ブログ

歯科矯正のワイヤー交換は何回くらい必要か?


ワイヤー矯正

ワイヤー矯正をスタートする前に、どの程度ワイヤー交換をするか気になる方もいるのではないでしょうか?矯正は、ワイヤー交換をして調整しながら歯並びを動かすため、回数は患者さまの歯並びの状態によって異なります。
そこで今回は、ワイヤー矯正の仕組みや交換頻度についてお話させていただきます。


ワイヤー矯正とは


ワイヤー矯正は、歯の表面に「ブラケット」という装置をつけて、「ワイヤー」を通して調整しながら歯を動かします。通常、歯は歯周組織に支えられていますが、矯正の力を動かしたい方向に力をかけ続けると、歯骨細胞の働きで動きはじめます。そして、骨芽細胞が移動した後のすき間を再生するだけでなく、移動した後の歯を支えるための歯周組織を形成します。

ワイヤー矯正の仕組み

ばねなどに力を加えて元に戻ろうとする働きがありますが、矯正はこの力を利用して元の形状に戻ろうとする力を「ブラケット」に伝えて歯を移動させています。そのため、患者さまごとに動かしたい部分が異なるため、ワイヤーの太さなども違います。また、矯正の段階においても歯列が変わるので、その状態に合わせてワイヤーをカスタムしていきます。

ワイヤーを交換する頻度

ブラケットにワイヤーを通して矯正をすると、歯が移動するにつれて矯正力が弱まっていきます。そのため、歯が移動すると新しい矯正力をかけるために新しいワイヤーに交換して新たなステップに進むのです。患者さまのお口の状態によりますが、目標とする歯並びになるまで数十種類のワイヤーが必要になることが多く、1ヶ月ごとを目安に交換していきます。

ワイヤーを交換した12~24時間が一番ワイヤーの弾性力が強く、歯を大きな力で移動しますが、少しずつ移動量も減っていき、歯周組織の再生も行われます。ワイヤーを交換した際に違和感や痛みがあるのはこのためですが、少しずつなじんでいきますのでご安心ください。
ワイヤー矯正は1ヶ月のサイクルで新しい力をかけるように設定されていることが多く、定期検診時に交換することが多いです。
ワイヤーのトラブルは早めに受診しましょう


個人差があり全く感じない方もいますが、ワイヤーを交換した時は違和感が出る場合があっても、24時間を経過すると落ち着いてくることがほとんどです。
ただ、継続して痛みを感じる場合には、歯の動き以外の原因も考えられるため、早めに相談しましょう。

ワイヤーが抜けてしまった

ワイヤーは、ブラケット装置に固定されていますが、ごくまれに奥歯の部分が抜けてしまうことがあります。そうすると、抜けたワイヤー部分が頬や歯ぐきに当たって痛みが出てしまうことも。また、抜けてない場合でも頬や歯ぐきに当たると痛みの原因になるので、早めに受診して相談しましょう。

まとめ

ワイヤーの交換は歯を動かすための大切な処置です。歯を動かすために、計算してワイヤーの交換時期を設定しているため、決められた期間で定期検診を受けましょう。
ワイヤーを交換した時には矯正力が強く働いているので、違和感がある場合がありますが、持続的に痛みが出る時にはワイヤーによるトラブルの可能性もありますので、早めにご相談ください。

0120-067-600 24時間受付
WEB予約