ブログ

出っ歯が原因?口元が出ている理由


口ゴボ 出っ歯 原因

「口元が膨らんで見える」「口元が突出して目立つ」と感じたことはありませんか?このような悩みには、歯並びの状態が影響していることがあります。よく挙げられる原因は「出っ歯」ですが、実際には個々の症状や原因は異なるため、専門医による診断を受け、適切な治療法を選ぶことが重要です。この記事では、口元の突出を引き起こす不正咬合の種類とその原因、そして治療方法について詳しく解説します。


目次

「出っ歯」の3つの種類と原因

 

出っ歯 口ゴボ 歯科矯正

出っ歯とは、上の前歯が下の前歯より前に突き出している状態の不正咬合です。正確な原因を知るためには、歯科医院での検査や診断が必要です。出っ歯を引き起こす要因はさまざまですが、主に以下のタイプに分類されます。

①上の歯全体が前に突き出ている

→ 上顎骨の形状や位置に問題がある場合。

②上下の歯全体が前に突き出ている

→ 上下顎骨の形状や位置、および歯の傾きが影響している場合。

③前歯が前方に傾いている

→ 主に歯の傾きが原因となる場合。

横顔のEラインは矯正で整う?

Eライン  出っ歯 口ゴボ
Eライン(エステティックライン)は、顔の横側で、鼻の先端と下顎の先端を結ぶラインを指します。唇がこのラインに対してどこに位置しているかによって、横顔の美しさが評価されます。Eラインが崩れる原因の一つに、歯並びや噛み合わせの悪さが口元の突出に影響することがあります。そのため、矯正治療では、歯並びや噛み合わせに加えてEラインを整えることも治療の目安の一つとして活用されることがあります。

Eラインを簡単に確認する方法

人差し指や定規など、まっすぐに当てられる物を使って、鼻の先端と下顎の突き出ている部分(オトガイ部)に当てます。その状態で、線の状態をチェックしてみましょう。

● 理想的なバランス:Eラインに軽く唇が触れる程度、または唇よりやや内側にある。

● 口元が出ている場合:唇がEラインよりも外側に突き出している。

● 口元が引っ込みすぎている場合:唇がEラインよりも大きく内側に引っ込んでいる。

この方法でおおまかにチェックができますが、より正確な評価を求める場合は、歯科医や矯正歯科医の診断を受けることをおすすめします。

口元が出ている不正咬合の種類

Eライン 不正咬合 歯科矯正

口元が前に出てしまう原因はさまざまですが、不正咬合の種類によってその特徴や原因が異なります。以下に、口元が前に出やすい特徴を持つ不正咬合についてご説明します。

①上顎前突(出っ歯)

上顎の前歯が前方に飛び出している歯並びを指し、Eラインが崩れる原因となります。顎の骨格的な問題と歯並びの問題が原因になる2つのタイプがあります。骨格的な問題が起因するケースは、上顎と下顎のバランスが崩れていることが特徴です。歯並びが問題となっているケースは、歯の突出や傾きによって出っ歯に見えてしまいます。上顎前突が起こる原因は、遺伝的な要因だけではなく、指しゃぶりや口呼吸といった幼少期の悪習慣が、歯並びや顎の発達に影響を与えるケースも多いです。

②上下顎前突(口ゴボ)

上下の歯列が両方とも前方に突出している状態です。この状態では、唇全体が前に押し出されて強調されるため、横顔のバランスが崩れることがあります。主な原因としては、上下顎の骨がともに前方に成長する骨格的な要因が挙げられます。また、やわらかいものばかり食べている食生活や、指しゃぶりなどの癖がこの不正咬合の原因になることがあります。

③開咬(オープンバイト)

上下の歯が噛み合わず、口を閉じた状態でも歯と歯の間に隙間ができる状態を指します。特に前歯に隙間ができるため、口が閉じにくくなり、横顔のバランスが崩れる原因になることがあります。開咬になる原因として、乳歯の早期喪失や舌を噛む癖、指しゃぶりなどの習慣が長期間続くことが挙げられます。

美しい口元を作るためのEラインと矯正治療

口元の突出が大きいと、Eラインの範囲を超えてしまうことがあります。矯正治療では、歯並びや噛み合わせを整えるだけでなく、Eラインに近づけることも重要な目的の一つです。これにより、口元のバランスが整い、より自然で調和のとれた仕上がりを目指せます。特に出っ歯の場合は、前歯を後方へ移動させることで口元の突出を軽減し、より美しい横顔へと導く治療が行われます。症状によっては、歯を並べるスペースを確保するために抜歯を行ったり、外科手術を併用したりすることもあります。患者様それぞれの骨格や口元の状態、ご希望を考慮しながら治療計画を立てることで、自然でバランスの取れた噛み合わせを目指します。

口元が突出することで起こる問題

口ゴボ 出っ歯 コンプレックス

①見た目のコンプレックス

口元が前に出てしまうことで横顔や正面の見た目に影響を及ぼします。これが原因で口元の表情や笑顔に自信を持てず、コンプレックスを抱える方も少なくありません。

②噛み合わせの問題

口元が出ている特徴を持つ不正咬合は、噛み合わせにも悪影響を及ぼすことがあります。この状態では、特定の歯に過度な負担がかかりやすく、歯の咬耗(すり減り)や破折、さらには歯周病が悪化するリスクが高まります。さらに、歯が均等に噛み合わないことにより、食べ物を十分に噛み砕けず、消化器官に負担がかかることがあります。

③発音への影響

口元が前に出ることで、前歯が正しく噛み合わず、舌の動きが制限されることがあります。この影響で歯並びが乱れると、発音に支障をきたしやすくなり、特に「サ行」や「タ行」の音が不明瞭になることがあります。

④顎関節への負担

噛み合わせが不均衡になることで、顎関節に過剰な負担がかかり、顎関節症が発症するリスクが高まります。主な症状として、顎に痛みを感じるほか、口を開ける際に開きにくさを感じたり、カクカクと音がするなどの違和感を伴うことがあります。

矯正治療による改善方法

矯正装置 種類 選択
①一般の矯正治療

一般的な矯正治療では、ワイヤー矯正やマウスピース型矯正(インビザライン)を使用して歯の位置を調整することで、出っ歯を改善します。また、理想的な噛み合わせを実現するために効果的です。

● ワイヤー矯正

ワイヤーとブラケットを歯に固定して歯を動かす、歴史のある矯正方法で、幅広い不正咬合に対応できるのが特徴です。装置の見た目が気になる場合は、目立ちにくいタイプの装置を選ぶことや、裏側矯正(舌側矯正)を選択する方法があります。

【裏側矯正(リンガル矯正)については詳しくはこちらをクリック!!】

● マウスピース型矯正(インビザライン)(インビザラインなど)

取り外し可能な透明のマウスピースを使用する矯正方法で、審美性が高く、日常生活への影響が少ないのが特徴です。ただし、重度の症例には適さず、主に軽度から中等度の不正咬合に対応できます。

②抜歯矯正

抜歯矯正は、歯が並ぶためのスペースが不足している場合に行われます。特に歯の移動量が大きい場合には、中間の歯を抜歯し、そのスペースを活用して前歯を後方に移動させる方法です。

③アンカースクリューの活用

アンカースクリューは、小さなネジを歯茎や上顎の骨に埋め込むことで、歯を効率的に動かすための固定源として使用される装置です。この技術を活用することで、抜歯や外科手術を回避しながら矯正治療が可能になります。アンカースクリューを取り入れることで、歯の動きをコントロールしやすくなり、出っ歯の治療をより効果的に進めることができます。

【アンカースクリューについて詳しくはこちらをクリック!!】

④外科矯正

骨格の問題が大きいケースでは、外科手術によって口元を下げる必要があります。顎の骨を整える手術を矯正治療と組み合わせることで、噛み合わせと見た目の両方を改善します。

まとめ

出っ歯などの不正咬合によって口元が出ている場合、矯正治療によって改善できることが多いです。人によって顎の骨格や歯並びが異なるため、専門医の診断のもと、原因に応じた治療法を選ぶことが大切です。また、Eラインを基準にした美しい横顔を目指すことで、見た目だけでなく、噛み合わせや口腔機能も改善されます。当院では、患者様一人ひとりに合った治療法を提案し、健康で自信に満ちた笑顔をサポートいたします。歯並びにお悩みの方は、当院へぜひお気軽にご相談ください。

【梅田キュア矯正歯科の無料カウンセリング予約はこちらから☆彡】