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ゴムかけはなぜ必要?効率的に使うポイントも紹介!


ゴムかけ

歯列矯正では、装置をつけるほかに「ゴム」をかけることが必要となる場合があります。ゴムは歯科医院でつけてもらうわけではなく、自分でつけたり外したりすることが求められ
るため、面倒に感じてしまう方はきっと少なくないですよね。既に使用されていて「ゴムかけは必ずしないといけないの?」「もしサボったら、どんな影響があるの?」などと疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。今回は、歯列矯正の際にゴムが必要な理由や効果的な使い方などをご紹介していきます。上手にできないとお困りの方はもちろん、これから矯正治療を始めたい方にも知っていただきたい内容です。ぜひご覧になってみてくださいね。


矯正治療のゴムかけって何?


歯並びを良くするために使うものというと、一番に思い浮かぶのはワイヤー矯正やマウスピース矯正の装置ではないでしょうか。治療の過程でゴムを使うことをご存じの方は、あまりいらっしゃらないと思います。患者様がわかりやすいように『ゴムかけ』とも呼ばれていますが、正確には『顎間ゴム』といい、上の歯と下の歯にかかるようにつけるものです。歯の動かし方やかける力加減によって使用するゴムの太さなどは変わっていきます。ずっと同じものを使用するのではなく、お口の状況に合わせてゴムの種類も変わると思っていただくと良いでしょう。

顎間ゴムはどんな風にかける?


ワイヤー矯正であれば、あらかじめフックのついたブラケット装置を装着することができるため、その部分に上下に股がるようにしてゴムをかけていただきます。一方マウスピース装置にはフックはついていません。そのため新たに『ボタン』というものを歯につけたり、装置を調整したりしていきます。一般的にゴムは指を使ってかけますが、慣れるまではなかなかかけづらいものです。そんな時には、ゴムかけをサポートしてくれる専用のスティック『エラスティックホルダー』を試してみるのも良いでしょう。あらかじめ渡してくれる歯科医院もありますが、必要に応じて用意するところもあるようです。もし「ゴムかけに苦戦している」「上手くかけられず使うのが億劫になっている」という方がいらしたら、歯科医院で一度聞いてみてくださいね。

ゴムかけにはどんな効果がある?

皆さんは、ゴムをかけることでどのような効果が得られるのかご存じでしょうか?必要だとわかっていても、使うことでどんなメリットが得られるのかイメージができないとモチベーションもあがらないものです。

ここでは6つの効果をご紹介していきます。

①歯並びの細かい調整ができる


矯正装置では難しい部分の微調整をすることができます。よりきれいな歯並びに近づけるために欠かせないアイテムです。

②噛み合わせを整えられる

矯正装置だけでは上下に歯を動かすことが難しいため、噛み合わせを十分に整えることはできません。ゴムにより上下の歯に力をかけることで、しっかりした噛み合わせを作ることができます。

③歯と歯の間の隙間を埋められる


歯を並べるスペースを確保するために抜歯をした場合など、隙間が生じることがあります。その隙間を埋めるためにも有効な働きをしてくれます。

④歯を引っ込めたい時に役立つ

例えば出っ歯を治す際には、上の前歯を引っ込める必要があります。ゴムを利用することで歯を内側に引っ張ることができるため、効率良く出っ歯を改善することが可能です。

⑤左右のバランスを整えられる

ゴムは基本的に左右同じようにかけます。そのため左右対称に整い、より審美性の高い仕上がりになります。

⑥治療期間を短縮できる可能性がある


顎間ゴムを利用することで、より効率良く治療を進められるようになります。その結果、治療期間の短縮に繋がるともいえます。

ゴムかけについてよくある質問

顎間ゴムを使うべき理由をお分かりいただけたところで、よくいただく質問についての回答をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

Q1.ゴムかけは痛い?痛みはいつまで続く?


ゴムを使い始めた直後は、矯正装置をつけ始めた時と同じように痛みが出るかもしれません。これは今までとは違う方向に力を加えるためです。しかしほとんどの場合は、2~7週間程度でおさまっていくでしょう。特に硬いものを噛むと痛みを感じやすいため、食べ物の硬さを工夫したりゆっくり噛むことで軽減されることもあります。もし1週間以上経っても痛みが続く場合には、歯科医院で相談してみてください。ゴムの大きさやフックの位置を調整することで緩和できる可能性があるからです。

Q2.いつまでゴムかけをするの?

使用する期間は患者様一人ひとりのお口の状態によって異なり、歯をどのように動かすかによって装着期間に大きな差が生じます。そのため、2か月ほどで済むこともあれば1年以上つける方もいらっしゃいます。短期間で済む場合は、上下の噛み合わせを整える程度のことが多いです。反対に長期間の装着が求められる場合は、歯を前後に大きく動かすために使用します。ただし、これはゴムをしっかりつけていることが前提です。つけ忘れや指示通りに使えないことなどがあると、さらに長い期間つけなければいけなくなります。こまめにつけたり外したりするためうっかり忘れがちかもしれませんが、きちんとつけるようにしましょう。

Q3.フックやボタンが取れてしまったらどうする?

もしフックなどが取れてしまったら、できるだけ早めに治療中の歯科医院に問い合わせてみてください。そのままつけずにいると期間が延びる原因になってしまいます。また左右のどちらかだけ残っているからといって、自己判断で片方だけつけることのないようにしましょう。

効果的にゴムを使うためのポイント

スムーズに治療を進めるためには、正しくゴムをかけることが非常に大切です。ここでは効果的なゴムの使い方のポイントをお伝えしていきます。

①ゴムをかける位置を間違えない

治療期間中にゴムをかける位置や種類は変わっていきます。間違った位置につけてしまうと、治療計画から外れた歯並びになってしまうため注意が必要です。理想の歯並びを手に入れるために、もし忘れてしまった場合やわからなくなってしまった場合には遠慮せずに確認するようにしてください。

②ゴムは毎日20時間以上つける

食事や歯磨きの時以外は、常につけた状態にします。使用時間が短くなると、歯が動かずに治療期間が延びる原因となりますので注意しましょう。中にはせっかく動かした歯が「後戻り」してしまうこともあるため、十分に気をつけましょう。

③毎日新しいゴムをつかう

顎間ゴムは必ず1日1回、新しいものに交換しましょう。お口を開けた時や会話をする時にもつけたままになりますので、引っ張られて劣化してしまうからです。劣化したゴムを使っていると、せっかくかけていても歯に十分な力が加わらなくなってしまいます。毎日忘れずに交換してください。

④予備のゴムを携帯するようにする

予備をいつもカバンに入れておくと安心です。何らかの理由で切れてしまったり、外した時に紛失してしまったりすることもあるかもしれません。

しかし常に携帯していれば、使用時間を守ることができるからです。ゴムかけは根気強く続ける必要がありますが、とても重要な過程です。できるだけ上記のポイントを守って使うように心がけていきましょう。

ゴムかけをサボると・・・

ゴムかけは地道な作業で、毎日コツコツ続けていくことは簡単ではないと思います。特に始めたばかりの頃はつけるのが難しかったり、痛みが生じたりなどストレスを感じやすい時期です。使い慣れるまでは大変かもしれませんが「少しくらいしなくても大丈夫だろう」「忘れてしまったから仕方ない」などつける時間が短くなってしまうと、治療期間が延びるのはもちろん、歯並びの仕上がりにも影響が出てしまいます。せっかく始めた治療を成功させるために、ぜひ続けてくださいね。

歯並びをきれいにするためにゴムかけは必要不可欠!


今回は、歯列矯正のゴムかけが必要な理由や効果的な使い方についてお話しました。ゴムは矯正装置では難しい歯の動かし方をしてくれる大切なアイテムです。しっかり行うことで歯並びや噛み合わせの細かい調整をすることが可能になります。最終的によりきれいな歯並びを手に入れるために、しっかり使っていきましょう。当院では、歯列矯正前だけではなく治療中もしっかりサポートさせていただいております。もし矯正中に困ったことがあれば、何でもご相談ください。

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