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アンカースクリューはガミースマイルの治療に効果的?


歯が動く

ガミースマイルは笑ったときに歯ぐきが目立ってしまう状態になるため、コンプレックスを持ってしまう方もいるでしょう。ガミースマイルが生じる原因は、上唇が過剰に上がってしまったり、歯ぐきに問題があったりなどさまざまですが、歯並びが原因で生じている場合「アンカースクリュー矯正」で改善が見込めます。今回は「アンカースクリュー矯正はガミースマイルの治療に効果的?」について解説します。

アンカースクリュー矯正とは?

アンカースクリュー矯正とは、小さなチタン製のネジを歯ぐきに埋め込み、それを固定源にして「パワーチェーン」や「顎間ゴム」をかけて歯を動かす方法です。「インプラント矯正」とも呼ばれており、奥歯を動かさずに前歯を後ろに下げたいときや、奥歯だけを後方に移動させるために用いることが多いです。アンカースクリューは、直径1~2mm程度、長さ6~10mm程度と非常に小さく、アレルギーなどを起こすリスクが少ないチタンでできています。

施術方法

まずレントゲン撮影を行い、埋める部位を正確に把握します。次に、局所麻酔をして専用のドライバーを用いてアンカースクリューを埋めるのが一般的です。施術時間は15分程度で完了します。術後は傷口が治るまで2~3日痛みを覚えることもありますが、鎮痛剤の服薬で治まることがほとんどです。矯正が終了したら、アンカースクリューを除去します。空いた穴は、歯ぐきの場合は2~3日でふさがり、骨は1ヶ月程度で回復します。

アンカースクリューでガミースマイルは改善される?

以前はガミースマイルを改善するために、抜歯と骨切りを伴う大がかりな外科手術が必要でした。なぜなら、歯列矯正だけでは、前歯だけを後ろに動かしたり、歯を歯ぐきの方向に動かす「圧下(あっか)」が安易ではないからです。しかし、アンカースクリューの誕生により、従来では手術を必要としたガミースマイルでも、矯正装置のみで治療が可能になりました。では、具体的にどのような方法で改善していくのか解説します。

前歯を後ろに動かす

たとえば、出っ歯の場合、突出した前歯が原因で唇が持ち上がってしまい、ガミースマイルを生じてしまうことがあります。出っ歯を改善する方法の一つに、前から4番目あるいは5番目の歯を抜歯して、前歯を後方に動かす方法があります。しかし、ワイヤー矯正のみでは、前歯を大きく動かすことができません。なぜなら、奥歯と前歯で引っ張り合った状態になり、前歯が後ろに動くと同時に奥歯が前に動いてしまうからです。一方、アンカースクリューは固定源を歯ぐきにおけるため、前歯だけ後ろに動かすことができます。出っ歯が改善されることで、唇が閉じやすく、笑ったときに唇が上がりすぎないため、ガミースマイルの改善につながります。

歯を歯ぐきの方向へ動かす

歯が生えている位置が低かったり、噛み合わせが深かったりするとガミースマイルを生じることがあります。このような症例は、圧下が必要になることも多いです。圧下はワイヤー矯正の中でも難しい動かし方ですが、アンカースクリューを用いると効率的に行えます。

まとめ

アンカースクリュー矯正は、ガミースマイルの改善に効果的な治療方法です。歯を歯ぐきの方向へ動かしたり、前歯の移動量を増やすことができます。また、施術時間が短くなるため、患者さまの負担を軽減することも可能です。アンカースクリュー矯正が気になる方はお気軽にご相談ください。

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