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アンキローシス(骨性癒着)の矯正治療方法


歯列矯正 アンキローシス 歯

令和4年に行われた調査では、50歳未満で2割近くの方が矯正治療の経験があるという結果が出ており、多くの方が矯正治療を行っていることがわかります。(参照:厚生労働省「令和4年 歯科疾患実態調査結果の概要」p33)
矯正治療には、ワイヤー矯正やマウスピース型矯正装置など、複数の治療法があります。ワイヤー矯正は、歯にブラケットといわれる器具を装着し、そこにワイヤーを通して動かしたい方向に力を加え、少しずつ歯を動かす矯正治療法です。
一方、マウスピース型矯正装置は、複数のマウスピースを最初に製作し、定期的に交換しながら徐々に歯を動かします。どちらも、歯に少しずつ力を加えて歯を動かすといった仕組みは同じです。

では、どうして歯に力を加えると歯が動くのでしょうか。歯を支えている骨を歯槽骨といいますが、歯と歯槽骨の間には、「歯根膜」というクッションの役割を果たしている組織があります。歯を引っ張って力が加わり始めると、その力が歯根膜に伝わり、歯根に圧迫された側の骨を溶かします。これが「吸収」です。そして、反対側のすき間は骨を作る細胞を作り、新しい骨が作られる「再生」が起こります。この吸収と再生を繰り返しながら、歯が移動するのが矯正治療の仕組みです。けれども、この仕組みで歯が動かないことがあります。「矯正治療をしていて、1本だけ歯が動かない……」というケースがあるのです。これは、その歯がアンキローシス(骨性癒着)になっていることが原因かもしれません。


歯が動かない原因「アンキローシス(骨性癒着)」とは


アンキローシス(骨性癒着)とは、歯と歯槽骨がひっついて癒着している歯のことをいいます。矯正治療は、歯槽骨の「吸収」と「再生」を繰り返しながら歯を動かすため、アンキローシスの歯がある場合は、一般的な矯正治療で歯を動かすことが難しいとされています。アンキローシスの特徴は、ご自身ではほとんど自覚がないことです。

矯正治療中に歯が動いていない状態に気づいて、初めて「アンキローシス」と診断されるのです。とはいえ、アンキローシスの歯があっても、矯正治療ができる可能性はあります。梅田キュア矯正歯科では、適切な治療法をご提案させていただきますので、矯正治療をご検討されている方は経験豊富な当院までご相談ください。

「アンキローシス(骨性癒着)」になる3つの原因

歯と骨が癒着して、アンキローシスになる原因は、大きく分けて3つあります。

歯のケガ


アンキローシスの歯になる原因のほとんどが、過去のケガによるものです。「転倒して歯をぶつけた」「事故などで歯に強い衝撃が加わった」などで、歯が歯ぐきに押し込まれ、歯根膜が損傷したことが原因です。「歯が抜けた」「歯が痛い」など、見た目や自覚がある症状ではないので、気づかれにくいのが特徴といえるでしょう。矯正治療を始める方は、過去に歯をぶつけたようなケガをしていないか思い出してください。心当たりがある方は、治療前に歯科医院に申告しておきましょう。

炎症


歯が生えてくる途中で骨の中に炎症が起こることが原因で、アンキローシスを生じる可能性もあります。また、むし歯が進行し、歯の根の先までむし歯菌の感染が広がり、歯根膜を失うことも考えられます。

先天性の萌出不全


「原発性萌出不全」といわれる、先天性の病気が原因で、歯が生える途中にアンキローシスが起こるケースもあります。歯が歯ぐきの一定の高さから生えてこない、といった症状で気づくことがある病気です。原因は不明で、奥歯の数本に症状があらわれます。歯の高さが足りず、開咬の歯並びであればアンキローシスの疑いがあります。「開咬」という歯並びは、不正咬合の一つで、前歯に隙間ができる歯並びで、奥歯で噛んだときでも、上下の前歯がかみ合わない状態です。このような歯がある場合、アンキローシスを疑うことがあります。

「アンキローシス(骨性癒着)」の診断方法

治療が始まってから歯が動かないことに気づいてアンキローシスだと診断されるよりは、できれば治療前にアンキローシスの疑いがあるかを知っておきたいですよね。

アンキローシスの診断方法は、

・歯をぶつけたなどのケガの経験の確認
・レントゲン撮影
・歯科用CTでの撮影
・歯を金属でたたく
・歯がグラグラしていないかのチェック

などがあります。
歯へのケガの経験がある場合は、矯正治療を行う前にお聞かせください。レントゲン撮影などで、歯根膜がはっきり見えるかどうかを確認します。けれども、事前にアンキローシスの疑いがあることに気づいても、はっきりとした判断はつかないことがほとんどです。疑いがある場合でも、矯正装置を装着し、実際に動くかどうか試すことが多いでしょう。矯正治療を始める方は、「アンキローシス」という歯の状態があることを理解しておき、動かない歯があるケースも考えられる、ということを知っておくことも大切です。

「アンキローシス(骨性癒着)」の矯正治療方法

矯正治療を行っていて、動かない歯があることに気づき、アンキローシスであることを診断されたときは、どのような矯正治療を行うのでしょうか。一つの方法として、歯の根と歯槽骨の癒着を引き離すために、わざと歯を脱臼させる外科的処置があります。脱臼させたあと、再びひっついてしまわないうちに歯を動かす力をかけることで、歯が動く可能性があるからです。

CT検査などで精密な検査を行い、どのような治療が可能かを詳しく診断します。歯科で使用する歯科用CTは、3Dの立体画像で撮影ができ、歯根の状態や歯根と歯槽骨の硬さなどを詳しく把握することが可能です。けれども、硬化が進んでいる場合は、この方法で歯を動かすことは難しいでしょう。

歯を動かすことが無理な場合は、動かない歯を抜いて、何らかの義歯でかみ合わせを整える方法を選択することもありますので、歯科医師と一緒に適切な治療法を選択しましょう。

矯正治療を検討している方は渋谷矯正歯科までご相談を

アンキローシスの歯は、一般的な矯正治療方法では歯を動かすことが困難です。「歯をぶつけたことがある」「歯根まで達する重度のむし歯になったことがある」といっ
た経験があって矯正治療を検討している方は、その歯がアンキローシスになっているリスクがあります。歯を脱臼させる外科的処置を行ったり、抜歯して義歯を入れて歯並びを整えたりすることもあるので、矯正治療を行うときは、治療経験が豊富な歯科医院を選びましょう。また、アンキローシスは、治療が始まってから気づくケースが多くあります。そのほかの理由で、計画通り歯が動かないこともあり得ますので、治療期間には余裕を持ち、追加料金などについても事前に確認しておくことをおすすめします。

「大阪梅田駅」から徒歩3分の「梅田キュア矯正歯科」は、交通アクセスがよく、通院しやすいクリニックです。矯正治療に特化したスタッフが勤務しており、患者さん中心の矯正治療を行っています。お一人お一人のお話をしっかりおうかがいしますので、一緒にお悩みを解決しましょう。また、矯正治療は、ほかの歯科治療とくらべると治療期間が長くなる傾向にあります。当院は「通いやすい」ことにこだわって、土曜は18時、平日は20時半まで診療していますので、ご都合のよい時間帯にご予約ください。初診の方は、24時間受け付け可能なWEB予約をご利用いただけます。再診の方は、お電話でのご予約をお願いします。矯正カウンセリングも行っていますので、お気軽にご相談ください。
※診療時間は2024年3月現在。
※マウスピース型矯正は完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
※矯正治療は自由診療(保険外診療)のため公的医療保険の適用外となります。


そして、歯列矯正に興味がある方、気になっている方もぜひ一度梅田キュア矯正歯科の無料カウンセリングにお越しください。梅田キュア矯正歯科では、患者さまの悩みに寄り添いながら、お一人お一人に合った治療方法を提案させていただきます。無料カウンセリングはWEBまたはお電話にてご予約お承りしております✌(^○^)✌心よりご来院お待ちしております!!

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