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投稿日:2024/04/19

矯正歯科での施術後にメンテナンスは必要?

矯正治療の流れ

はじめに、矯正をする際の流れについて簡単に説明していきます。学生や社会人など生活スタイルはさまざまですので、治療を始めた後にこんなに時間がかかるとは思わなかった!とならないためにもおおよそのことを理解していただくことが必要です。医院によって多少内容が異なる場合もありますが、多くの矯正歯科では以下の流れで進めていきます。

①相談


記入していただいた問診票をもとに、本人にとってどこが一番気になる点か、どうなることが理想なのかをしっかりご本人から聞き取りをします。私たちは矯正専門であるため、どうしても専門的知見から判断をしてしまい患者さんに混乱を招いてしまいがちになります。患者さんの口の中の様子を見せていただき、どのような矯正装置を使って、どのくらいの期間や費用がかかるのかをお伝えします。過去の患者さんの治療写真をみてもらいながら、ご自身に似た症例からイメージをしてもらいます。場合によって矯正治療をするにあたり、抜歯が必要になるケースもあるため、適用範囲内であるかも聞いておくと良いでしょう。また、最初の相談は無料であることがほとんどです。

②精密検査


次に、治療前の状況を知るための精密検査を行います。

歯のレントゲン撮影・口腔内写真・正面や側面からの顔の写真・口腔内の虫歯や歯周病のチェックを行いデータ収集をします。なかでもレントゲン写真は数種類の撮影が必要です。横からの顎の形や出っ張り方を見るためのセファロレントゲン撮影や骨の中に埋まっている歯などを三次元的に撮影するCTなどがあります。最大限の効果を発揮し、正しい治療方針を決定するための大切なデータとなります。そして、経験のある方も多いと思いますが、歯型取りによって患者さんの模型を作って実際の矯正装置を作成します。最近は、患者さんの口を使って型取りをせずに3Dによる型取りが可能な医院もあります。

③診断


2〜4週間後に精密検査のデータをもとにして、実際行っていく治療の説明をしていきます。装置の種類や治療の範囲、期間や費用など患者さんの意志に沿った上での最適な治療を提案していきます。治療の選択肢がいくつかある場合はそれぞれの違いを説明し、患者さんにあった方で行っていきます。②の精密検査の段階で費用は発生しますが、診断結果を聞いて迷いがあるのであれば治療に進む必要はありません。ご家族とよく話あって決断していただいて大丈夫です。

④治療


抜歯や虫歯治療が必要な方は、それらが終われば矯正治療が開始になります。ブラケット装着やマウスピースなどさまざまですが、最初はどの方法も違和感があります。いつもの口腔内と環境が変わるため、食事方法や歯磨きの仕方など指導を行います。注意点や痛みが出た時の対処法もあるため、気になることはなんでも聞くようにしましょう。年齢や治療法により個人差はありますが、おおよそ2年半〜3年の期間がかかるとされています。

⑤調整


月に一回ほどの間隔で様子も見せていただきます。歯の移動の様子や虫歯の有無、装置による粘膜の傷など矯正が順調に進行しているかの確認になります。状態の記録を取るため、歯並びや顔の写真をとることもあります。

⑥保定


歯並びが綺麗に整った後も、歯が元の状態に戻ろうとする後戻りという現象が起こります。それを防ぐための期間が保定であり1〜3年の期間が必要とされています。着脱式の装置を使ったり、ワイヤーを歯の裏側に固定して防ぐ方法になります。治療が終わってようやく安心したところに、また数年の期間が必要であると聞いてがっかりしてしまいますが、負担は治療に比べて格段と下がります。いままでの頑張りを無駄にしないためのもう一踏ん張りです。

矯正歯科のメンテナンスは何をするの?

歯科領域でいうメンテナンスとは虫歯や歯周病などを予防し、健康な口腔内の状態を維持するための処置のことをいいます。矯正歯科も同様で、それらを予防することはもちろん、矯正治療によって得られた正常な咬合状態を保つためにもメンテナンスは必須になります。では、具体的に矯正歯科ではどんなことをするのかみていきます。

①保定装置や歯並びの経過チェック


通常、矯正装置が外れた後もリテーナーと呼ばれる保定装置を装着し、歯の後戻りを防ぐための保定期間があります。個人差はありますが、保定期間は約1〜3年ほどになります。矯正は、歯に力を加えることによって歯を支えている骨が一時的に吸収されて動かすことが出来ます。動かしたい場所まで移動した歯の周りの骨はまだ完全に形成されず、少しずつ固定されていきます。そのため、綺麗に並んだばかりの歯は不安定な状態であり、慣れた咬み方や顎の動かし方により元の場所に戻ってしまうのです。そうならないために、保定期間は矯正治療を行った方全員に共通して大切な期間になります。
装置には取り外し可能なタイプと固定式タイプのものがあり、装置が歯列にしっかりフィットしていて歪みが出ていないかチェックします。後戻りの原因としていちばん多いのが、リテーナーの装着を怠ったことが挙げられます。自分では気づかない後戻りが起こっている場合、メンテナンスを受けていれば早期に対応することが出来ます。

動かすのに時間がかかっても、戻るのはあっという間です。再治療を避けるためにもメンテナンスは必ず受けるようにしましょう。

②除石・クリーニング


固定式のリテーナーをつけている場合、装置の周りは汚れがたまりやすく虫歯や歯周病のリスクが高くなります。また、取り外しタイプのものでも矯正治療終了直後では1日20時間以上の装着が必要になるため口の中が不衛生になりがちです。そのため、専門である私たちの目で歯石や細菌の塊であるバイオフィルムを除去する必要があります。これらはどちらも自分で取り除くことは難しく、専用の機械による清掃で除去できます。

③指導・フッ素塗布


せっかく歯並びを綺麗にしても、虫歯や歯周病で歯を失っては台無しです。患者さんの歯並びに合った歯の磨き方や歯ブラシ選びを指導し、自分で予防できる技術を身につけていただきます。また、喫煙や間食などの生活習慣も口の中の状態は変化します。虫歯や歯周病のリスクを挙げている問題点がないかヒヤリングして指導を行うこともあります。そして、虫歯予防や初期虫歯の修復に効果のあるフッ素塗布をします。効果は3〜4ヶ月持続するため、それを目安にメンテナンスを受けていれば安心でしょう。

メンテナンスに行かないとどうなる?


ここまでの説明からも想像できるように、メンテナンスを受けなければ後戻りは防ぐことが難しくなります。リテーナーを毎日しっかりつけていても、繰り返し使用することで多少のずれが生じます。合わないリテーナーを使うことは装着していないことと同じ。つまり後戻りの危険があるのです。
矯正の経験がない人でも、虫歯や歯周病、毎日の咀嚼などによって少しずつ歯が移動します。さらに加齢によって唾液減少や咬合力の衰え、味覚の変化を訴え悩まれる方も少なくありません。歯並びの維持はもちろん、口の中に起こるさまざまなトラブルは早期発見で予防・改善することができるのです。

まとめ

今回は少し長くなりましたが、治療後のメンテナンスは必須であることをお伝えさせていただきました。車検に通らないと車を走らせることが出来ないように、歯も危険箇所があるまま使い続ければいつか事故に繋がります。起こってからでは遅かったと後悔しないよう、健康なうちからの予防策が健康維持にはいちばんではないでしょうか。

そして、歯列矯正に興味がある方、気になっている方もぜひ一度梅田キュア矯正歯科の無料カウンセリングにお越しください。梅田キュア矯正歯科では、患者さまの悩みに寄り添いながら、お一人お一人に合った治療方法を提案させていただきます。無料カウンセリングはWEBまたはお電話にてご予約お承りしております(´-`*)
心よりご来院お待ちしております!!

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