歯並びは綺麗な弧を描くU字が理想的ですが、V字に描く歯並びもあります。あなたはどんな歯並びをしていますか?
もしV字になっていたり、V字になるような癖を無意識にしてしまっている場合、様々な弊害をもたらします。
見た目の問題だけでなく健康面にも悪影響を及ぼすので、原因を理解し予防・改善することが望ましいです。
V字歯列弓の原因
V字歯列弓とは横幅が狭く、奥歯が内側に入り前歯が突出して、歯列が縦長のV字になっている状態のことです。
綺麗に並ぶスペースがないため、出っ歯や叢生などの不正咬合になりやすく、口元が突き出ている印象になるのでコンプレックスになる方も多いです。
顎と歯の大きさのバランスが原因で歯列弓に異常が生じますが、おしゃぶりや口呼吸、舌で前歯を押すなど日常的に行っていると、歯列が少しづつ乱れてV字歯列弓になるケースもあります。
正常時は口唇を閉じていることによって、外側から口唇と頬、内側から舌の圧力を受けてバランスを保っています。
しかし口呼吸の場合、口唇が閉じていないので外側から前歯への圧力がかからず、舌の位置が下顎の前歯の裏側になるので、前歯が突出するリスクが高くなります。
舌が下顎の前歯の裏側に位置している「低位舌」は、最近のお子様に多く見られますが、リラックス時は上顎の天井部分に舌の先が当たっていることが正常です。
低位舌は常に下顎の前歯を舌で当たっている状態であり、嚥下する際も下顎の前歯の裏側を押されているので、当然出っ歯になりやすいです。
また、低位舌は正常の位置よりも舌の根元の方へ引っ込んでいるので、気道が狭くなりイビキの原因にもなります。
悪習癖によって歯列弓が乱れている場合は、まずは原因である悪習癖を改善しないと、歯列矯正を行った後に後戻りしてしまうので、口腔周囲筋のバランスを整える訓練が必要です。
V字歯列弓の矯正治療法
歯列弓を広げる治療V字歯列弓は理想的なU字歯列弓と比較すると、幅が狭く歯の並ぶスペースがないため、歯列弓を広げる拡大処置を行います。
拡大装置は上顎に使用することが多く、歯列弓を側方に広げることで歯を並ぶためのスペースを作ります。
歯並びを整える治療拡大が完了した後は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正に移行し、歯並びをきれいに揃えていきます。
拡大処置にて、十分なスペース確保が獲得できなかった場合は抜歯や、健康な歯の側面を少しずつ削るストリッピングを行う可能性もあります。
歯列矯正に年齢制限はないので、いつでも誰でも矯正治療を行うことは可能です。
しかしお子様の場合、顎の成長に合わせて歯列矯正を行えるので、拡大床で顎の成長を正常に促すことによって、歯を抜かず負担を最小限で歯並びを整えることができます。
お子様の歯並びが気になる方は、お早めに矯正治療を開始することがおすすめです。
歯並びや噛み合わせを整えると審美面や健康面にもたくさんのメリットがあります。
いつまでも若々しいお顔、身体を保つためには歯を大事にすることが1番の近道です。
最近では透明で目立ちにくいマウスピース矯正も適応できる症例が増えてますので、是非お気軽にお越しください。