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投稿日:2024/02/19

受け口の原因になる低位舌ってなに?

はじめに

受け口、または反対咬合とは、上顎の歯が下顎の歯よりも後ろに位置する咬み合わせの状態を指します。この状態は、見た目の問題だけでなく、咀嚼や発音にも影響を及ぼすことがあります。一方、低位舌は、舌の休息位置が通常よりも低く、しばしば口腔前部に位置する状態を指し、これが受け口の一因となることがあります。舌の位置は、顎の成長に大きく影響を与えるため、低位舌は特に成長期の子どもにおいて、下顎の過成長や上顎の成長不足を引き起こし、結果として受け口を形成する可能性があります。この記事では、受け口と低位舌の関連性に焦点を当て、その原因、影響、そして対処法について詳しく掘り下げていきます。

低位舌とは何か?

低位舌は、舌がお口の中の通常よりも低い位置に安定している状態を指します。正常な状態では、舌の大部分は上顎に対して平行に位置し、舌の先端は上前歯のすぐ後ろに軽く触れる位置にあります。しかし、低位舌の場合、舌がこの位置よりも下にあり、多くの場合、口呼吸と関連しています。舌のこの低い位置は、口腔や顔面の構造に様々な影響を及ぼす可能性があります。例えば、舌の圧力が上顎に適切に配分されないことで、上顎の成長が抑制され、結果として受け口や狭い上顎のアーチを形成することがあります。

低位舌になる原因は?

低位舌の一般的な原因には、長期的な口呼吸、アレルギー、拡大した扁桃腺、または舌を正しい位置に保持するための筋力の不足が挙げられます。口呼吸は、特に鼻づまりやアレルギーが原因で、鼻呼吸が困難な場合に見られます。これにより、口を開けて呼吸する習慣が形成され、舌が下がった位置を維持するようになります。
多くの人に低位舌が見られる理由は、これらの原因が日常生活の中で一般的であるためです。特に、小さい頃からの習慣や生活環境が、この問題の発生に大きく影響しています。
例えば、幼少期の長期間のおしゃぶり使用や指しゃぶりは、舌の位置に影響を及ぼし、成長過程での顎の発達に影響を与える可能性があります。

低位舌は、顔面の成長と発達に重要な役割を果たすため、早期の識別と介入が推奨されます。舌の位置を改善することで、口腔や顔面の構造に対する潜在的なネガティブな影響を最小限に抑えることが可能となります。

低位舌が受け口に与える影響

歯並びに与える影響

低位舌は顎の成長や歯並びに顕著な影響を与える可能性があります。通常、舌は上顎の成長を促進し、歯列を形成する上で重要な役割を果たします。舌が正しい位置にある場合、舌の圧力は均等に分散され、顎の健全な発達を支援します。しかし、低位舌の状態では、このバランスが崩れ、顎の成長に悪影響を及ぼすことがあります。低位舌の存在は、特に下顎の過成長を促し、受け口(反対咬合)の形成に寄与することがあります。正常な条件下では、舌は上顎に対して圧力をかけ、これが上顎の前方への成長を促します。しかし、低位舌ではこの圧力が不足し、上顎の成長が阻害され、相対的に下顎が前方に突出する形で成長する可能性が高まります。この不均衡は、顔面の調和を乱し、受け口の形成に直接的に関与します。
低位舌は、特に前歯の位置に影響を及ぼすことがあり、これが歯列不正の一因となることがあります。舌の圧力が適切に分散されないことで、歯が互いに押し合う力が変わり、歯が正しい位置からずれる原因となります。このように、低位舌は受け口の形成に大きく関与することがあり、顎の健全な発達と歯並びの正常化において、舌の位置が非常に重要であることが分かります。

低位舌の診断と評価

低位舌の診断は、歯科医師や矯正専門医による詳細な口腔内検査を通じて行われます。診断プロセスには、視覚的検査、触診、患者の舌の動きや休息時の位置の観察が含まれます。専門家は、患者が話す、嚥下する、または休息時に舌がどのように位置しているかを評価し、舌が適切な位置にない場合、低位舌の可能性を検討します。加えて、口呼吸の有無や、口腔内のその他の異常がないかもチェックされます。

低位舌の診断方法

舌の休息位置

正常な休息位置では、舌の先端は上前歯のすぐ後ろに軽く触れ、舌の大部分は上顎に対して平行に位置します。低位舌では、この位置よりも明らかに低い位置に舌が安定しています。

舌の機能評価

舌の動きや嚥下パターンを評価し、舌の機能的な問題がないかを確認します。不適切な嚥下パターンや舌の動きの制限は、低位舌の指標となることがあります。
口呼吸の観察: 長期間の口呼吸は、低位舌の一因となることがあります。専門家は、患者が自然に鼻呼吸を行っているか、または口呼吸に頼っているかを観察します。

低位舌の影響

低位舌は、受け口の形成だけでなく、他の口腔健康問題を引き起こす可能性もあります。これには、不正咬合、歯列不整、言語障害、嚥下困難が含まれます。また、長期間の口呼吸は、口腔乾燥や歯周病のリスクを高めることがあります。低位舌と診断された場合、その影響は単に口腔内に留まらず、呼吸パターン、顔面の成長、さらには全体的な健康にも及ぶことがあります。そのため、早期の診断と適切な治療が重要です。治療には、舌の位置を修正するためのトレーニング、正しい呼吸パターンの確立、場合によっては矯正治療が含まれることがあります。低位舌の診断と治療を通じて、お口の健康の改善と顔面の調和の向上が図られます。

低位舌の対処方法と治療

低位舌の改善には、舌の位置を正常化するためのエクササイズや療法が効果的です。これらの対処法は、口腔内の機能を改善し、顔面の調和を促進することを目的としています。特に、トレーニングが広く採用されており、舌の適切な位置を教え、強化する一連のエクササイズを含みます。このセラピーは、舌を上顎に正しく位置させることで、嚥下や発音のパターンを改善し、受け口のリスクを減少させることが期待されます。

舌の位置を正常化するエクササイズと療法

舌の配置

舌の先端を上顎の後ろ、歯茎のすぐ後ろに軽く触れさせ、舌の残りの部分を上顎に平らに配置するエクササイズです。この位置を数秒間維持し、1日に数回繰り返します。

嚥下訓練

正しい嚥下パターンを学ぶことで、舌の筋力を強化し、正しい位置に舌を保つことができます。舌の先端を上顎に触れさせた状態で唾液を嚥下する練習を行います。

呼吸法の訓練

鼻呼吸を促進することで、口呼吸による低位舌の習慣を改善します。深呼吸や鼻呼吸の練習を通じて、正しい呼吸法を身につけます。

矯正治療のオプション

低位舌による受け口や不正咬合が顕著な場合、矯正治療が必要となることがあります。矯正治療は歯列を整え、顎の位置関係を改善することで、低位舌の影響を緩和します。
矯正治療には、矯正装置やマウスピースの使用が含まれることがあります。

実際の治療例

ある10歳の男の子は、低位舌と軽度の受け口がありました。下のトレーニングを6ヶ月間実施し、その後に矯正ブレースを1年間使用しました。治療後、舌の位置が改善され、受け口も顕著に改善されました。この例は、低位舌と受け口の問題に対して、総合的なアプローチを取ることの重要性を示しています。低位舌の対処と治療は、個々の状況に応じたアプローチが必要です。早期の診断と適切な介入により、口腔健康と顔面の調和の改善が期待できます。

まとめ

いかがでしたか?低位舌は受け口の形成に大きく関与することがあり、早期の認識と適切な対処が重要です。舌の位置を正常化することは、顎の健康な発達と美しい歯並びに影響します。

そしてもし受け口や低位舌に悩んでいる方、歯列矯正に興味がある方、気になっている方はぜひ一度梅田キュア矯正歯科の無料カウンセリングにお越しください。梅田キュア矯正歯科では、患者さまの悩みに寄り添いながら、お一人お一人に合った治療方法を提案させていただきます。無料カウンセリングはWEBまたはお電話にてご予約お承りしております(^^♪
心よりご来院お待ちしております!!

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