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歯科矯正のワイヤー交換は何回くらい必要か?


アーチワイヤー 歯列 矯正

「歯列矯正をしたいけど、ワイヤー矯正についてよくわからない」「ワイヤー交換をするらしいけど、頻度が知りたい」歯列矯正を考えているけど、ワイヤー矯正についてよく知らないという方は多いと思います。長期間にわたり矯正をする必要があることから、事前に知識を身につけておきたいですよね。また、ワイヤー交換をする回数や頻度についても知っておきたい気持ちがあるでしょう。今回は、歯列矯正を考えている方々に向けて、ワイヤー矯正の仕組みからワイヤー交換の頻度や必要性にいたるまで、詳しく紹介していきます。ぜひ、参考にしていただけると幸いです。


ワイヤー矯正はどんな治療?

ワイヤー矯正 下側矯正 表側矯正
みなさんもご存じだと思いますが、ワイヤー矯正は歯の表面に金具をつけて固定する治療方法です。ブラケットと呼ばれる金具にワイヤーを通して、動かしたい方向へ徐々に歯の移動を促していきます。ワイヤー矯正のイメージは、おそらく「矯正していることが周囲にバレやすい」ことではないでしょうか。歯に金具をつけることから、周囲に矯正していることを知られたくない方にとってマイナスな印象を持つかもしれません。しかし、近年のワイヤー矯正は歯の表面だけではなく、上下の歯の後面に金具をつける裏側矯正(舌側矯正)も確立されており、ワイヤー矯正の幅はどんどん拡がりをみせています。

【ワイヤー矯正の種類】

● 表側矯正
● 裏側矯正(舌側矯正)
● ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正とは、上顎は後面に、下顎は表面に金具をつける矯正方法です。矯正装置が目立たず、舌に当たらないメリットがあるため、昨今人気が高まっています。

ワイヤー矯正はどんな仕組みで歯を動かすの?

歯列矯正 仕組み 歯が動く

さきほどブラケットとワイヤーで歯を動かすと述べましたが、よくよく考えると、どういう原理で歯が動くのか気になるかもしれません。なぜ、ワイヤーが用いられているのかというと、歯を動かすためにワイヤーの弾性力が必要になるからです。弾性力とは、力を加えたときに変形するワイヤーが元に戻ろうとする力のことをいいます。バネを想像するとイメージしやすいかもしれませんが、バネに力を加えると反動で元の位置に戻ろうとしますよね。この原理をワイヤーに応用し、歯を動かしていくのです。使用するワイヤーは材質や太さ、形状などさまざまな種類があり、治療段階に応じて交換していきます。そのため、ワイヤー交換は欠かせないといえるでしょう。

ワイヤー交換する理由

治療段階によってワイヤーを交換する必要があると述べましたが、なぜワイヤー交換をしなければならないのでしょうか。
その理由は以下の通りです。
● 古いワイヤーのままだと弾性力(矯正力)が弱まるから
● 形が違うワイヤーに交換することで歯の動きをコントロールできるから

同じワイヤーの使用を続けてしまうと、思うように歯は動かず歯並びが整いません。矯正開始時期は、まず細いワイヤーから開始していき凸凹の歯並びを整えていきます。その後は、太いワイヤーに変えながら弾性力を強めていき、歯を動かしていくのです。このように、ワイヤー交換は歯並びに合わせて効果的だと思われるワイヤーに交換しながら進めていきます。

ワイヤーはどれくらいのペースで交換する?

アーチワイヤー ワイヤー 歯列矯正

およそ数十種類あるワイヤーですが、実際にワイヤー交換のペースはどれくらいが効果的なのでしょうか。答えは、約月1回のペースです。実は、ワイヤー交換した直後(約12~24時間)は最も弾性力が強く、歯の移動量が進行するタイミングだといわれています。ただ歯並びの状況において、ワイヤー自体を交換しないケースもあります。そのときはプライヤーを使い、ワイヤーの曲げ方を変えて様子をみていく流れになるでしょう。いずれにしても担当医が患者さまの歯並びに応じて、使用するワイヤーを選択していきます。

ワイヤー交換後は痛みが出やすいって本当?

ワイヤー矯正のなかでも気になるのが、矯正時に発生する痛みではないでしょうか。よく「ワイヤー矯正は痛い」と耳にする方も多いでしょう。結論から言うと、ワイヤー矯正自体は痛くありません。しかし、ワイヤー交換直後は痛みを感じることがあります。さきほど、ワイヤー交換直後は歯が移動しやすいとお伝えしました。歯が移動しやすいということはワイヤーの力が最も強くかかるということ。結果として、力が加えられることで歯が圧迫されたような痛みを感じてしまいます。痛みを感じるタイミングとしては装着してすぐではなく、徐々に慣れ始めてくる3~6時間後に現れるケースが多いです。ピークは2日目だとされ、約1週間ほどで落ち着いてくるでしょう。痛みがあるということは歯が移動している証拠でもあります。「痛くて矯正できるか不安」という方でも「一時的な痛みがあるから歯が動いているんだ」と解釈できれば、矯正もつらくないはずです。

ワイヤートラブルが起きたときの対処法

アーチワイヤー

ワイヤー矯正をしていると、思わぬトラブルが起きてしまう可能性もあります。もちろん細心の注意を払いながら治療しますが、トラブルが起きた際にも落ち着いて対処できるように事前に知識を身につけておきましょう。ブラケットからワイヤーが外れてしまったときまれに、奥歯にかけていたはずのワイヤーがブラケットから外れてしまうケースがあります。外れたワイヤーをそのままにしておくと口のなかの粘膜を傷つけてしまい、痛い想いをしてしまうため速やかに対処しなければなりません。すぐに歯科医院を受診できる場合は、連絡をして担当医に診察してもらうようにしてください。もし、診療時間外であったり予定があって行けないという場合は、応急処置をしてから歯科医院を受診しましょう。

【応急処置方法】

● 可能ならワイヤーを自力で戻す
● 矯正用のワックスを使用してブラケットにワイヤーを固定する
● すべて難しい場合は、飛び出しているワイヤーを爪切りで切断する

ワイヤーが折れてしまったとき

可能性は低いですが、ワイヤーが折れてしまうケースもなかにはあります。もしワイヤーが折れてしまうと、折れたワイヤーが粘膜を傷つけてしまう可能性が高くなります。折れたワイヤーは二度と使用できないことから、早めに歯科医院に受診して交換してもらってください。応急処置の場合は、粘膜を傷つけないように爪切りで切断しておきましょう。いずれのケースも、応急処置をしたままの放置は絶対にしないようにしてください。遅くても10日以内のあいだに歯科医院を受診するようにしましょう。

ワイヤー矯正中に控えたほうがいい食べ物

「ワイヤー矯正中に食べてはいけない物はあるの?」と心配される方も多いと思います。食べてはいけない物はありませんが、控えてほしい食べ物がありますので参考にしてみてください。
● リンゴや煎餅など硬い物
● ガムやキャラメルなど粘り気のある物
● 麺類や繊維質のような挟まりやすい物
硬い食べ物は、装置の脱落や破損につながる可能性があるため、控えておくと安心です。ただ、食べてはいけないというわけではなく食べ方に注意すれば支障はありません。細かく切ったり、ゆっくり噛んだりしながら意識して食べるようにしましょう。また、粘り気のある物に関しては避けておくほうが賢明です。装置にくっつくと取ることが難しく、破損の原因になります。挟まりやすい物は破損までいかずも、なかなか取れないことに不快に感じるかもしれません。

ワイヤー矯正について相談したい方は当院までお気軽にご相談ください

梅田キュア矯正歯科 矯正相談 カウンセリング
ワイヤー交換は歯を動かすために行う必要な処置です。ワイヤー矯正の経験を持つ歯科医師が、適切なワイヤーを選択して患者さまの歯を正しい位置に並べてくれます。矯正期間中はトラブルの可能性や食事の制限など注意点はありますが、担当医の指示通りに進めていけば大きな問題は起こらないといえるでしょう。今回の記事を読んで「矯正についてもっと知りたくなった」「矯正を前向きに考えたい」という方は、ぜひ当院のカウンセリングを受けてみることをおすすめします。また、ワイヤー矯正に対するご相談も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。みなさまからのご予約を心よりお待ちしております。

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