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歯列矯正って痛いの?痛みが生じる理由とは


矯正中の歯の痛み

歯列矯正をする際には「治療中に痛みが生じる時期もある」ということをご存じでしょうか。矯正治療は、圧力をかけて歯を動かし歯並びや噛み合わせを整えていく治療です。
そのため、どうしてもある程度は痛みが生じてしまいます。もしそれを知らずに歯列矯正を始めたとしたら驚くと思いますし、治療を続けることにも不安を感じてしまうのではないでしょうか。今回は、痛みが生じる理由や痛みの程度、いつまで続くのかなどについてお話していきます。現在治療中の方はもちろん、これから歯列矯正をお考えの方もぜひご覧ください。


矯正中に痛みを感じる2つの理由

矯正中の痛みの原因は、主に3つです。1つは歯を動かすことで起こる痛み、他には傷や口内炎による痛みや食事の時に生じる痛みなどもあります。ここでは、それぞれについて詳しくご説明していきます。

歯を動かすために起こる痛み


初めて矯正装置をつけた後や、装置の調整・交換した後は、痛みが生じやすくなります。歯並びを整えるために歯に力を加えると、歯の周囲にある血管や神経が圧迫されて炎症が生
じます。それが原因となり、痛みを感じるのです。ただしこの痛みはずっと続くわけではありません。通常は一時的なもので、徐々におさまっていきます。一般的に、装置の調整は月に1回行います。最初に装置をつけた時と、毎回調整後には痛みが発生するものだと思っていただくと良いでしょう。

装置による傷や口内炎による痛み


主に歯を動かすための装置である『ブラケット装置』や『ワイヤー』が当たることによりできた傷や、その部分が口内炎になって痛むケースです。まれに『マウスピース型装置』の縁の部分などが当たって生じることもあります。これらは傷や口内炎が治れば痛みもなくなりますが、なかなか治らない場合や繰り返して起こるような場合には一度歯科医院で診てもらうと良いでしょう。

食事の際に生じる痛み


矯正治療中は、食事の際に痛みが生じることも珍しくありません。食べ物を噛もうとしたり、上下の歯がぶつかると痛みを感じます。特に矯正装置をつけた後の数日間は装置をつけたことによる違和感もあり、慣れるまでは今まで通りに食事をすることは難しいかもしれません。硬い物を食べようとすると痛みを感じやすいので、慣れるまでの間の数日間は堅いものは避けましょう。柔らかくあまり噛まなくても飲み込めるようなものを選ぶと、食事時の痛みや
精神的な負担を減らせるかもしれません。

矯正治療中の痛みはどんな痛み?


矯正中の痛みは「押されたような圧迫されるような感じ」「ジンジンとしびれるような痛み」と表現されることが多いです。虫歯のキーンとした痛みや鋭い痛みとは異なり、鈍く重い
ような痛みを感じます。一体、この痛みはいつまで続くのでしょうか。次の項では、矯正中の痛みの生じる期間についてお話していきます。

歯列矯正の痛みはいつまで続く?


痛みの強さは持続期間には個人差があり、一人ひとり異なります。一般的に一番痛みの強い時は「初めて矯正装置をつけた時」で、その後毎月の調整をする度に痛みが生じる傾向にあります。
どちらも最初の2〜3日間が痛みのピークで、その後も痛みは続きますが、徐々に治っていくことが多いです。一週間もすれば、大半の方は痛みが気にならなくなるでしょう。このように治療中に痛みがずっと続くわけではありませんので、ご安心ください。治療が進み歯並びが整ってくると、歯の移動も一定になるため痛みの強さも和らいできます。また痛みへの耐性もつき、痛みが生じても多少楽に感じるようになる傾向もあります。とはいえ治療中の痛みや違和感は決して気持ちの良いものではありませんし、心配になりますよね。痛みがつらい時や、ご不安を感じる時にはいつでもご相談いただけたらと思います。

痛みが気になる時の対処法を紹介!

矯正中に痛みがある場合は、意外と気になってしまうものです。そのうち治るとわかっていても、できるだけ緩和したいですよね。こちらでは、痛みの原因別に対処法をご紹介していきます。痛みにお困りの方は、試してみてくださいね。

①歯を動かすために起こる痛み

矯正中の痛みが歯を動かすために生じているものであれば、我慢できない時に痛み止めを服用していただくこともあります。歯科医院で処方可能な場合もあれば、市販のもので対処するように指示されることもあるでしょう。治療中の歯科医院によって方針は異なりますので、痛みがつらくて我慢できない時には、まずは遠慮せず担当の歯科医師に相談してみてください。

②装置による傷や口内炎による痛み

装置が当たって痛みや口内炎ができてしまう場合には『矯正用ワックス』という専用の透明ワックスを用いることで痛みを緩和できます。ワックスを適量取り、装置の当たる部分に装着することで当たらない環境を作るのです。ただし、このワックスは一時的に凌ぐようなものだとお考えください。もし同じ場所に繰り返し傷ができたり、痛みがなかなか治らないという場合には歯科医院で診てもらいましょう。装置の状況によっては、少し調整することで当たりにくくすることができる可能性があるからです。ちなみに矯正用ワックスは、食べている時や会話している時などに外れてしまうこともあります。人体には無害なものですので、もし誤って飲み込んでしまっても問題はありません。痛みのある時には、どうぞ安心してご利用ください。

③食事の際に生じる痛み

噛む時に痛みがある場合は、食事の内容を工夫しましょう。硬い物や前歯で噛み切るような物は噛む力が強く加わるため、痛みを感じやすくなります。お煎餅やりんご、フランスパン、スルメや骨付きのフライドチキンなどは控えた方が無難です。また痛みと直接的な関係はありませんが、キャラメルやガムなどの粘着性の食べ物、ほうれん草やえのき茸などの繊維質の食べ物は、装置に絡まりやすくなるため避けて置いた方が良いでしょう。おすすめの食べ物は「栄養価が高く柔らかいもの」です。卵入りのお粥や煮物、蒸し野菜やスープ、豆腐料理などは食べやすいと思います。治療に慣れるまでは軟らかいものからスタートし、食べやすい物から食べていきましょう。少しずつ色々な物にチャレンジしていくと、食べられる物も増えていくと思いますよ。

ワイヤー矯正もマウスピース型矯正も痛みの強さは同じ?


どの治療方法を選択するかによって、痛みの大きさは異なるのでしょうか。一般的には『ワイヤー矯正(表側矯正)』と『裏側矯正(舌側矯正)』には大きな差はないようです。しかし『マウスピース型矯正』は、両者に比べると一般的には痛みが生じにくいとされています。これは歯を動かすスピードの違いによるものですが、多少の痛みは生じるものと思っておいていただいた方が良いでしょう。また、痛みが生じる頻度にも違いがあります。『ワイヤー矯正(表側矯正)』や『裏側矯正(舌側矯正)』は1ヶ月ごとの調整が必要ですが『マウスピース型矯正』は1〜2ヶ月ごとの来院で済むからです。このような違いも知っておくと、矯正方法を選ぶ際の1つの参考になりますよね。

矯正治療中のトラブルやお悩みも気軽にお話ください

今回は、矯正中の痛みの理由や対処法などについてお話しました。歯並びをきれいにするためだとわかっていても、できるだけ痛みは感じたくないもの。とはいえ、矯正治療をする上で痛みはつきものです。上記でご紹介した対処法を参考にしつつ、治療期間の痛みを上手くしのいでいただけたらと思います。お困りの際は、何でもおっしゃってくださいね。治療前だけでなく治療中のご相談も歓迎です。

梅田キュア矯正歯科では、矯正治療に関するご相談を承っております。ご自身の歯並びについてのお悩みはもちろん、歯列矯正の種類や特徴、治療中のご質問についてもご相談可能です。ご興味のある方は、どうぞ気軽にご利用ください。

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