連の歯の治療は様々です。それぞれ、歯列矯正可能なのか?詳しく解説していきます。


虫歯があるかもしれない・・・歯列矯正できるの?

矯正 歯科矯正 歯列矯正 虫歯最近歯が痛む、しみるなど歯に違和感がある場合は虫歯の疑いがございます。虫歯があっても歯列矯正は自体は可能です。ただ虫歯治療を終えてから矯正治療を始める流れとなり、虫歯の治療を優先します。虫歯のほかには歯周病治療や治療途中のものもしっかり完治してから矯正治療を行っていきます。口腔内に問題があるまま矯正治療を行うと更に悪化してしまう、または矯正治療の妨げになるなどリスクを伴う為、歯科矯正を行う前にまずは口腔内の問題を解決することが必要です。歯科矯正を早く始めたいとお考えの方はまずはご自身の口腔内状態を把握することが大切です。

虫歯の確認方法

虫歯は初期段階であれば、症状は少なく気づきずらいです。初期段階の虫歯であれば虫歯の進行を防ぎ自然に修復することも可能なので、虫歯の早期発見が重要です。そこで虫歯の確認方法をいくつかご紹介します。

①定期健診を受ける

定期健診 歯 
かかりつけ歯医者やご自宅から通いやすい歯医者などで3か月に一度は定期健診を受けることをお勧めします。虫歯や歯茎の状態確認や歯のクリーニングを行うため、虫歯や歯周病予防となります。

②視覚的確認方法

歯を見る 虫歯 確認
ご自身で歯を確認する方法です。歯の表面が茶色や黒っぽい斑点が見える場合は虫歯の疑いがあります。また歯のエナメル質が解け始めると歯にできる白い斑点も要注意です。歯医者に3か月以上行かれていない方は歯医者で定期健診を受けましょう。

③感覚的確認方法

虫歯 歯 しみる

冷たいものや甘いものを食べた時に歯が染みる、痛む場合は虫歯の疑いがございます。また指や舌で歯を触った際にザラザラしていたりくぼみや穴がある場合も危険です。歯医者に3か月以上行かれていない場合、歯医者で早急に見てもらいましょう。

④口腔内の変化

口臭 口の中 変化
口臭がきつくなったり、苦みや変な味を感じる場合も虫歯の可能性が大いにあります。

⑤歯医者で診てもらう

歯医者 歯 虫歯
歯科医が歯を直接見て、探針という器具を使って歯を軽く押し、異常な柔らかさがないか確認します。場合によっては目に見えない部分や初期段階の虫歯を確認するために、X線を撮ることがあります。これにより、歯と歯の間や内部にある虫歯も発見することができます。

⑥矯正歯科医院で検査を受ける

歯科矯正 検査 レントゲン
歯列矯正を始める際、まずは検査を受ける必要があります。歯並びや噛み合わせの問題を診断し、最適な治療計画を立てる為です。当院では、検査内容に口腔内所見が含まれている為、虫歯の疑いがあるかどうか診ています。歯列矯正を早く始めたく、虫歯もあるのかどうか気になる方、矯正歯科医院で検査を受けると虫歯治療と歯列矯正を同時進行可能な為最短で歯列矯正が始められます(例外有)。
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【検査費用、矯正治療費についてはこちら】

虫歯治療の基準

虫歯の治療基準は段階に応じて治療内容や症状が異なります。虫歯の進行具合によって段階がC0からC4に分けられています。

C0(初期虫歯)

歯の表面のエナメル質がわずかに白く濁る程度で、まだ穴は開いていない状態。C0は、虫歯自体の治療は必要なく、フッ素塗布や歯磨き指導などの予防が効果的です。再石灰化を促すことで治ることが期待できます。(再石灰化とは:再石灰化は、歯のエナメル質が酸によって溶け出した状態(脱灰)を回復させること)

C1(エナメル質の虫歯)

エナメル質に小さな穴ができ始めた段階で、痛みはほとんど無いため虫歯だと気づきにくいです。一般的には虫歯部分を削り、コンポジットレジンという白い詰め物などで修復します。

C2(象牙質の虫歯)

虫歯が象牙質まで達している虫歯。冷たいもの、甘いものが染みます。一般的には虫歯部分を削り、詰め物(コンポジットレジンやインレー)などで修復します。

C3(神経まで進行した虫歯)

虫歯が歯の神経(歯髄)に達し、強い痛みが生じることが多く早急に治療をする必要があります。一般的には根管治療(歯の神経を除去して、内部を清掃・消毒してから詰める治療)が必要です。最終的にクラウンという被せ物を被せることが多いです。

C4(歯根まで達した虫歯)

虫歯がかなり進行し、歯の大部分が崩壊してしまっており根だけが残った状態です。神経が死んでいるので痛みが収まることもありますが、放置すると感染が広がる恐れがあります。ほとんどは歯を抜くことが必要な場合が多く、その後にインプラントやブリッジ、義歯などで欠損部分を補う治療 or 抜歯した部位によっては矯正治療で欠損部分を補うことができる場合もございます。その為、抜歯していても歯列矯正可能です。

 

虫歯治療後の詰め物している歯は歯科矯正可能?

詰め物とは

被せもの 詰め物 インレー

虫歯の進行具合によっては虫歯部分を削り取る治療が必要です。その削ったところ(歯に穴が開いている状態)の空洞を詰め物で埋めて修復します。詰め物には様々な材料があります。

・レジン(コンポジットレジン)歯科用樹脂
・アマルガム(銀歯)合金
・ゴールド貴金属合金
・セラミック など

どの材料の詰め物でも歯科矯正は可能ですが、特別な配慮が必要になるケースもあります。

①装置の接着面が通常より矯正装置が外れやすい。その為、強力な接着を使い装置接着する場合があります。

②場合によっては詰め物の種類を変更する必要がある

③歯列矯正後は歯の位置が変わる為、詰め物の適合が変わった場合は詰め物の再治療が必要になるケースもあります。

矯正中って虫歯になりやすい?

歯列矯正中は、歯磨きを怠ると虫歯になりやすいとされています。特にワイヤーやブラケットなどの矯正装置を使用する場合は、装置の周りに汚れがたまりやすく、十分な歯磨きが行えないと虫歯のリスクがかなり高まります。矯正治療も中断せざる負えなくなってしまうため歯磨きはかなり重要です。どのように予防していくべきなのか、装置別に見ていきましょう。

リンガル矯正(裏側矯正)

裏側矯正 リンガル矯正 歯列矯正
舌側に矯正装置がついている矯正方法なので清掃が行き届きにくいです。毛先が細いタフトブラシや歯間ブラシなどを使って装置周りや歯とワイヤーの間などしっかり磨きましょう。食べかすや歯垢が残ったままだと、虫歯や歯周病の原因になってしまいますので、歯科用の口腔内ミラーなどを使用し、しっかり磨きましょう。

ハーフリンガル矯正(上顎裏側矯正、下顎表側矯正)

ハーフリンガル 上顎リンガル 下顎ラビアル
ハーフリンガルは上顎が裏側に装置がついている為、清掃が行き届きにくいです。下顎は表側装置なので装置周りの汚れ等見えやすいです。歯列矯正時の食事は歯と装置の間の食べ物がかなり詰まります。しっかり汚れを落とすにはタフトブラシや歯間ブラシを使用がおすすめです。表側装置は、着色がわかりやすいので毎日の歯磨きは丁寧に行うべきです。

ラビアル矯正(表側矯正)

表側装置 ラビアル矯正 
歯列矯正
ラビアル矯正は上下ともに表側に矯正装置がついている為、汚れは目に見てわかりやすいですが、着色しやすいので綺麗な見た目を保つためにも丁寧な歯磨きが必要となります。装置周りや歯とワイヤーの間だけではなく歯の裏側も忘れてしまいがちなので、タフトブラシを使って磨きましょう。

マウスピース矯正

マウスピース矯正 MP 歯列矯正
マウスピースを装着したままのご飲食は」虫歯の原因になってしまうため厳禁です。食事をした後マウスピースを装着する際は必ず歯磨きをしてからの装着が必須です。どうしても出先で歯磨きが難しい場合は口腔洗浄液や水でうがいなどした後にマウスピースをつける必要があります。

まとめ

虫歯があっても多くの場合は歯列矯正が可能です。ただ例外もありますので、まずは無料カウンセリングへお越しください。梅田キュア矯正歯科では、患者さまの悩みに寄り添いながら、お一人お一人に合った治療方法を提案させていただきます。無料カウンセリングはWEBまたはお電話にてご予約お承りしております。心よりご来院お待ちしております!!
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