口ゴボは口元が前に突き出ているため、外見がコンプレックスで悩んでいる方も少なくありません。とはいえ、口ゴボを治したいと思っても、治療方法や治療費などがよくわからないと不安になりますよね。そこで今回は、口ゴボの治しかたについて解説します。矯正の治療費や期間などについても、あわせて紹介。口ゴボを治したい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。なお、当院の矯正治療については下記のページで詳しく紹介しています。矯正治療の流れやサポート体制などが気になる方は、あわせて確認しておきましょう。
目次
口ゴボとは?
口ゴボとは上下の前歯が通常よりも、前に突き出ている状態のことです。専門用語では上下顎前突(じょうかがくぜんとつ)と呼ばれます。また、口ゴボの外見は正面より横から見る時に、口元が前に突き出ている状態が特徴的です。
口ゴボになる原因
口ゴボになる原因は、主に次の4つが考えられます。
● 遺伝的要因
● 前歯を押し出す癖
● 口呼吸
● 偏った食生活
それぞれの原因について詳しく解説します。
遺伝的要因
親からの遺伝で、口ゴボが生じることがあります。たとえば上下の骨格が大きい、片あごだけ小さいなど、骨格の大きさや形が親から子へと遺伝して、口ゴボになることがあります。また骨格だけでなく、歯の大きさや形が生まれつきバランスの悪い状態で生えてくることで、口ゴボになる可能性があります。ただし、親の歯並びが必ず子どもに遺伝するとは限りません。結果的に似たような歯並びになる可能性はありますが、口ゴボがそのまま遺伝するとは考えにくいでしょう。
前歯を押し出す癖
爪を噛む癖や舌で歯を押す癖があると、持続的に歯が前に押し出される状態になるため口ゴボになりやすいでしょう。
口呼吸
口呼吸は歯並びにも、影響を及ぼします。口呼吸は常に口が空いている状態になり、口周りの筋肉が発達しない傾向です。唇が歯を抑える力が弱くなることで、前歯が前に突き出るようになり口ゴボになるのです。
偏った食生活
現代は昔に比べて、柔らかく飲み込みやすい食事が好まれる傾向です。たとえばハンバーグやうどんなどの料理は、噛む回数が少なくてもすぐに飲み込めるため、奥歯をほとんど使いません。
奥歯を使わずに前歯で噛む癖がつくと、舌が本来の位置ではなく前側に位置するようになり、歯を押すようになります。その結果、歯が前に押し出されるため、口ゴボになるケースも少なくありません。
口ゴボを治す治療法
口ゴボは歯列矯正で治すことが可能です。口ゴボを治す矯正方法は以下の表のとおりです。
それぞれの治療法の特徴について、詳しく解説します。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正では、歯の表面に付けたブラケットの上にワイヤーを通します。ワイヤーの引っ張る力を利用して、歯を少しずつ動かして歯並びを整えていく治療法です。ワイヤー矯正は矯正治療の中でもスタンダードな方法です。また、豊富な症例実績があり、さまざまな症例に対応できるのが特徴。治療期間は1〜3年が一般的ですが、口ゴボの難易度やワイヤー装置の種類によって治療期間が異なります。なお、ワイヤー矯正には下記の3つの種類があり、口内の状態やライフスタイルにあった装置を選ぶのが大切です。
表側矯正
表側矯正は上下の歯の表側に、ブラケットやワイヤー装置を付けて歯を動かします。通常は金属の装置になり、口元がギラギラして目立ちやすい点がデメリット。しかし近年では透明なプラスチックやセラミックのブラケット、白色やゴールドのワイヤーなどに変更することで、装置を目立ちにくくできます。口ゴボの歯並びで歯の表側に装置を付けると、さらに口元に厚みが出る可能性が高いため、外見を気にする方にはおすすめできません。表側矯正の費用相場は600,000円〜1,300,000です。参考までに当院の表側矯正の費用は、1,177,000円(税込)になります。なお、当院の表側矯正について詳しく知りたい方は、こちらのページもあわせてご覧ください。
裏側矯正(舌側矯正)
裏側矯正は、上下の歯の内側にブラケットやワイヤーなどの装置を付けて、歯を動かす治療法です。歯の内側に装置を付けるため、他人から矯正をしていることがほとんどわかりません。また、裏側矯正は口ゴボを治すのに適しています。歯の内側に付けた装置は、奥歯側に歯を引っ張ることを得意としています。そのため、突き出ている前歯を効率的に後方に動かすことができ、予定していた治療期間より短くするケースも少なくありません。歯の内側に付ける装置はオーダーメイドで、厚みがなく薄い形状になるため、口内の違和感を軽減できます。裏側矯正の費用は1,200,000円〜1,500,000円が相場で、高額になりやすい点がデメリットです。なお、当院の裏側矯正の費用は1,397,000円(税込)になります。当院の裏側矯正の詳細について興味のある方は、こちらのページを一緒に確認してください。
ハーフリンガル矯正
ハーフリンガル矯正は上あごは歯の内側に、下あごは歯の表側に装置を付けて歯を移動していきます。下あごの装置は、唇でほとんど隠れるため目立ちにくいでしょう。ただ、口を大きく開けて笑う、「イ」と口を横にする動きなどを行うと装置が見えることがあるので、注意が必要です。ハーフリンガル矯正は費用を抑えつつ、目立ちにくい方法で矯正がしたい方に向いている治療法です。ハーフリンガル矯正の費用相場は900,000円〜1,300,000円ですが、当院の場合は1,287,000(税込)で提供しています。当院のハーフリンガル矯正について詳しく知りたい方は、こちらのページも一読ください。
マウスピース型矯正
マウスピース型矯正とは何十枚ものマウスピースを交換しながら、歯並びを整える方法のことです。透明なマウスピースは装着しても目立ちにくく、矯正していることが他人から知られる心配がほとんどありません。
食事や歯磨きの際には取り外しができるため、食べかすが溜まる心配がなく、虫歯や歯周病のリスクがほとんどありません。(しっかりと歯磨きケアする必要はあります。)ただ、マウスピース型矯正は、患者自身で管理することが必須。20時間以上の装着や指定された日数で、マウスピースの交換ができない場合には、歯が動きません。その結果、治療期間の延長や治療計画の見直しが必要になることがあります。また口ゴボの状態によっては、マウスピース型矯正ができないと判断する歯科医院も少なくありません。マウスピース型矯正で口ゴボを治したい場合には、治療実績が豊富な歯科医院で矯正治療を受けるのがおすすめです。矯正期間は口ゴボの難易度によって異なりますが、1.5年〜3年が一般的。治療費用は800,000円〜1,300,000円が相場になります。参考までに当院のマウスピース型矯正の費用は1,122,000円(税込)です。なお、当院ではデジタルを活用したマウスピース型矯正を実施。精密な検査結果を元に無駄のない治療計画を立案します。詳しい治療内容についてはこちらのページをあわせて確認しましょう。
外科的矯正
外科的矯正とは骨格が原因で歯並びが悪い場合に外科手術を併用して、歯並びを整える方法を指します。口ゴボの原因が骨格による場合は、あごの骨の一部を切り取る手術を行わなければいけません。全身麻酔が必要になるケースが多く、身体的負担が大きくなる傾向です。さらに、一般的には術後に装置を使った矯正治療をスタートさせるため、治療期間が長くなるケースも少なくありません。しかし難症例の口ゴボにも対応でき、骨の一部を切り取ってあごを正しい位置にするため、顔貌のバランスが整い横顔がスッキリとした外見になります。矯正治療は見た目の改善という理由で自費診療になるのが一般的ですが、重度の口ゴボで下記の条件を満たす場合には保険治療の対象になるので、事前に確認しておきましょう。
● 生まれながら口内に異常がみられる先天性疾患
● 顎の骨の大きさ、位置、形が著しく異常である顎変形症
● 前歯が3歯以上の永久歯萌出不全が原因の咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る)
なお、当院では外科手術を矯正治療より先に行うサージェリーファーストの方法を取り入れています。サージェリーファーストについて興味のある方はこちらの記事もあわせてご覧ください。
注射による治療
注射による治療とは、ボツリヌス菌という菌から採取したタンパク質を筋肉に注射する治療法のことです。たとえば、下あごの筋肉が緊張していると、下あごが後退している口ゴボになります。下あごの筋肉に注射をすることで、緊張が緩んで下あごが前に出るようになるのです。その結果、横顔のラインが改善されて、自然で美しい仕上がりになります。治療費を1,400円〜と、リーズナブルな料金設定にしている歯科医院が多い点や当日のみで処置が済む点などがメリット。いっぽうで、注射の効果は3〜6ヶ月と短く、定期的に注射を行う必要があります。なお、当院では注射による治療は行っておりません。
口ゴボの矯正治療の際に注意すること
ここでは、矯正治療で注意することを下記の2つの時期に分けて確認しましょう。
● 矯正期間中に注意すること
● 矯正終了後に注意すること
それぞれについて詳しく解説します。
矯正期間中に注意すること
矯正期間中は装置以外の歯の負担になるような習慣を、控えなければなりません。矯正中は基本的に歯に力をかけ続けるため、一時的に噛み合わせが不安定になります。この時に爪を噛む癖や舌で歯を押す癖があると、矯正が完了するまで時間がかかる傾向があります。長年の癖を改善するのは、容易ではありません。癖によってはMFTという口内のトレーニングを行うと改善するため、矯正と一緒にトレーニングに取り組みましょう。
矯正終了後に注意すること
矯正終了後は、保定期間に入ります。保定期間とは歯を固定するリテーナーを使用して、歯が下の位置に戻ろうとする後戻りを防ぐ時期のこと。特に、矯正完了後〜半年ほどは後戻りしやすいと言われています。担当医に指定された装着時間を守って、キレイな歯並びを維持しましょう。
まとめ
口ゴボは、歯列矯正で治すことができます。しかし口ゴボを治したい思いは強くても、治療費や本当に歯並びがキレイになるのかといった不安があるのも事実。そのため精密な検査・診断を行ってから、患者に合わせた矯正方法を提案してくれる歯科医院で治療を受けるのが大切です。当院では、矯正相談を受け付けています。どんな些細なことでも構いません、お気軽にご相談ください。一緒に理想の歯並びを目指して、手に入れましょう。
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