友人と会話しているとき、ご自身の滑舌の悪さが気になった方もいるのではないでしょうか。滑舌が悪いのは舌が原因なのではと思われるかもしれませんが、実は滑舌が悪くなる原因の1つに歯並びの悪さが関係しています。今回は「歯科矯正をすることで滑舌を良くすることはできるのか」について説明していきます。滑舌の悪さが気になっている方や矯正中に滑舌が悪くなるのではと心配な方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
歯並びの悪さは滑舌と関係あるの?
歯並びの悪さと滑舌の悪さは関係があります。舌の大きさに対して口の中が狭かったり出っ歯で口がうまく閉じられなかったりすると滑舌は悪くなってしまいます。また、すきっ歯だと空気がもれてしまい発音がうまくできません。歯並びと滑舌の悪さは密接に関係しているのです。
滑舌が悪くなる3つの原因
滑舌が悪くなる原因は以下のとおりです。
● 歯列不正
● 口周りの筋力の低下
● 舌小帯の位置異常 それぞれ詳しく説明していきます。
歯列不正
先ほども少し触れましたが、歯並びの悪さは滑舌が悪くなる原因の1つです。出っ歯でうまく口が閉じられない、舌が発音するときに適切な場所に位置することが難しいなど、発声するときに不具合が生じます。歯並びが悪いとサ行、タ行やマ行といった発音が難しくなってしまうでしょう。また、すきっ歯であれば常に音が抜けるような発音になってしまいます。歯列不正が原因で滑舌が悪いケースは歯科矯正で歯並びを改善することで滑舌もかなり改善されると考えられます。
口周りの筋力の低下
口周りの筋力が低下していると滑舌が悪くなります。発音する際にくちびるや舌を使いますが、口をポカンと開けている人や舌を定位置にもってこられない人は口腔周辺の筋肉が衰えている可能性が高く滑舌に影響が出てしまいます。口を閉じるよう意識したり舌を上あごの裏側につけるよう意識したりすることで口周りの筋肉を鍛えることができ滑舌を改善することが可能です。
舌小帯の位置異常
舌の裏側にある筋(舌小帯)が短い場合や筋が舌の先まで伸びている場合は滑舌が悪くなってしまいます。舌小帯が短いと舌の動きが制限されてしまいうまく発音できないためです。俗にいう「舌たらず」と呼ばれる状態です。舌をべーと伸ばすと先端がハート型に割れるのが特徴です。小さい頃であれば舌を伸ばすなどのトレーニングを行い様子をみますが、改善されないときは舌の筋を切って舌の動きをよくすることもあります。
滑舌が悪いまま放置しておくとどうなる?
では滑舌が悪いまま放置しておいてもいいのでしょうか。滑舌が悪いと「聞き取ってもらえない」「何回も確認される」「うまく話せない」など対話するときに支障が出てしまいます。面接や結婚式のスピーチなど大切な場面で損をしてしまう可能性があるのです。また、滑舌が悪いことがコンプレックスとなり自信が持てなくなる方も少なくありません。そうならないためにも滑舌を良くすることは大事といえるでしょう。
歯科矯正で滑舌を良くしよう!
滑舌の悪さに関係している歯並びであれば歯科矯正で滑舌を良くすることが可能です。ワイヤー矯正、マウスピース矯正、裏側矯正などさまざまな矯正方法がありますが、ご自身のライフスタイルに合った矯正方法を選択するといいでしょう。歯科矯正をすることで、舌の位置が安定するのはもちろん歯の隙間がなくなることで音がぬけることがなくなり滑舌がよくなります。また歯並びによっては選択できない治療方法もありますので、一度精密検査を受けて歯科医師に相談するようにしましょう。さらに歯科矯正と平行して滑舌や発声トレーニングをして舌の位置を改善するのもおすすめです。「あいうべ体操」や「早口言葉」などのトレーニングをするといいでしょう。
歯科矯正中に滑舌は悪くなるのか?
滑舌の悪さは歯科矯正で良くなることを理解していただけたかと思います。また歯科矯正を検討されている方で矯正治療中に滑舌が悪くなると聞いて心配な方もいるのではないでしょうか。ここでは歯科矯正が滑舌にどう影響するのかについて説明していきたいと思います。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は歯の表面に装置を接着しワイヤーの力で歯を動かしていきます。基本的に歯の裏側には装置を装着しないため舌を使う発音は問題なく行えるため滑舌は悪くなりません。ただし唇が閉じにくくなってしまうため慣れるまでは口を閉じて発音するマ行の発音が難しくなることがあります。また、ワイヤーなどが尖っていて口の中を傷つけてしまい痛みを感じうまく発音ができないこともあります。違和感や痛みがある場合は我慢せず一度歯科医院を受診するようにしましょう。治療開始後しばらくすると歯が並んでくるので口も閉じやすくなり滑舌も徐々に改善されていくでしょう。
マウスピース矯正
厚さ0.5㎜の薄いマウスピースを1日20時間以上装着し歯を動かしていく矯正をマウスピース矯正といいます。口の中は髪の毛1本でも違和感を感じるほど敏感なのでマウスピースを装着して数日であればやはり発音がしにくいと感じますが慣れれば問題ありません。マウスピースはきちんと装着していれば滑舌にそれほど影響はでないでしょう。ただし装置が浮いてしまっている場合や合っていないマウスピースを装着してしまったときなどは違和感となり滑舌が悪くなることが考えられます。マウスピースはきちんと指示通りに装着し、違和感があれば歯科医師に相談するようにしましょう。
裏側矯正
裏側矯正は歯の裏側に装置を接着しワイヤーの力で歯を動かしていく矯正になります。歯の裏側に装置があるため見た目では矯正していることがわかりません。ただし舌が当たる位置に装置があるため滑舌が悪くなる可能性が高くなります。したがって人と話す職業の方にはあまりおすすめできない治療法になります。それでも慣れてくると人によっては、あまり違和感なく発音することも可能です。また、裏側に装置があるため異物感や舌を傷つけてしまい無意識に避けようとして滑舌が悪くなるなども起きてしまうため、違和感がある場合は歯科医師に相談することをおすすめします。
歯科矯正をすると滑舌が良くなる以外の4つのメリット
矯正治療中は多少の違和感と滑舌の悪さが気になってしまいますが、歯科矯正後は滑舌が良くなることは間違いありません。
また、歯科矯正を行うと滑舌が良くなる以外にも以下4つのメリットがあります。
● 歯並びが良くなる
● 虫歯・歯周病のリスクが軽減される
● 噛み合わせが良くなる
● コンプレックスがなくなる 詳しく説明していきますね。
歯並びが良くなる
歯科矯正はもちろん歯並びが良くなることが前提です。ご自身の骨格や歯の大きさに合わせて歯を並べていきますので、見た目も変わります。さらに歯並びの見た目だけではなく顔全体の見た目も良くなるでしょう。
虫歯・歯周病のリスクが軽減される
歯科矯正で歯がきれいに並ぶことで歯磨きがしやすくなり虫歯・歯周病のリスクが軽減されます。歯列不正のままだと一定の歯に負担がかかってしまったり汚れが溜まりやすくなったりと虫歯・歯周病の原因になってしまうのです。歯科矯正で歯並びをきれいにすることで虫歯・歯周病予防につながりご自身の歯を健康に保つことが可能になります。
噛み合わせが良くなる
歯並びを改善すると噛み合わせも良くなります。噛み合わせが悪いままだと顎関節や歯に負担がかかってしまい、顎関節症を引き起こしたり歯がすり減ってしまったりしてしまいます。
コンプレックスがなくなる
歯科矯正で歯並びがよくなると見た目も変わりコンプレックスがなくなります。滑舌の悪さはもちろんのこと、歯並びの悪さをコンプレックスと感じている人は少なくないのではないでしょうか。歯並びが改善されることにより滑舌をはじめ見た目がよくなり自信にも繋がります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。気になる滑舌の悪さは歯科矯正で改善することができます。また、歯科矯正をすることは滑舌が良くなる以外にもさまざまなメリットがありご自身の自信にも繋がることでしょう。矯正治療中は装置によって一時的に滑舌が悪くなってしまう可能性がありますが、歯科矯正後のメリットを考えると矯正治療を前向きに検討されてもいいかと思います。ただしライフスタイルや結婚や就職などのタイミングもあるかと思いますので、ご自身の滑舌の悪さが気になる方は一度当院にご相談くださいね。
そして、歯列矯正に興味がある方、気になっている方もぜひ一度梅田キュア矯正歯科の無料カウンセリングにお越しください。梅田キュア矯正歯科では、患者さまの悩みに寄り添いながら、お一人お一人に合った治療方法を提案させていただきます。無料カウンセリングはWEBまたはお電話にてご予約お承りしております(・∀・)心よりご来院お待ちしております!!