矯正の相談に来られる方で近年多くなっているのが、「口元を下げたい」「出っ歯を治したい」という方です。

口元が出てしまう理由で特に多いのは、

①上の歯全体が前に突き出ている
②上下の歯全体が前に突き出ている
③前歯が前方に傾いている

といったケースが挙げられます。

 

上顎前突とは①のようなケースで、「下あごの骨」や「頭の骨」に対して「上あごの骨」が前方に大きく成長してしまっていることを言います。
上顎前突に限らず、②や③のケースであっても下の歯のガタガタが大きく、上下の前歯にギャップが生じることで出っ歯に見える場合があります。

「上あごの骨」の成長度合いがきわめて大きい場合は「上あごの骨」を切断して後方に下げる外科手術が必要なこともありますが、
ほとんどのケースでは代替として中間の歯を１～２本抜歯し、歯列矯正だけで改善することが可能です。

さらに度合いが小さい場合は、上の奥歯の位置を少し後ろに下げたり、どうしても健康な歯を抜きたくない場合は
複数の歯と歯の間を少しずつ研磨したりといった方法でスペースを作ることで、少しであれば口元を下げることも可能です。
これは③のケースであれば第一選択になることもあります。

 

当院では、患者様の生まれ持った歯並びや骨の形に応じて、最適な治療計画をご提案いたします。
口元が気になっているが、骨を削らなければ治らないのではないか。出っ歯を治したいが、歯を何本も抜かれるのではないか。といったお悩みをお持ちの方はぜひお気軽にご相談ください。