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マウスピース型矯正の通院頻度はどのくらい?何をする?


梅田キュア矯正歯科 マウスピース矯正

歯列矯正中には、定期的に歯科医院に通うイメージのある方が多いのではないでしょうか。治療中は装置の調整や確認などをするために、1~3ヶ月に1回といった間隔で歯科医院への通院が必要となります。一般的に『ワイヤー矯正』の場合は1ヶ月に1回通うように指示されます。しかし『マウスピース型矯正』の場合は、2~3ヶ月に1回とワイヤー矯正よりも少ない頻度です。今回は、マウスピース型矯正中の通院頻度や何をするのかについて詳しくお話していきます。

マウスピース型矯正とは

マウスピース型矯正は、透明で目立たないマウスピース型の装置を使って行う矯正治療です。装置は取り外しが可能で装置が目立たないため、矯正中の見た目が気になる方に向いています。

マウスピース型装置はどうやって作るの?

歯列矯正を始める前には、カウンセリングや精密検査が必要となります。カウンセリングでは患者様のご要望やご希望を詳しくお伺いし、治療方法の種類やメリット・デメリット、治療に関してのご質問などについてお話させていただきます。その後、実際に治療を進めることを希望されるようであれば、精密検査を行うという流れです。精密検査ではレントゲン写真や歯型・お口のお写真などを撮り、現在のお口の状態を詳しく調べていきます。これらの資料を元にして、マウスピース型装置が作られます。歯科医院の方針により、通院の際に毎回歯型を取って都度マウスピースを作製するケースや、治療終了までの分をまとめて作製するケースがあります。後者の場合は、患者様一人ひとりの歯の動きをシミュレーションし、歯列矯正が終わるまでの治療計画を最初に立てる方法です。その治療計画に沿ってオーダーメイドのマウスピースを作製するため、一括で作製することが可能なのです。

どのくらいの間隔で通うの?マウスピース型矯正の通院頻度とは


最初にお伝えした通り、マウスピース型矯正の場合は2~3ヶ月に1回の通院になります。ただし、始めたばかりの頃は1ヶ月に1回の来院が必要です。治療開始直後は、装置にまだ慣れておらず、歯に力を加えたことによる痛みも生じやすい状況にあります。そのためお口の中をしっかり確認し、何か問題や困ったことなどがあればきちんとフォローさせていただかなければなりません。矯正治療により歯が動いていく感覚は恐らく皆様が初めて感じるもので、戸惑うこともあると思います。不安なことなどがございましたら、どうぞ気軽におっしゃってくださいね。

マウスピース型装置を受け取る頻度


どのような治療方針なのかにより多少異なる可能性はありますが、基本的には複数枚のマウスピースを一度にまとめて患者様にお渡しします。歯科医院に通院する度に新しいマウスピース型装置を受け取り、ご自分で決められた順番通りに装置をつけていただく方法です。歯科医師が都度調整する必要がないため、ワイヤー矯正と比べて少ない通院で済むのです。

マウスピース型矯正の通院頻度の目安

治療段階によって、歯科医院への通院頻度は変わります。ここでは、初期・中期・後期それぞれの通院頻度の目安をお伝えしていきます。治療の流れをイメージするための参考にしてください。

・初期段階

初期段階では、1ヶ月に1回通院していただきます。以下のような点を細かくチェックします。

①マウスピース型装置を正しくつけられているかどうか
②トラブルや問題が起きていないか
③歯の動きはどうか

・中期段階

通院間隔を空けても問題ないと歯科医師が判断すれば、2~3ヶ月に1回通っていただくことになります。ただし、お口の状況によっては微調整や噛み合わせの調整が必要となることがあります。その場合は、短い間隔での来院を求められることもあるでしょう。マウスピース型装置は、一度にまとめて複数枚渡されます。約2週間毎にご自分で新しいマウスピース型装置に交換していただくことで少しずつ歯を動かしていきます。マウスピース型矯正では、自己管理が非常に大切です。治療計画通りの歯並びに近づけるために、歯科医師の指示を守って装着していきましょう。基本的には1日20時間以上の装着が必要です。

・後期段階(保定期間)

全体的に歯並びや噛み合わせが整えられたら、その後は『保定期間(ほていきかん)』に移ります。この期間中は、半年~1年に1回の通院になるでしょう。歯並びが整っても、そこで終わりではありません。歯には『後戻り(あともどり)』といって、元々あった位置に戻ろうとする性質があるからです。矯正装置を外した後の1年は不安定で後戻りしやすいので、特に注意しなければなりません。保定期間中は、整えた歯並びを定着させるために『保定装置(リテーナー)』と呼ばれる装置を装着していただきます。

《保定装置の装着期間》


保定期間は、平均して約2年ほど必要になります。目安としては、矯正治療を行った期間に半年プラスした長さです。保定装置には固定式のものと取り外し式のものがありますが、取り外し式の場合は基本的に食事と歯磨きの時以外は常につけていただきます。とはいえ、ずっと同じようにつけなければいけないわけではなく、歯が安定するにつれて装着時間が短くなることもあります。このように、治療段階によって通院頻度は変わっていくものです。継続して通い続けることが難しく感じてしまう時もあるかもしれませんが、理想の歯並びを手に入れるためにとても
大切なことです。また、一通り歯並びがきれいになるとそこで満足してしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、せっかく手に入れた歯並びを維持するためには保定期間は欠かせません。保定期間が終わるまでが治療だと考え、最後まで根気強く続けていきましょう。

マウスピース型矯正での通院時に行うこと

マウスピース型矯正の通院頻度は主に2~3ヶ月ですが、矯正期間中続くと考えると決して少なくはないかもしれません。なぜ矯正中は、何度も歯科医院に通う必要があるのでしょうか。この項では、通院時に行う内容について具体的にご紹介していきます。

①進行状況を確認する

治療計画通りに歯が動いているか、また何か問題が起きていないか定期的にチェックすることはとても大切です。万が一計画通りに歯が動いていない場合には、調整や修正を行わなければなりません。もし気がつかないまま矯正を続けてしまうと、予定している最終的な仕上がりを得られなくなったり、最悪の場合はやり直しになってしまう可能性があるからです。状況を確認して順調に進んでいるようであれば、次回来院までのマウスピースをお渡しします。

②装置の確認と調整を行う

装置に変形・破損などのトラブルがないかや、きちんとつけられているかどうかを確認します。仮に問題が生じていたとしても、定期的に確認していれば早いうちに適切な対応ができるからです。さらに、装置を正しくつけられているかどうかはご自分ではよくわからないという方もいらっしゃいます。そのまま進めてしまうと、歯が動かないばかりか、予定とは違う歯並びになってしまうこともあるため気をつけてください。

③歯のクリーニングをする

マウスピース型装置は取り外しが可能で、治療前と同じようにセルフケアできるため、ワイヤー矯正のように装置に食べかすが絡まることはありません。

とはいえセルフケアでは取りきれない汚れや磨き残しも生じるため、お口を健康に保つために矯正中も定期的なクリーニングが重要となります。

④虫歯などのチェックをする

マウスピース型装置をつけている間は唾液の『自浄作用(じじょうさよう)』が働かず、虫歯や歯周病のリスクが高くなるため注意が必要です。矯正中に虫歯ができてしまうと、歯の形が変わるためマウスピース型装置が入らなくなってしまうことも珍しくありません。その場合は装置を作り直すことになったり、治療期間が長引いたりしてしまうこともあります。しかし早期発見することができれば、治療への影響を最小限に抑えることも可能になるのです。

⑤患者様への指導やアドバイスを行う

患者様が矯正中にも健康なお口を維持できるように、歯磨きの仕方をはじめとしたケア方法のアドバイスなどを行います。

マウスピース型矯正を成功させるために

今回は、マウスピース型矯正中の通院頻度や処置内容などについてお話しました。マウスピース型矯正は、見た目を気にする方だけではなく、お忙しい方やなるべく通院頻度を抑えたい方にも向いている矯正方法です。とはいえ、理想の歯並びを手に入れるためには、自己管理できるかどうかが非常に重要になります。歯科医師の指示通りに進められないと「歯が動かない・治療期間が延びる・やり直しになる」というデメリットもあるため、じっくり検討なさってください。梅田キュア歯科では、矯正治療をお考えの方を対象にカウンセリングを実施しております。マウスピース型矯正はもちろん、他の矯正方法をご検討中の方も、どうぞ気軽にご活用ください。

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