歯並びをきれいにするために矯正治療を始めたのに、前よりも噛み合わせがおかしくなったと感じたら、不安になってしまう方もいらっしゃると思います。矯正治療では歯を動かしていくため、少しずつ歯並びが変化していきます。その中で、違和感を感じることは当たり前のことです。むしろ、歯が動いている証拠だと思っていただくと良いかもしれません。矯正治療は、虫歯の治療と比べて長い期間かかりますので、気になることや違和感が続くと、やはり心配になってしまいますよね。今回は矯正治療中の方や、これから矯正治療をご検討されている方に向けて、噛み合わせに違和感がある原因やその対処法についてお話していきます。
目次
矯正治療中に違和感が生じる理由
違和感が生じる理由には、歯が動いていることによるものと何らかのトラブルが起きているケースがあります。
歯が動く仕組みとは
歯を動かす時は、歯を移動させたい方向に力をかけていきます。矯正治療は「力をかけると動かしたい方の顎の骨が吸収され、今まであった部分には反対に骨が形成される」という仕組みを利用したものです。歯は少しずつ動いていきますが、その際に歯を押しているような感覚や痛み、噛み合わせの違和感などが一時的に生じます。
治療中に違和感を感じやすいのはこんな時!
矯正治療は、歯を動かして正しい位置に移動させることで歯並びを整える治療です。そのため、治療中は一時的に噛み合わせが変わります。矯正治療前とは噛み合わせが変わったと感じたり、違和感のある方もいらっしゃるのはこのためです。これは「ワイヤー矯正」をしても「マウスピース矯正」をしても同様に起きることで、治療方法によって変わるわけではありません。お口の中は、魚の骨や野菜の繊維が残っていたり、糸が入ったりするだけでも不快に感じるほど敏感な場所です。ちょっとした噛み合わせの変化も感じ取れるようにできています。では、具体的には矯正中のどのような時に違和感を感じやすいのでしょうか。ここでは3つご紹介していきます。
装置の調整や交換をした後
ワイヤーを調整した直後や新しいマウスピースに交換した後は、特に違和感を感じやすいタイミングです。これは、新たに歯を動かすための力がかかるために生じます。場合によっては、少し痛みを感じることもあるかもしれません。しかし、通常は徐々に落ち着いてきます。万が一なかなか治らないことがあるようなら、担当歯科医師に伝えて確認し
てもらいましょう。
噛み合わせのバランスが合っていない時
歯を動かしていく段階で、上下の噛み合わせのバランスが合わなくなることがありますが、これは特にマウスピース矯正をしている場合にしばしば見られる症状です。理由は主に2つあり、1つは「マウスピースを入れた状態で噛んでいると、歯が歯ぐき側に沈んでしまう」ことにあります。もう1つの理由は「マウスピース矯正は奥歯を引っ張り上げる動きが苦手」だからです。このように、奥歯が沈み込んでいるために噛み合わせに違和感が生じているケースでは、奥歯を引っ張る処置を行うこともあります。
マウスピースの厚みが気になる時
マウスピース矯正は、矯正中であることが周りの人にわかりにくく、食事や歯磨きもいつも通りできるという大きなメリットのある矯正方法です。複数のマウスピース装置を順番に装着することで、歯を動かします。そのため、マウスピースを入れた時に違和感を感じやすいでしょう。マウスピースの厚みは、一般的に0.5mmほどとできるだけ薄く作られていますが、お口の中は敏感です。ちょっとした変化でも、違和感を覚えることは良くあります。マウスピースを装着した際の違和感は徐々に慣れていきますが、引っかかるところがあったり、上の顎の部分に気持ち悪さを感じるような場合には調整が必要です。このような時には、我慢せずに歯科医院で相談してみてください。
他にもある!気をつけたい矯正中のトラブル
矯正治療中には、噛み合わせの違和感以外のトラブルが起こることもあります。良くあるのは次のようなトラブルです。
・虫歯
特にワイヤー矯正を行う場合は、装置をつけたままになりますので、そこに汚れが溜まりやすくなります。歯磨きも難しく、磨き残しやすい状況のため、非常に虫歯になりやすい環境です。歯科医院で指導を受け、矯正治療を始める前よりも念入りな歯磨きを心がけましょう。
・装置の破損
ワイヤー矯正のブラケット装置が外れてしまったり、マウスピース装置が割れてしまったりすることもあります。そのままにしておくと、計画通りに歯が動かなくなってしまうため注意してください。できるだけ早めに歯科医院で対応してもらう必要があります。
・顎関節症
歯を移動させる過程で噛み合わせが変わることにより、顎の関節に負担がかかってしまうことがあります。一時的に口が開けづらくなったり、開けた時に痛みを感じたりすることもあります。
・後戻り
歯は、元あった場所に戻ろうとする傾向があります。そのため、矯正治療が終わった後に「後戻り」と呼ばれる現象が起きやすくなります。後戻りとは、矯正治療で動かした歯が、徐々に戻ってしまうことです。矯正治療が終わったら装置を外しますが、その後は「リテーナー」という保定装置を装着していただきます。この装置を装着することで、動かした歯が固定され戻りにくい状況にしていくのです。
一般的にリテーナーは、2年ほど装着することが必要になります。見出し:矯正中の違和感はいつまで続くの?気になる矯正中の違和感は、治療している間ずっと続くわけではありません。ほとんどは矯正装置をつけた時や装置の調整後など、歯を動かす力を加えた時に起こります。これらは一時的なもので、治療が進み歯並びが整ってくると次第に落ち着いてくるでしょう。通常は1週間〜10日程度でおさまってきますので、しばらく様子を見ていただいても問題ありません。もしそれ以上経っても変わらないという場合は、何か別のトラブルが起きている可能性もありますので、一度ご連絡をお願いいたします。
違和感が気になる時はどうしたらいい?
もし矯正治療中に違和感があって気になる場合には、どうぞ気軽にお声がけください。何が原因かをきちんと見極めた上で対応させていただきます。お口の中は暗くて狭く、ご自分では良く見えない部分もあると思います。もし装置が外れたなどの対応すべきトラブルがあった場合、そのままにしてしまうことはリスクです。場合によっては、矯正治療の結果や進み具合に影響を及ぼしてしまう恐れもあるからです。装置の装着や調整からしばらく経っても噛み合わせが改善しない、という場合は、お早目にご相談ください。
ご不安なことがありましたら何でもご相談ください
今回は、矯正治療中に噛み合わせに違和感が生じる原因や、その対処法についてご説明しました。矯正治療は歯を動かす治療ですので、一時的に噛み合わせに違和感が出ることは良くあります。しかし、通常は徐々に落ち着いてきますので心配いりません。ただし、違和感が長引くようなら他の原因が考えられます。その場合は、どうぞお早めにご相談ください。当院では矯正治療を始める前に、治療の説明や治療中に違和感が生じる可能性についてお話させていただいております。また、気になる点や様々なご質問にもお答えしていますので、ご不安なことがありましたら何でもおっしゃってください。患者さま一人ひとりが安心して治療を始めることができるよう、丁寧にご説明させていただきます。
歯列矯正に興味がある方、気になっている方はぜひ一度梅田キュア矯正歯科の無料カウンセリングにお越しください。梅田キュア矯正歯科では、患者さまの悩みに寄り添いながら、お一人お一人に合った治療方法を提案させていただきます。無料カウンセリングはWEBまたはお電話にてご予約お承りしております(^ω^)☆★心よりご来院お待ちしております!!