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投稿日:2023/09/15

受け口だとなぜ口臭が発生しやすい?

口臭は、人間関係や自信に悪影響を与える問題であり、その原因はさまざまです。その中でも、受け口という歯並びの問題が口臭の原因になり得ることをご存知でしょうか。
今回は、受け口だとなぜ口臭が発生しやすいのか、その理由と対策などについて詳しく解説していきます。


受け口とは

受け口は奥歯で噛んだときに、上の歯よりも下の歯が前に出ている歯並びです。この状態になると、噛み合わせに問題が生じるだけでなく、顔のバランスにも影響を及ぼすことがあります。
受け口の原因は多岐にわたり、主に遺伝や、幼少期における舌の習慣が大きく関係しているとされています。受け口は、適切な噛み合わせと審美性の回復を目的とした、矯正治療が適応される不正咬合の一つです。
実はこの受け口、放置しておくと口臭の原因となることがあります。

なぜ口臭が発生しやすい?

唾液が循環しにくい

抗菌作用のある唾液は、口内を清潔に保つための非常に重要な存在です。通常は、この唾液が口内を循環することで、細菌の繁殖を抑制します。
しかし、受け口の場合、下顎の歯が前に出ているため、口の中の空間が狭くなりがちです。このような狭い空間では、唾液の循環が滞りやすくなり、細菌が増殖しやすくなってしまいます。その結果、細菌が繁殖しやすくなり、口臭へと繋がるのです。

歯垢が停滞しやすい

受け口は、ただ下の歯が前に出ているだけではなく、歯の並びがガタガタになる「叢生」と呼ばれる不正咬合が併発しやすい歯並びでもあります。このように歯の並びが乱れていると、歯と歯の間に歯垢(プラーク)が停滞しやすくなります。歯垢は、バイオフィルムという細菌の集合体であり、口臭の原因の一つでもあります。つまり、受け口の人は歯垢が停滞しやすい口内環境にあることから、口臭を引き起こしやすいのです。

歯周病のリスクが高い

先ほどお話ししたように、受け口の人は唾液が循環しにくいことから細菌が繁殖しやすく、歯垢が溜まりやすい状態です。このような環境で大きなリスクとなるのが、歯科疾患である歯周病です。
歯周病は、歯と歯ぐきの周囲にプラークが停滞することで発症します。初期段階では歯ぐきの炎症だけですが、次第に「歯周ポケット」と呼ばれる溝を形成し、その中で細菌の繁殖繰り返し次第に骨を溶かします。歯周病の進行において増殖する細菌の中には、食べかすを分解して臭気の強いガスを発する細菌が存在します。それが、非常に強力な歯周病であるP.g菌です。
P.g菌が産生するガスは、メチルメルカプタンと呼ばれ、玉ねぎの腐ったようなとも言われています。
このように、歯周病の進行によってP.g菌が繁殖し、臭気の強いガスを発することで、口臭が酷くなるのです。

口呼吸になりやすい

受け口の方は、舌が正常な位置にない「低位舌」と呼ばれる状態の方が多い傾向にあります。本来、舌全体は常に上顎に貼り付いてついているのが正常な状態です。
しかし、受け口の方は舌がだらんと下がっている、低位舌の状態であることが多い傾向にあります。低位舌は、舌が下顎の位置に沿って低く位置しているため、口の中の空間が狭まり、口呼吸を引き起こしやすいとされています。口呼吸は、口内が乾燥し細菌の繁殖が起こりやすいことから、口臭を引き起こす要因の一つです。このように、受け口によくみられる低位舌が口呼吸を誘発し、そこから口臭へと繋がるケースも少なくありません。

口臭を予防するためには

では、受け口の場合、口臭を予防するためにどのような対策をすればよいのでしょうか?
下記に口臭予防をするためのポイントをいくつか紹介します。

矯正治療

受け口を起因とする口臭の根本的な解決方法は、歯並びと噛み合わせを正しく導く矯正治療です。
受け口は、年代やその程度によって、治療方法が異なります。

1 小児期

顎が成長中の段階で受け口が発見された場合、下顎の成長を抑制したり、上顎の成長を促進することで、受け口の改善、及び重症化を防げることがあります。適応年齢は限られるものの、抜歯治療や外科手術を回避できる可能性が高まるという点が、大きなメリットです。

2 成人期

矯正治療では、マウスピースやワイヤーなどの矯正装置を使用して、歯の位置を調整します。受け口の場合、前歯だけの問題でなく、奥歯までの噛み合わせがずれていることがほとんどであるため、基本的には部分矯正ではなく全体矯正が適応されます。歯並びの状況によっては、治療にあたり小臼歯の抜歯が必要です。

3 骨格性の重度受け口

顎の位置や大きさにより、重度の受け口である場合、外科的な手術が必要な場合もあります。この外科矯正は、骨の成長が終了した約17歳以上が対象です。外科手術で顎の骨を調整し、併せて矯正治療を行うことで、噛み合わせや歯並びを適切な状態へと修正します。矯正治療の期間や方法は、受け口の程度や年代によって異なります。矯正治療は歯科矯正に精通した専門医のもと、適切な治療プランが立てられますが、治療の成功には患者さんの協力や継続的なケアも大切です。定期的な受診や矯正医師の指示は必ず守りましょう。

十分な歯磨き

プラークや食べかすをしっかりと除去するためにも、歯磨きはしっかりと行うようにしましょう。また、口臭予防には歯だけでなく、舌の掃除も重要です。舌には舌苔という垢のようなものがあり、これも口臭の大きな原因になります。舌を掃除する場合には、舌ブラシか柔らかい歯ブラシで優しく取り除きましょう。強く擦ったり、過度に掃除をすると舌を傷つけてしまうので気をつけてください。
また、しばらく歯科医院を受診していない方は、どこが磨けていないか、どのようば磨き方が適しているかを知るためにも、一度歯科医院で歯科衛生士による歯磨き指導を受けてみることをおすすめします。

デンタルフロス

歯と歯の間に食べかすが溜まりやすい受け口の人にとって、デンタルフロスは欠かすことのできない重要なツールです。コンタクトポイントと呼ばれる、隣合う歯同士の接触点を清掃できるのは、このデンタルフロスだけです。デンタルフロスの習慣がない方は、まずは1日1回からはじめ、フロスを使う習慣をつけましょう。

定期的な歯科検診

自身では取りきれないプラークを除去したり、専門家による指導を受けたりするためにも、かかりつけの歯科医院で定期的な検診を受けましょう。口臭にも繋がる歯周病などのリスクを把握することで、早期発見・早期治療にもつながります。
また、歯科医院でのプロフェッショナルケアには、プラークや歯石の付着を防ぐ効果も期待できるため、歯科疾患リスクの高さによっても頻度は異なりますが、3〜6ヶ月に1回の受診が理想的です。

口呼吸に気をつける

口呼吸は、口臭をもちろん、虫歯や歯周病などの歯科疾患を引き起こしやすい習慣です。就寝中など無意識の間はやむを得ませんが、起きている間はできる限り鼻で呼吸し、唇を閉じて過ごしてみてください。
また、舌を正しい位置に置くと、口腔周囲の筋肉のバランスが保たれるため、なるべく正しい位置に舌を置くように心がけましょう。


まとめ

受け口の人が口臭を発しやすい理由は、唾液の循環や口呼吸、歯垢のたまりやすさなどが関与しています。適切な口腔ケアと定期的な歯科医の診察を通じて、口臭を予防し、健康な口内環境を維持することが重要です。
また、受け口の問題に対し、矯正治療など適切な治療を受けることも、口臭予防の一環として考えられます。受け口による口臭に悩んでいる、根本的に解決したい、という方は、まずは矯正歯科でカウンセリングを受けてみましょう。
梅田キュア矯正歯科では精密な検査を行っておりますので受け口の問題に対し矯正治療が適切かどうか判断可能です。ぜひまずは梅田キュア矯正歯科カウンセリングにお越しくださいませ✨

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