皆様、こんにちは。北大阪茶屋町ビル4階にある【梅田キュア矯正歯科】です。歯科矯正をはじめて心配になるのが「痛み」かと思います。「どのくらいの痛みが何日くらい続くのだろう……」と気になっていることでしょう。今回は、歯科矯正で生じる痛みの種類や痛みのピーク、痛みが出たときの対処方法、矯正装置の種類別の痛みを解説します。
歯科矯正で生じる痛みとは?
歯科矯正では痛みを生じることがあります。もちろん歯科矯正をしたからといって必ずしも痛みが生じるわけではありません。そもそも痛みの感じ方は個人差があり、痛みに強い方もいれば痛みに弱い方もいらっしゃるため、同じ矯正装置でおこなっても痛みの生じ方は異なります。ここからは、歯科矯正で痛みが生じる原因をみていきましょう。
ワイヤーの痛み
歯科矯正で痛みが生じるひとつめの原因は、ワイヤーの痛みです。固定式のワイヤー矯正では、歯が動いてくると一番奥の歯から余ったワイヤーが伸びてきます。そのため、伸びてきたワイヤーが頬に引っかかり痛みが生じるのです。ほんの数mmであってもワイヤーが伸びてでてくると舌や頬に引っかかることがあるのです。
歯が動く痛み
歯科矯正により歯が動いてくると痛みが生じることがあります。とくに歯がガタガタと重なり合ったところや抜歯をして大きく歯を移動させる部分など矯正の力が大きくかかるため痛みを生じやすくなります。そのため、歯並びがより悪い場所に痛みが生じやすい傾向があります。
ただし、痛みとはいっても「歯や歯ぐきがかゆい」「歯がグーと押される」などの違和感のように感じる場合も。反対に痛み止めを飲まないと耐えられない程の痛みを生じることもあります。ただし、このような痛みの場合は装置の破損や歯のトラブルが生じていることもあるため早めに歯科医院に相談しましょう。
食事の際
固定式のワイヤー矯正の場合は、食事中も装置が歯に付いているため装置に食べものが引っかかり痛みが生じることがあります。矯正装置に引っかかりやすいのは、食物繊維を多く含む食材や麺類などが挙げられます。
他にも前歯で硬いものを噛み切ろうとすると痛みを生じることがあります。りんごやステーキなど前歯で噛み切ろうとすると一時的に痛みを生じます。とくに、出っ歯や受け口など前歯の歯並びが悪い場合は痛みを生じやすいです。歯科矯正中は、できるだけ前歯で噛み切る場合は硬い食べものをさけて一口サイズにするのがおすすめです。
口腔内の病気
お口の中に病気などが見つかると矯正治療中の痛みと勘違いしてしまうことがあります。虫歯や歯周病になってしまうと矯正歯科中に痛みを生じます。痛みがあるということは虫歯や歯周病の中でもかなり進行した状態といえるため、放置しておかずに早めに治療を受けることが大切です。
ワイヤー矯正治療中は3~6週間に1回のペースで通院いただきますので、虫歯などのトラブルを早期に発見できることがほとんどです。また、矯正治療をはじめる前に虫歯や歯周病が発見
されたらそちらを最優先して治療を進めましょう。
歯科矯正の痛みのタイミングやピーク
ここからは歯科矯正の痛みやピークをみていきましょう。痛みを生じるタイミングは人によって異なりますし、痛みの程度も変わります。
歯科矯正を開始した日
歯科矯正を開始した日は痛みを生じることがあります。治療をはじめる場合は、歯の表面にブラケットと呼ばれる四角い装置を専用の接着剤で貼り付けます。そして、ブラケットにある溝にワイヤーをはめ込み細いワイヤーで固定する流れです。ブラケットとワイヤーをしっかり固定するため歯並びが悪い部分は歯が浮いたような感覚が現れることも。そして、歯が締め付けられるような痛みが矯正治療開始日から2~3日程度は生じるでしょう。人によっては、矯正治療をはじめてから1週間くらいは違和感があることも。
装置の調整や交換をした日
ワイヤー矯正装置であれば3~6週間くらい、マウスピース型矯正(インビザライン)であれば10日間に1回くらいのペースで装置を交換します。矯正装置の調整や交換をした日は歯に違和感があることも多いため覚えておきましょう。交換してからも2~3日くらいは痛みが生じることもあります。
歯科矯正で痛みを生じたときの対処方法
歯科矯正で痛みを生じたときは早めに対処することが大切です。我慢できないほどの痛みであれば矯正歯科に相談するのがよいでしょう。
矯正用ワックスを使用する
矯正治療で装置の交換や調整をしてから数日たってから痛みが出た場合は、一番奥の歯の部分からワイヤーが伸びてきている可能性があります。他にも、ブラケットに装着しているワイヤーを固定するための細いワイヤー(結紮線)の先が唇側に出ているトラブルも挙げられます。このようなワイヤーのトラブルがあれば、まずは矯正歯科に相談しましょう。
伸びてきたワイヤーは器具でカットしてもらうことができます。ワイヤーが伸びているということは歯並びが整ってきているという証拠ですので前向きにとらえましょう。
矯正治療中にワイヤーが伸びることで頬や唇を傷つけることがある場合は、矯正歯科での対応だけではなくご自宅で使用する矯正用のワックスをお渡しすることもできます。矯正用ワックスを指で丸めて伸びているワイヤーや飛び出てきた細いワイヤーに貼り付けることで粘膜を傷つけるのを防ぐことが可能です。
痛みのある部分を冷やす
痛みがでた場合は、冷やすのがおすすめです。歯が締め付けられるような感覚があるときも冷水を飲むと落ち着くことがあります。
痛み止めを使用する
我慢できないような痛みがある場合は、痛み止めを使用しましょう。市販薬でも歯の痛みに対応しているものはもちろん痛みがひどいときは矯正歯科に相談すると処方してもらえる場合もあります。ただし、一時的な対処方法になるため早めに矯正歯科に行きましょう。
食事のメニューを考える
痛みがあるときは食事メニューに気を付けることも大切です。矯正治療を開始する日や装置を交換する日は痛みのピークになることがあるため、前もって食事メニューを考えておきましょう。歯に刺激のすくない以下のような食事がおすすめです。
・おかゆ
・オムライス
・茶碗蒸し
・うどん
・煮物
などが挙げられます。
できるだけ硬い食べものや矯正装置に詰まりやすい繊維質の食べもの、粘着性のある食べものは避けるとよいでしょう。
歯科医師に相談する
歯に痛みがあるときは歯科医師に早めに相談しましょう。ワイヤーや装置が外れたり、歯にトラブルが起きたりしていることもあります。
矯正装置の種類と痛みの違い
歯科矯正で生じる痛みは装置の種類により違いがあることも。ここからは、矯正装置の種類をみていきましょう。
表側矯正
表側矯正は一般的に広く知られている矯正装置です。歯の表面にブラケットやワイヤーを貼り付けた当日から1週間くらいは違和感がある傾向があります。ワイヤーを効果するたびに痛みを生じる方もいらっしゃいますが、歯並びが整ってくるとそこまで違和感を覚えることはほとんどないでしょう。
【表側矯正について詳しくはこちら】
裏側矯正(舌側矯正)
裏側矯正(舌側矯正)は、歯の裏側にブラケットやワイヤーを装着するため目立ちにくいのが特徴です。当院ではセルフライゲーションのブラケットを採用しており、細いワイヤー(結紮線)でワイヤーとブラケットを固定する方法ではありません。ブラケットの溝にワイヤーをはめ込むタイプになるため、ワイヤーとブラケットの間の摩擦力を低減しほとんど痛みを生じないよう配慮されています。
【裏側矯正について詳しくはこちら】
マウスピース型矯正(インビザライン)
マウスピース型矯正(インビザライン)は、透明の歯型のトレーを装着して歯並びを整える取り外し式の矯正方法です。食事や歯磨きのときには取り外しができるため、違和感がワイヤー矯正装置よりも少ないのがポイントです。当院ではインビザラインシステムのマウスピース型矯正(インビザライン)を採用しており、特殊な素材でオーダーメイドの装置を製作するため痛みを生じにくい設計です。
【マウスピース矯正について詳しくはこちら】
まとめ
歯科矯正では歯を動かすため少なからず違和感や痛みを生じることもしばしばあります。しかし、早めに対処することで痛みや違和感を最小限に抑えることができますので我慢せずに早めに矯正歯科に相談しましょう。
当院では痛みをできるだけ低減させた矯正装置もご用意しておりますので、カウンセリング時にお気軽にお尋ねください。