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投稿日:2024/03/11

歯科矯正でやり直しが必要となる場合とは?

厚生労働省が2022年に行った「患者調査」によりますと、矯正の初診患者数は1日あたり2900名と、前回調査よりも大幅に増加していることがわかります。性別ごとに見ると、男女ともに増加していますが、特に女性の歯科矯正の伸び率が顕著であることが分かります。

参考:厚生労働省 「令和2年(2020)患者調査の概況」より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/20/index.html

参考:厚生労働省 「平成29年(2017)患者調査の概況」より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/index.html

時間をかけて矯正治療を終えて、理想通りの歯並びを手に入れたら、いつまでもその美しさが続いてほしいと願いますよね。けれども、整えたはずの歯並びが、時間が経つにつれて元に戻ってしまうことがあります。さらには、治療前よりも悪くなってしまうことも。このように歯並びが元の状態に戻るのが「後戻り」です。「後戻り」をしてしまったら、どうすればいいのでしょうか。治療後の状態に戻すには、再び矯正治療を行う必要があります。ここでは、歯科矯正治療をやり直すことになるケースについてお話しします。できるだけ、再治療とならないように、治療後の過ごし方の参考にしてください。


歯科矯正でやり直しが必要となる2つのケース

歯科矯正でやり直しが必要となるケースは、大きく分けて2つあります。

1.後戻りが起きて歯並びが元の状態に戻った場合


矯正治療が終わった直後は、計画通りに歯が動き、理想の歯並びになっている方がほとんどでしょう。けれども、歯は少しずつ動きます。一口噛むたびに歯は上下左右に揺さぶられて、舌や唇からの力でわずかに動くのです。そのため、時間が経つと、キレイに並んでいた歯が少しずつ動き、歯並びが崩れる「後戻り」が起こります。矯正治療後は特に、周囲の骨が安定していないため、歯は動きやすい状態です。そこで、治療後の歯並びを安定させるために、一定期間、保定装置を装着して歯並びを固定します。保定期間は症状によって異なりますが、3年程度必要となるケースもあります。この期間に、適切に保定装置を装着していないと、後戻りの可能性が高まるのです。ほかにも、無理な部分矯正を行った場合も、後戻りしやすいとされています。

2.仕上がりに満足できない場合


矯正治療が終了しても、「思っていたのと違う」「仕上がりに納得がいかない」という場合があります。矯正治療では、治療を始める前に仕上がりのイメージを確認し、ご納得いただいてから治療を始めるのが一般的ですが、もともとの骨格や歯の生え方などの影響で、予定通りに治療が進まないこともあるのです。矯正治療は時間と費用がかかります。治療後に「こんなはずじゃなかった」ということがないように、治療を始める前に歯科医師とよく相談し、適切な方法を選ぶことで防ぐことができます。

後戻りが起こる理由

ここでは、後戻りが起こる原因についてお話しします。保定装置の装着が不十分である矯正治療後にしっかりと歯並びを安定させるために、一定期間、リテーナーとよばれる保定装置をお口に装着して歯並びを固定します。リテーナーを装着しないと、歯は少しずつ動き、元の歯並びに戻ります。なかには、リテーナーを装着していたのに後戻りしたという方もいらっしゃるかもしれませんね。

その場合は、

・リテーナーの装着時間が短かった
・保定期間を守っていなかった

という可能性があります。

リテーナーにはさまざまな種類があります。患者さまがご自身で簡単に取り外すことができないワイヤータイプのリテーナーもありますが、多くの方が使用するのがマウスピースタイプやプレートタイプなどの取り外せるタイプのものです。取り外すタイプの場合、食事や歯磨きの際には、リテーナーを外していただく必要がありますが、リテーナーの装着時間は毎日20時間以上ですので、食事や歯磨き以外の時間は、リテーナーの装着が必要です。また、保定期間は、ほとんどの場合、数年単位と非常に長い期間です。この期間中、毎日しっかりと装着時間を守っていただかなければ、後戻りする可能性が高くなります。ほかにも、リテーナーを紛失・破損してしまい、保定処置が中断したという場合も、後戻りのリスクが高まります。取り外した際に紛失することがないように、専用のケースを用意しておくのがいいでしょう。また、高いところから落とした、踏んづけて破損したということがないように、丁寧に取り扱ってください。

歯並びを悪くするクセがある


治療後の生活習慣やお口周りのクセも後戻りの原因となる場合があります。例えば、就寝中に横向きやうつぶせで寝ていたり、顔や枕に顔を押し付けたりするクセがある方は、顎に余計な負荷がかかっている可能性があります。頬杖をするクセも歯並びに影響を与える恐れがありますので、注意が必要です。また、下唇を噛むクセや舌のクセにも気を付けましょう。無意識のうちに、舌を前歯の裏に押し当てていると、歯が前の方に出る可能性があります。歯ぎしりや食いしばりが習慣になっていると、歯が揺さぶられることで後戻りが起こります。

親知らずがある


親知らずとは、永久歯が生え揃った後で、一番奥に生えてくる歯です。親知らずが横向きや斜め向きに生えていると、前の歯を押して、後戻りの原因となっている可能性があります。また、親知らずが出てくるときに、前の歯を押して、歯を動かす恐れがあります。問題ないと思っていた親知らずが、年月の経過とともに、動くこともあるのです。親知らずの生え方によりますが、矯正治療前の抜歯をおすすめしています。

矯正治療後にむし歯や歯周病になった


保定期間中にむし歯や歯周病になると、感染を止めるために、治療を優先するケースが多くあります。治療中はリテーナーの装着が難しくなり、後戻りの原因となることがあるのです。また、歯周病になると、歯を支えている歯槽骨が溶けてしまい、歯が抜けてしまう恐れがあり、その結果周囲の歯が動いてしまう可能性があります。保定期間中は、むし歯や歯周病になるリスクが高くなりますので、定期的に歯科医院に通ってクリーニングやブラッシング指導を受けるようにしましょう。

歯科矯正をやり直したいときは

後戻りが起こったら、まずは治療を受けた歯科医院に相談しましょう。前回の治療時の検査結果や治療経緯などが残っているはずですので、再治療となってもスムーズに治療を始められます。ただし、何度も治療を繰り返すことにならないように、再治療を行う前に、なぜ後戻りが生じたかについて、しっかりと原因を特定することが大切です。

後戻りが生じた場合に、再度矯正治療を行うかどうかは、後戻りの程度やお口への影響、患者さまのご要望などを考慮して判断します。矯正治療をやり直す場合は、的確にお口の中を評価し、適切な治療計画を作成する必要があります。そのため、矯正治療の経験が豊富な歯科医師の元で、お口に合う矯正装置を選択することが大切です。
梅田キュア矯正歯科では、後戻りに関するご相談も承ります。「阪急 大阪梅田駅 茶屋町出口」から徒歩3分と駅から近く、土曜は18時、平日は20時半まで診療しており、痛みにもスムーズに対応可能です。治療後のアフターフォロー体制も整っていますので、お気軽にご相談ください。
※診療時間は2024年3月現在。
※マウスピース型矯正は完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
※矯正治療は自由診療(保険外診療)のため公的医療保険の適用外となります。

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