矯正治療には、全体的に歯並びを整えていく全体矯正の他に「部分矯正」というものがあります。部分的に行うとなると、治療期間が短くなるのでは？とお考えになられる方もいらっしゃると思います。ご想像の通り、部分矯正は全体矯正に比べて期間が短くなることの多い矯正方法です。それは一体なぜでしょうか。今回は「部分矯正では治療期間が短くなることが多い理由」についてご紹介します。
「前歯だけ歯並びが乱れていて気になる」「矯正期間を短くするにはどうしたらいいの？」と気になっている方はぜひ参考にしてください。
部分矯正とは
部分矯正は「気になる一部分だけ」を矯正する方法です。主に前歯の気になる部分を整えることが多く、見た目を改善する目的で行います。しかし、部分矯正はすべての方ができるわけではありません。噛み合わせを含めた矯正をする必要がある場合には、部分矯正の適応にはならないからです。
部分矯正は費用も安い？
部分矯正では、前歯の一部分など歯を動かす距離が短いため、一般的には矯正期間も短くなる傾向があります。それに伴い、費用も抑えられるというメリットもあります。
部分矯正の治療期間はどのくらい？全体矯正よりも短くなる？
全体矯正をする場合と比べて、部分矯正の治療期間はどのくらいなのでしょうか。全体矯正では、一般的には2年ほどの期間がかかります。部分矯正の場合は、およそ3ヶ月
～1年半程度かかる方が多いでしょう。「思っていたより長くかかることもあるんだ」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、前歯の一部分だけでも歯を動かす距離が多いと時間が必要になります。ただし、歯並びは患者さまごとに違うため、矯正期間にも個人差が生じます。具体的にどのくらいの期間が必要なのか知りたい方は、歯科医院で相談すると良いでしょう。矯正治療を始める前の無料相談を実施している医院も多くありますので、上手に利用してみてください。
歯が動くスピードは同じ
全体矯正でも部分矯正でも、歯を動かすスピード自体は変わりません。もし矯正装置で歯にかける力を強くしたとしても、歯が早く動いてくれるわけではなく、歯
への負担を大きくしてしまうだけだからです。矯正治療は「歯を動かす力を加えると、歯を支えている骨が吸収されてなくなり、新たに骨ができていく」という仕組みを利用したものになります。そのため、骨がなくなるスピードとできるスピードのバランスを取るために、矯正装置で適切な力をかける必要があります。歯が動く量は、1ヶ月で最大1ミリ程度です。
部分矯正にはどのような装置を使う？
矯正装置には、ワイヤーを用いて行う「ワイヤー矯正(表側矯正)」裏側に装置をつける「裏側矯正」目立たない透明のマウスピースを使う「マウスピース矯正」があります。それぞれの特徴を説明していきます。
表側矯正
表側矯正は一般的に広く行われている矯正方法で、ワイヤー矯正とも呼ばれています。歯の表面にブラケットという装置をつけ、そこにワイヤーを通して適切な力をかけていく治療方法です。以前は、ブラケット装置の素材は金属が主流だったため、目立って見た目が気になる方も多くいらっしゃいましたが、今は目立たない色のものもあります。セラミックを用いた白色のブラケットや透明のブラケット、審美ワイヤーが出現し、矯正中の見た目にも配慮されるようになりました。
表側矯正は適応範囲が広く、様々な歯並びに対応可能です。また、表側矯正の治療期間の目安は3ヶ月〜1年半程度になります。
裏側矯正
裏側矯正は、歯の裏側にブラケット装置をつけてワイヤーを通す治療方法です。歯の裏側で装置が見えにくいため、周りの人から矯正していることはほとんど分かりません。装置が目立たないことはメリットですが、表側矯正に比べると少し期間が長くなる傾向があります。また表側矯正よりも難しく、歯科医師の技術力が必要なため、表側矯正と比較すると費用は高くなります。
裏側矯正の治療期間の目安は、半年〜1年半程度です。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明のマウスピース装置を用いて歯並びを整えていく方法です。患者さまのお口にぴったり合った透明のマウスピースをいくつも製作し、1つずつ形の違うマウスピースを順番に交換しながら歯を動かしていきます。自分で取り外しが可能で、食事や歯磨きの時は必ず外していただきます。今まで通り食べたり歯を磨いたりできるため、ストレスがありません。また、金属を一切使用していないので金属アレルギーの心配もありません。ただ「自分で取り外しができる」ということは、メリットでもありデメリットでもあります。決められた装着時間通りに、患者さまご自身でマウスピースを装着しないと歯が動かなくなってしまうからです。しっかり自己管理ができないと、治療計画通りの効果が得られず、当初の治療計画よりも治療期間が延びてしまう可能性があります。マウスピース矯正では、自分で自己管理できるかどうかが非常に大切です。マウスピース矯正の場合、治療期間の目安は2カ月〜1年半程度になります。
部分矯正の場合も全体矯正と同様で、上記のような装置を用います。まずは患者さまのご希望やご要望をしっかりとお伺いさせていただき、その上で患者さまのご希望や歯並びの状態に適した方法をご提案しております。それぞれの特徴やメリット・デメリットについて詳しくお聞きになりたい方は、どうぞ気軽にお声がけください。
部分矯正が適しているのはどんな人？
ここまで部分矯正についてご説明してきましたが、実際に部分矯正が可能なのはどのような場合なのでしょうか。一般的には、次のような時に適しているといわれています。
前歯だけ歯並びが乱れている方
奥歯の噛み合わせは変える必要がなく、前歯だけ歯並びを整えたいという時には部分矯正が適しています。しかし歯並びの乱れが大きい場合には、歯を抜かなければならないこともあります。抜歯を要する歯並びの時は、全体的な矯正が適していることが多いです。
前歯の間に隙間があいている方(すきっ歯)
前歯と前歯の間に隙間が空いている、いわゆる「すきっ歯」と呼ばれる状態の方も、部分矯正の適応になります。
ただし、こちらも奥歯の噛み合わせに問題がない場合に限ります。ブラケット装置やワイヤーなどをつけずに、マウスピース矯正での治療が可能なこともあります。
奥歯の歯と歯の間に隙間がある方
何らかの原因で、奥歯の歯と歯の間に隙間が空いてしまっている場合や、奥歯が1本倒れこんでしまっている場合も部分矯正で治せることがあります。
とはいえ、隙間が大きいケースでは難しくなります。
前歯だけなど部分的な歯並びのお悩みもご相談ください
今回は、部分矯正の治療方法や治療期間についてお話しました。部分矯正は前歯などの気になる一部分の歯並びを整えることができますが、噛み合わせを含む矯正が必要な場合には、全体矯正を行うことになります。また治療期間は全体矯正に比べて短くなる傾向がありますが、患者さまの歯並びによっても異なります。部分矯正が気になる方は、ご自身の気になる部分を治すために部分矯正が適応なのかどうか、相談してみましょう。
梅田キュア矯正歯科では、矯正治療をお考えの方に向けて無料相談を行っております。
歯列矯正に興味がある方、気になっている方はぜひ一度梅田キュア矯正歯科の無料カウンセリングにお越しください。梅田キュア矯正歯科では、患者さまの悩みに寄り添いながら、お一人お一人に合った治療方法を提案させていただきます。無料相談をしたからといって、必ず矯正治療をしなければいけないわけではありませんので、ご安心いただけたらと思います。無料カウンセリングはWEBまたはお電話にてご予約お承りしております)^o^(
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