下顎が前に出ている受け口は見た目を気にする場合が多く、コンプレックスになってしまうことも少なくありません。受け口を改善すると審美的に大きく変わり、自信を持って過ごせるようになります。そんな受け口の治療はどのような方法があるのでしょうか。受け口を最短で治す方法についてお話します。

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受け口とは

受け口は、歯を嚙み合わせた時に下顎が上顎より前に出ている状態です。サ行やタ行が発音しにくい、前歯で食べ物が噛みきりにくい、顎に負担がかかる、口元がへの字のようになり、怒ったような印象になることもあり、デメリットが多い口元です。

受け口の4つの原因

1 生まれつきの遺伝両親のどちらかが受け口の場合

骨格の遺伝で受け口の可能性が高くなります。生まれつき上下の顎がずれていたり、下顎が前に出過ぎていたりすると受け口の原因になります。

2 前歯の位置の問題

前歯が生えてくる段階で上の前歯が内側に入ってしまうか、下の前歯が上の前歯より外側に出ると嚙み合わせが逆になり、受け口になります。

3 悪習癖口呼吸をしている

鼻呼吸よりも酸素を取り込みにくく、酸素を取り込もうとして舌を押し上げるので気道が圧迫されて狭くなります。そうすると、気道を広げるために下顎を出して息をするので、受け口になりやすくなってしまいます。

4 上顎の成長が不十分

一般的には上顎が成長してから下顎が成長しますが、上の顎が十分に成長しない場合、下顎が過成長になって受け口の原因になってしまいます。受け口の治療法お子さんの場合受け口はお子さんの時期の治療する方が本人のコンプレックスにもならず、骨格や歯並びも大人になってから治療するよりキレイに治ります。受け口を放置していても自然に治る可能性は少なく、成長とともに下顎も成長し過ぎて外科手術が必要になるケースもあります。

骨格の問題の場合

受け口は上顎の成長が不十分で下顎が過成長しているので、上の前歯が内側に入ってしまい、さらに成長を妨げてしまいます。そのため、上顎の成長を促進して、下顎の成長を抑える治療を行います。受け口の場合にはできるだけ早い時期に治療を始めた方がよいので、3～5才程度から治療を開始しましょう。

前歯だけの問題

骨格的な問題がなく、下の前歯が前に出ている場合には矯正で歯の位置を正しい位置に移動が可能です。大人の場合大人の場合には骨格の成長は終わっているので、歯を動かす方法か外科的な手術をする方法になります。

軽度から中程度の場合

上の前歯を前に出して下の歯を後ろに下げる矯正治療になります。軽度の受け口の場合には抜歯をせずに矯正が可能な場合もあります。

重度の場合

骨格的な問題で下顎が大きく出ている場合には、矯正で下の歯を下げて上の歯が前で噛みあうようにしますが、口元の突出感はあまり改善されないことが多いでしょう。その場合には下顎を下げる外科手術を行う場合があります。

まとめ

受け口の治療は矯正か重度の場合外科手術になります。できるだけお子さんのうちに治療をすると顎の成長をコントロールできるので、おすすめです。
特に受け口は骨格的な問題の場合には早期の治療が大切です。コンプレックスになる前に早めに治療を開始しましょう。